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#155 自分で見つけださなきゃいけないもの

第155回(2024年4月10日)
この度、カッコ良いハーレーライダーな原田廣人さんからバトンを受け取り投稿させていただきます。
「カタやん」こと片山信賢です。
初めての投稿ですので、お見苦しい点もあるかも知れませんが、
温かくみていただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
 
 
「ムーミンのキャラクターから学んだ自己探求の大切さ」
 
私は企業の採用担当として若者(学生)と接する機会が多くあります。
毎年、キャリア選択(就職活動)を始められる学生を見ておりますと、
応援する気持ちと同時にモヤモヤ感が拭えないでいます。
 
彼らの世代から感じるこのモヤモヤは、特有なものなのでしょうか・・・。
 
今の若者が育った環境を考えるといくつかの要因が挙げられます。
まず彼らは右肩上がりの『経済成長』を知りません。
超現実的・コスパ重視・大学生活は全て自粛な環境で成長して来ました。
二つ目は、『教育改革』により、
ゆとり的な考えや上下関係アレルギーを持っています。
三つ目は、『技術進化』が大きい転換期でした、
彼らは2000年生まれで、生まれながらGoogleがあり、
小学校からYoutubeとiPhoneのようなテクノロジーに触れてきました。
中高年とはコミュニケーションスタイルに大きな差があります。
 
一方、親の世代は大手企業や有名企業への就職こそキャリア成功、
昭和のサラリーマン万歳\(^o^)/的なエスカレータースタイルが主流でした。
しかし子の世代は、残業の有無などのワークライフバランス・地元志向を重視する傾向にあります。
リゲ〇ン飲んで『24時間闘えますか!?』なサラリーマンイメージは歴史の中に埋もれつつあるようです。
 
かなり世代間で育ち方・考え方に乖離が見られますが、
ガツガツしていない優しい若者たちは、
昭和世代の親の期待に応えようとする一方で、自分らしく働けるかとの葛藤の末、主体性が無くなったキャリア選択(就職活動)になってしまうのかと思います。
  
ここで題名に関連していきますが、
ムーミンの世界には、さまざまなキャラクターが登場します。
その中でも私が特に好きなのが『トゥーティッキ(Too-ticky)』と呼ばれるキャラクターです。
秋が終わり、ムーミン谷から『スナフキン』(これは誰もが知っているキャラでしょうか)が旅立った後、
『ムーミン』が冬の真っ只中に誤って一人?冬眠から目覚めてしまった時に出会う女性です。
日本では『おしゃまさん』の名前の方が有名かも知れません。

作者のパートナーだった自立した女性がモデルらしい

彼女は、常に自己探求と自立を大切にする姿勢を示しています。
 
「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして自分ひとりでそれを乗りこえるんだわ:ムーミン谷の冬より」の言葉からも分かるように、
彼女は他者の助けを借りず、自分自身で問題に立ち向かい、解決していくことを大切にしています。
 
現代の日本の若者は、キャリア選択(就職活動)の際に、内発的な動機が欠けているように思えます。
多くの場合、親の期待や希望、社会的ステータスへの思い込み、友人の影響などの、
外部要因からのプレッシャーによって、
自分自身のやりたいこと(本当の欲求)、やれること(適性)を見失っているように見えます。
学校での就活スタート時の授業では、『新大阪に行きたいのに東北新幹線には乗らないようにね』と話しておりますが、
自分自身を見失った状態のままキャリア選択(就職活動)をし始めると、誤った方向に進む原因となっている気がします。
 
『トゥーティッキ』の言葉は、このような状況に立ち向かうための大事なことを伝えていると思います。
自分自身の内側に向かって探求することで、本当に自分が求めているものや興味を見つけていく・・・、そして自分自身を理解し、適切な人生における行動に繋げてね(キャリア選択)と言っているように思えて来ます。
 
例えばキャリア選択(就職活動)開始時も、始める際には自分自身と向き合い、
「自分が本当に何をしたいのか?」、
「自分の興味や関心は何か?」、
「自分の強みや特技は何か?」、
「将来どのような生活を送りたいか?」などの問いかけ(内省)を行うことは重要です。
 
これらの問いかけを通じて、自分自身の内なる声に耳を傾け、
ようやく自己理解を深めることができます。その結果に基づいて、自分に合ったキャリアを選択することがはじめて可能になってくるかと思われます。
 
私自身も自己探求一つを増やし、
3月より学生支援のNPOでプロボノをすることになりました。

『Otonatachi』1on1 college
https://www.otonatachi.com/

ここのNPOのメッセージ、
『アドバイス"は"気づき"に勝てない』にとても共感しています。
 
キャリア選択(就職活動)は若者には初めての経験です。
時に周りの意見などに迷い、苦難にぶつかることもあるでしょう。
しかしそんな時こそ、自分の足で立ち止まり周りを見渡して欲しいです。
 
自分自身で人生の問題を理解し、解決策を見つけ出すことが、
成長と学びの旅を進む鍵です。
その過程で得る知識と経験こそが、真の成長をもたらすと思います。
だからこそ自分の心に問いかけ、
自らの気づきを信じて前に進んでいってほしい。
その気づきこそが、最も貴重なアドバイスになります。
 
『トゥーティッキ』のように自分の力で困難に立ち向かい、
乗り越える覚悟を持つことがキャリア選択においても大切です。
若者には自分自身を知り、自分の道を歩むことで、より充実した人生を築いていって欲しいです。
それをこれからも伝えていきたいです。
  
次回は、笑顔が素敵な笹本勝之さんにバトンを渡したいと思います。
My 3rd PLACEの繋がり、
朝活などを通した良い気づきや心理的な居心地の良さ、
これからも大事にしていきたいです。 

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