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オフィスの存在意義を考えた結果『ダイニングキッチンオフィス』にたどり着きました

こんばんは。株式会社ゆっくりおいしいねむたいなの左近です。
私たちは、今年の7月に新しいオフィスに引っ越し、週4日出社・1日在宅で勤務しています。

世の中的に働き方を見直し、オフィス勤務から在宅勤務へと移行する傾向がある中、私たちは作業の効率化よりも対面でのコミュニケーションや食の時間にこそビジネスの新規性が生まれると考え、都心のオフィスエリアから自然・カルチャー・グルメ・住居が混在する世田谷へと場所を移しました。

今回のnoteでは、少人数チームで働く私たちがなぜ完全在宅勤務に移行せず、新しくオフィスを構えることにしたのかをまとめたいと思います。


引っ越しのきっかけ

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今年「新型コロナ」が世界を襲いました。働く環境も否応なしに見直しが迫られ、私たちは、2月から在宅勤務を開始し、在宅で仕事をすることのメリット・デメリットを実感しながらオフィスの存在意義や私たちに必要な環境について2〜3ヶ月に渡り社内で話し合いました。

その結果、場所のコストや、スタッフの勤務時間だけを考えると、不必要。でも会社としての一体感や阿吽の呼吸をこれからも発展させていこうとすると、必要という話になりました。ただ、毎日仕事をすることだけを目標とする集合場所は必要ないと結論付けました。

私たちが欲しいのはスタッフ同士やお客さまと「息を合わせる」ことや「一緒に笑う」こと。それに加えて「心地よさを共有」できる場所です。そこは、大きな空間じゃなくてもいいし、都心になくてもいい。そしてなにより、その場所にわざわざ行きたくなる理由がある場所。

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その答えは最初から見えていました。ゆっくり おいしい ねむたいな でもテーマとしている「食」です。ご飯を一緒につくったり、食べること。私たちにとってのミーティングはご飯を一緒に食べることと同義だとした場合、オフィスもオフィス然としていなくていい、と考えるようになりました。

外国の企業を中心に、食堂やカフェテリアを車内に充実させることで縦割り組織に横の繋がりを持たせて活性化させたり、食事の機能をコントロールすることで社員の健康管理までするというような動きが流行しています。しかし、それはあくまでもオフィス空間に、食事をする空間がくっついているだけでした。私たちは小さい組織であることを生かしてDKO(DINNG KICHEN OFFICE)という発想でダイニングキッチン自体をオフィスにしようと考えました。

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私たちの理想論で終わるかもしれませんが、スタッフ、お客さま、みんなで、ご飯をつくって食べたり飲んだりすることにより、信頼や新しいアイデアが生まれ続けると信じています。

そんなこんなで、私たちは小さい家のような会社のような、ダイニングキッチンのようなオフィスのような、なんだか曖昧でたのしげな、みんながリラックスして仕事をしたり、ご飯を作って食べられるところに引っ越しました。


ダイニングキッチンオフィスで4ヶ月間すごした感想

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部屋の中央にダイニングテーブルを置いているのですが、ここでPCを開いて仕事をしています。そして、週に2回ほどオフィスのキッチンで料理をしてランチを食べたり、お客様がいらっしゃった時には、お話ししながらコーヒーを淹れたり、いい感じにダイニングキッチンを活用できています。

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↑オフィスで作ったランチの一部

また、新しいオフィスに引っ越してから変わったなと思うポイントが2つあります。

1つめは、お客様とご飯やお茶をする時に飲食店以外にも<オフィス>という場所の選択肢が生まれたことです。「よければ、弊社のオフィスでランチをしながら打ち合わせしませんか?」など今まで無かったお誘いフレーズが生まれました。そして、飲食店よりもプライベートな空間オフィスよりも生活感があることで、飲食店やオフィス然とした会議室よりも、お互いにリラックスしてコミュニケーションが取れている気がします。オフィスにお越しいただいた方々からは「開放感があっていいですね!」「綺麗で整っているのに生活感もあって居心地がいいです」といったご感想をいただけて嬉しい限りです。

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2つめは、より社内のコミュニケーションが取りやすくなったことです。
以前のオフィスでも各々の顔が見える位置で仕事をしていましたが、デスクはそれぞれ分かれていました。新しいオフィスでは、定位置は決まっていますが、デスクの境界線を無くし、1つのテーブルで集まって仕事をしているような形です。そうすることによって、社内で打ち合わせをする時も場所やテーブルを変えずとも一声かければすぐにできるようになり、ちょっとした相談をしたい時も声がかけやすい環境になりました。

また、キッチンがすぐ側にあることで「コーヒー淹れるけど飲む?」など、以前よりも仕事以外のコミュニケーションが増えた気がします。


まとめ

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正直なところ、週5日間在宅勤務でもオンラインで定期的に社内ミーティングを行うことで仕事は問題なく進行できていました。
それだけを考えるとオフィスは必要ないのですが、「直接人と会う」ということに対して価値があると感じた私たちは人と会うためのオフィス空間をつくりました。

「食時間を豊かにデザインすることで、毎日幸せを感じられるようにすること」を目標に活動している私たちにとって、「食」と「オフィス」を混ぜ合わせた空間をつくり、そこで実際に生活をすること自体が1つの研究・実験でもあります。そして、新たな価値観を生み出す場にもなると考えています。

お仕事や取材も受け付けておりますので、私たちにご興味をお持ちいただけましたら、下記のアドレスまでご連絡くださいませ。
order@slowlyyummysleepy.jp


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