RUSH BALL 2022

日曜日はRUSH BALLでした。

2年ぶりの夏フェス。
2年前、2020年は規制線や立ち位置指定が厳しかった夏フェス。

2022年は、「マスクを付けて声出しOK」「スタンディングエリアあり」
マスクを付けている以外は、コロナ前と同じ状態まで戻ってきた。
戻したのはアーティストだけでなく、観に来ているお客さんの力もある。

BONEZの時間に到着し、物販でSTAR WARSコラボTを買って着替えてから会場へ。
Creepy Nuts→BiSH→ストレイテナー→(休憩)→SiM→オーラル→ビーバー
翌日が出勤になってしまったのでトリ前に帰宅。

2021年はライブに行ってないのでSiMとオーラルが2年ぶり、ビーバーは大好きで追いかけてたのに何年ぶりかも分からないレベル。
なのでビーバーの成長っぷりにとても驚いた。ぶーやん、ありがとうをそこまでアレンジして披露するようになったのね…。
それでも「あなたと」という1対1のスタンスを変えていなくて安心した。

BiSHも解散が惜しいくらい良かったけど、個人的にRUSH BALLという場でのベストアクトはテナーだった。
この日のメインステージの演者の中では少し色が違ったので観客が少なかったが、晴れた空の下で、夏フェスという場で見るのに一番ふさわしいバンドだった。


そして、帰りながら、2022年2月、最初に「クラスター」が発生したのがライブハウスだったことを思い出した。
未知のウイルスへの不安の中、ライブハウスはそのウイルスを蔓延させた、「悪い場所」というイメージが先行してしまったきっかけだと思った。

ライブハウスは何も悪くない。
ライブハウスに来ているお客さんも、出演しているアーティストも悪くない。
ただそこに未知のウイルスがいただけで、発端はライブハウスじゃなかった可能性だってもちろんあると思っている。
ただ、少なくとも、そこからライブハウスは「悪」となってしまった。

世間がコロナに慣れてきて振り返ると、ライブハウスは最初のイメージが悪かった分、めちゃくちゃ努力している。
もちろんライブハウスだけではないとは思うけど。
手指消毒、追跡システム、イベント独自アプリへの登録、マスク着用声出し厳禁…

個人的に本当に凄いと思ったのは、2020年、ライブハウスが徐々に営業を再開し始めた頃に行ったライブ。
コロナ前はモッシュダイブハーコーサークルWOD何でもありだった治安の良くないイベントで、フロアの観客が指定された場所から誰一人動かなかったこと。
今まで散々暴れ倒してそれが当たり前だった場所を守るかのように、フロアにいた500人が誰一人その場から動かず、声も出さず、その場でできる範囲で楽しんでいて。
バンドマンも苦しく寂しかっただろうけど、「今我慢すれば、耐えれば、またあの頃のような遊び方ができるようになるから、今は我慢してくれ」と呼びかけていて。
そこに、音楽の、ライブの可能性を感じた。

RUSH BALLの凄いところは、コロナ禍でも一度も中止となっていないところ。
2020年に加え、2021年は自治体の了承を得られず止むを得ず中止となったイベントも多い中で、RUSH BALLは自治体と協力してなんとか開催している。
それには冒頭で書いたように規制線や声出しNGなど様々な制約を設け、ギリギリのところで開催していたことも容易に想像できる。

だからこそ、2022年の方法での開催は、他のどのフェスよりも前に進み、挑戦しているという点でRUSH BALLらしく、意味のあるフェスだと感じた。

音楽シーンはコロナ禍前のように戻れるのだろうか?
ライブハウスは閉店しないだろうか?

そんな心配をよそに、この界隈はまた活気を取り戻している。

次は10月に渋谷でFABLED NUMBER主催のDIE ON ROCK FES。
サーキットフェスがコロナ禍でどうなっているのかがとても楽しみだ。

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