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社長の朝活171 手形の不渡り

おはようございます。
前回手形のお話をしました。
手形は当座がないと発行出来ないのですが、手形も小切手も結局支払い先へ現金化される時に当座にお金がないと不渡りという処置がなされます。
知ってる人は知ってるかもですが、不渡りを2回出したら事実上の倒産と言われます。
しかし実際は一回でも倒産する場合の方が多いです。
まず実際は半年間に2回の不渡りを出すと、事実上銀行口座凍結となるので倒産を余儀なくされます。
けど一回だけとしても、その与信は大きく変わり、銀行側でも取引先方々へ「株式会社〇〇さんが不渡り出しました」と言うような通達が回るので、取引先はヤバいと思い我先に、回収出来る何かがないか即行動するでしょう。
例えば現金化出来る現物資産などです。
聞いた話では、銀行側の残高確認ミスだったにも関わらず、不渡りと勝手な解釈をして各取引先へ不渡りが出たと通達を回したが、銀行側のミスと気づき前言撤回したのですが、それでもその会社は倒産したそうです。
恐ろしいですね。
でもそれくらい取引先は不渡りと言う言葉に敏感なのです。
そしてよくあるのが、倒産ギリギリまで社員にすら告知せず、突然朝出社したら倒産していた、なんて実話もあるんです。
これは先程言った現物資産を取られないよう計画的に倒産をした場合ですね。
もはや犯罪です。
こう言ったケースを防ぐために、国では支払いサイトを60日間にするよう斡旋しているそうですが、まぁ義務にしない時点でただのお品書きですよね。
結局どの会社も倒産しないためにキャッシュフローを良くしたいわけで、そのために小切手や手形があるわけですから使わない手はありません。
下請けや業者への情を取るか、自社の保身を取るか、です。
いつもニコニコ現金払いの会社ほど良い会社はありませんが「良い人」である以上倒産指数が高いのも事実です(笑)
どれだけ憎まれたとしても、保身に走るのは経営者としては正しい判断と言えます。
難しいね〜。

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