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車:ルノー・トゥインゴⅢのオイル交換②フィルター&ギヤオイル交換(前編)

 である。前回はオイルフィルターに適合するレンチが無く、ネット通販で注文して届くのを待ってるうち、一週間が経過して1月14日のことだ。

前回


 今回、オイルフィルターとギヤオイルを交換する困難に比べれば、前回のエンジンオイル交換なぞ鼻くそ同様の簡単さだったという、嫌な気づき。

 ともあれ、オイルフィルターは抜いて外すだけ。必要な部品は前回までに仕入れているので、問題はギヤオイルである。結論を先に言えば、この車のトランスミッションはJE3 001型なのだが、必要なオイルを確認してみよう。

 ここで出てくるのがサービスマニュアルだ。サービスマニュアルってのは車やバイクの整備に本職が用いる、整備方法の記された冊子である。本来は書籍なのだろうが、車の場合は電子ファイル化された場合もあるらしい。

 なおサービスマニュアルは有償だ。タダでは教えてくれない。まあ素人が下手に弄り回すと取り返しのつかない作業が多いため、当然っちゃ当然か。

 予告なく英語のマニュアルだが、そういう物なので気にするな。ところで我々が知りたいのはトランスミッションの型式だが、英語マニュアル上ではGEARBOX(ギヤボックス)と書かれており、用語が錯綜していて要注意だ。

 欄内の上段の三番目「JEX」という記載が本車に該当する。下の備考欄に記された「The third character X corresponds to the figure written on the identification plate and therefore covers the entire manual gearbos range.」という文だが、これは普通に罠だ(笑) identification plate(運転席ドアを開けて見える、ボディ鉄骨の下部に貼ってある、車体の型式を示す標章)を馬鹿正直に見ても、トランスミッション/ギヤボックスの型式は分からん。

 じゃどうするのか? トランスミッションのケースを直接見るんだよ!

 ……と言っても、いきなり車の下を覗き込むのも、準備が必要で面倒だ。そういう時は、バラ売りのトランスミッションをネット検索すればよい。

 そもそも、そんな駆動部品がバラ売りされてる点から衝撃の事実だろうがスルーして話を続ける。海外の部品屋を見ると、様々な年式のミッションが出回っているので、2017年製 1.0 SCeエンジン向けで絞り込んで確かめる。

 と、まあ一応「JE3 001」の型番が出た。どうやら、サービスマニュアルの記載と突き合わせると符合するので、これらしいナと当たりをつける。

 ぶっちゃけ私はこの時点でオイルを買った。日本で出回っているオイルは純正指定の「TRANSELF NFJ 75W-80」と、「TRANSELF NFX SAE 75W」なる1クラス上の製品もある。と言っても75W-80とSAE 75Wでは対して価格差が見られない(というか店によっては、価格が逆転する)ため、私は高性能のSAE 75W……メーカー曰く100%価格合成油のギヤオイルを購入したワケだ。

 じゃ、実際に車の下に潜って答え合わせしましょうか(買う前にやれ)

 車を下から見上げ、トランスミッションの入ったアルミ筐体を目視する。絵面がチョー分かり辛いが、打刻の上段に「JE3 001」とある。これが本車に搭載された5速MTの正式な型番だ。これを探すのに超・絶・手間取った。

 サービスマニュアルを読むと、JE3トランスミッション/ギヤボックスには2.7Lのオイルが必要らしい。だがしかし、ネット通販で急々に仕入れられたオイルは1Lボトルが2本……つまり2Lだけで、足りない。これがために、私は後で泣きを見ることになるのだが、この時点での私は何とかなるさモード。

 まあ、実際に本当に足りなかったんだがな!(マニュアル嘘つかない)

 実際の作業工程は、他車種のYOUTUBE動画とかで(トゥインゴとなると、海外含め本当に動画が無い。逆に私が動画を取る羽目になった)勉強したがサービスマニュアルにも書いてあるので、どんなもんか少しだけ見せよう。

 あんま見せびらかすと本職やメーカーから睨まれそうなのは内緒だ。

 上記の工程1で下方のドレンプラグから外せ、と言っている記載は罠だ。本当は情報側面に見える、羽根型のフィラーキャップから外す必要がある。これは車整備の動画で警告されているので、マジで気を付けてほしい。

 なぜフィラーキャップ(要はギヤオイルを補充する専用の穴の蓋だ)から外すのかと言うと、オイルを先に落とさないため。油は車のギヤボックスがエンジンから動力を伝達する、歯車を動かすために必要なので、抜けたまま補充することができないと非常にマズい。ゆえにオイルを抜く側からでなく補充する側から先に開けることで、作業の取り返しがつくよう用心する。

 万が一、フィラーキャップが固着して補充が出来なかった場合、オイルを抜かずにそのまま車を動かして、工場まで車を持って行けるような工夫だ。

 これはドレンボルトの組み立て方。私が撮った動画でも説明しているが、行程②で示されたガスケットの向きに注意。中線は銅製ガスケットの裏表と継ぎ目の有無を示している。ネジと車体のどちらに、ガスケットの継ぎ目を密着させるか(よりオイルが漏れにくくなるか)を示しているということ。

 ギヤボックスのオイルパンの断面図と、フィラーキャップの位置関係とを示している図。ちなみに羽根型のフィラーキャップは、この車種の場合だとプラスチックの把手を持つ、手締めが可能なボルトとなっている。オイルの油面はフィラーキャップのネジ穴までであり、余分なオイルはネジの穴から物理的に垂れ流され、丁度いい分量まで調節される力業仕様となっている。

 ということで、作業工程は大体わかっただろうか。最後に、今回の作業で使用する部品の説明を動画に撮ったので、興味のある人は見てみてほしい。

 とりあえず今日はここまで。実際の作業は近いうち記事と動画にする。

 疲れ果てた……。


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