見出し画像

【フライパン】揚げ物を入れる鍋だと勘違いされる(ハートに刺さるカタカナ英語解説 Vol.6)

・フライパン持ってきて

という表現は、日本語が話せる外国人には奇妙に聞こえるらしい。なぜなら「チキンフライなど、既に調理されたフライを入れる専用の鍋を持ってきて」という意味に聞こえているからだ。今日はフライパンを英語で正しく言えるようになろう。

1.なぜフライ専用鍋に聞こえるか
2.英語では正しく何と言うか

*本記事は「シルバー記事」です。記事等級についてはコチラから。
https://note.mu/slovar/n/nd175096a55aa

*本プロジェクト詳細はコチラから
https://note.mu/slovar/n/nc5faf988afa4 


1.なぜフライ専用鍋に聞こえるか

英語で2つの名詞が並ぶと、前のほうが後ろのほうを修飾するという事態が起きる。形容詞と同じ働きなのだが、「の」を補ってみると分かりやすい。

「Blue shoes (青い靴)」は「ブルーシューズ」と言えるなら、

「Computer mouse (パソコン用マウス)」は「コンピューターマウス」といえるだろう。

英語は語順で「の」を表しているのだ。

ということで、Fry panは「FryのPan」と解釈される。Fryとは既に調理された揚げ物のことなので、揚げ物の鍋、つまり揚げ物用の鍋、と理解されるのだ。


2.英語では正しく何と言うか

Fryにingを足してFryingにすると、「揚げるという動作」そのものを指すようになる。そのため、Frying panは「揚げるという動作の鍋」→「揚げるための鍋」と解釈でき、英語的に腑に落ちるようになる。

元々はFrying panなのにingを落として日本語的に聞こえを良くした結果和製英語になったのだ。

同様にIngを落として和製英語した単語に「Spell」がある。日本語では「スペルを覚える」などと言うが、英語的にはSpellingとしないといけない。

ちなみにSpellだと呪文という全く違う意味になるので要注意だ。

日本の中高生は学校でスペルを習っているんだと、英語で言ったら、日本の中学高校はハリーポッターの世界と化してしまうのだ。


まとめ

Fry pan→Frying panが正しい。
Spell→Spellingが正しい。

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。