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【クレーム】一部日本人の民度の低さのせいで生まれた和製英語(ハートに刺さるカタカナ英語解説 Vol.6)

・お客さんがクレームをつける

と言うが、実は苦情という意味では英語で使われない。もちろん、クレーマーという言い方もしない。本場の英語では何というのか?見ていこう。

1.Claimの本来の使い方は根拠のない主張
2・Claimが和製英語になってしまった理由 (SLOVAR的考察)
3.苦情は英語で何というか
4.根拠の有る主張はInsist

*本記事は「シルバー記事」です。記事等級についてはコチラから。
https://note.mu/slovar/n/nd175096a55aa

*本プロジェクト詳細はコチラから
https://note.mu/slovar/n/nc5faf988afa4

1.Claimの本来の使い方は根拠のない主張

「ゼッタイ~なんだからね」!とやたら強調しているが、蓋を開ければ真実性・根拠に欠ける主張だったりすることがある。そういう物言いをClaimと言うのだ。日本語的には「言い張る」がぴったりだ。例えば下のように。

He claims to have met the president, but I don't believe him.
(彼は大統領に会ったと言い張っているが、私は信じていないよ)

会ったという証拠はちゃんとあるのか?普段の行動パターンから大統領に有り得ないが、なぜかそう主張している。そんなときにClaimがピッタリだ。


2・Claimが和製英語になってしまった理由 (SLOVAR的考察)

Claimが和製英語で「苦情」になったのもおそらくこの理由だろう。お店としては不備の無いように営業していたのに、お客さんが根拠に乏しい、あらぬ申し立てをしてくる。きっと感情をぶつけたいだけなのだろう。そんな理不尽なお客さんが多かったために、いつしかClaimが和製英語として使われたのかもしれない。

決して日本人による英語の曲解が原因ではないと思うのだ。理不尽にClaimするお客さんが多すぎた結果、いつしかClaimが苦情という意味で使われるようになったのだと考察している。そう考えれば、理不尽な考えを持つ人を増やしてしまった教育制度の欠陥、環境の不備が原因なのかもしれない。

筋の通った主張をすれば「Claim」にはならないのだし、教育水準が高ければClaimをする人は減るはずなので。


3.苦情は英語で何というか

「苦情を言う」にはComplainを使用する。例えばこのように使う。

They complained about the service.
(彼らはサービスに対して苦情を言った)
She complained that no one had been at the airport to meet her.
(彼女は誰も空港に迎えに来てくれなかったと不平をこぼした)

というように、悪口ネチネチ感がある。


4.根拠の有る主張はInsist

Claimと似たような単語にInsistがあり、こちらは自分の考えを、根拠をもって主張する場合だ。

例。

He insisted I should take a taxi.
(彼は私はタクシーに乗るべきだと主張した)

なぜタクシーなのか?ちゃんと理由があるのだ。例えば治安が悪いところを歩くのは危ないから多少高くてもタクシーを使うべきだ...というように。

Mike insisted that he was right.
(マイクは自分が正しいと主張した)

なぜ自分が正しいと思うのか?と聞いたら、とりあえずそれなりに納得できる答えが返ってくるのだなと、分かる。Insistだから。

まとめ

Claim→根拠のない主張
Complain→日本語で言う「苦情」
Insist→根拠の有る主張

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。