NHK俳句5月号「春塵」
佳作より気になった句
中七下五が魅力的。なかなかこういうことをすらっと書くのは難しい。「塵」が「屑籠」、「春」が「詩のかけら」にそれぞれ呼応している。
「大乳房」と体の部位をピンポイントにした動き方に惹かれる。「駆け出す」という複合動詞と「大」の字が一句に勢いを与えている。
銭湯の隅に置いてある観葉植物を初めは本物の植物と思っていたのが、近づいてみるとプラスチック製だと気づく(①)。更にその偽物の葉っぱを触ったときに葉っぱに積もっている塵に気づく(②)、更にそれを「春の