ぬかるみ派

現在というぬかるみに立ち止まり、失われもしない現在からオルタナティブな未来を見出せ。

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現在というぬかるみに立ち止まり、失われもしない現在からオルタナティブな未来を見出せ。

最近の記事

Z世代にとって「革命」とは何か──コムドットの革命について/倉井斎指

※この記事はカンパ制ですので、全文無料でお読みいただけます。面白ければぜひカンパお願いいたします。 ※『ぬかるみ派』vol.1 自己啓発+vol.2 加速主義はboothや書店でお求めいただけます。vol.3絶滅の世代に関しましても2023年11月30日にboothにて通販を開始いたします。書店委託に関しましても順次進めていく所存です。よろしくお願いいたします。 https://sludge.booth.pm/items/4366996  https://note.com

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    • 加速主義は今日?(幸村燕)

      ※こちらは2022年11月20日刊行のぬかるみ派『現在思想vol.2特集=加速主義』に収録された「あとがき」として書かれたものです。加速主義が語られるようになった今だからこそ、読まれてほしいので特別に公開いたします。 ▶まず我々は加速主義というイデオロギーが、白人至上主義や人種差別主義、ミソジニー、極右思想、新自由主義と切っても切り離せない関係にあるということを認めなければならない。実際、加速主義者はそれ自体、ブーガルー運動やネオナチズムなどとまとめて極右過激派の一グループ

      • 『ぬかるみ派』が購入できる場所について(書店と通販)

        2023年5月30日より、『ぬかるみ派』vol.1 自己啓発+vol.2 加速主義』の第2版の販売が開始しました。以下では、『ぬかるみ派』vol.1 自己啓発+vol.2 加速主義』の紹介と購入可能な書店、通販を紹介したいと思います。 特集=自己啓発 収録リスト幸村燕『序文』 江永泉『自己啓発、ポストモダン──酒井穣『自己啓発をやめて哲学をはじめよう』論』 三千周介『なかやまきんに君の記憶喪失──自己同一性の彼方に』 幸村燕『旧修辞学の幽霊船──ひろゆき的論駁とデータ

        • イターシャ・L.ウォマック『アフロフューチャリズム』読書会/2022,10,9

          *2022年10月9日収録 全文無料のカンパ制→ぬかるみ派次号の制作費にあてられます。 幸村燕 (ゆ) 韻踏み夫(い)[ゲスト出演] 小川紘輝(お) レガスピ(れ) 導入 れ まず、この本(『アフロフューチャリズム』)を日本に紹介してくれたのは偉いし、いいことだと思いますが、2013年出版の本なので少し古く、この本の内容も修正が必要な気もします。テクノロジーに対してすごく信頼が厚くて…まあいいんじゃないですかね。あと驚いたことに、ポール・ギルロイの名前が出てこないんですよ

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        Z世代にとって「革命」とは何か──コムドットの革命につ…

          レザ・ネグレスタニ『テクノドローム』♯1僻地からの記述機械(訳・Anrhony Miyagi/幸村燕)

          *レザ・ネグレスタニReza Negarestaniはイラン人の理論家、作家です。2000年以降、オンライン理論プロジェクトに広く参加している。Cybernetic Culture Research Unit(CCRU)と彼のオンライン理論プロジェクト「Cold Me」を統合して開発された研究グループ「Hyperstition」の共同設立者であり、定期的に寄稿している。彼の記事は、CTheory、Hyperstition、Cold Me、Channel 83などで読むことがで

          レザ・ネグレスタニ『テクノドローム』♯1僻地からの記述機械(訳・Anrhony Miyagi/幸村燕)

          ジェルマン・シエラ『超越的可塑性』「1肉体舞踏」(訳・幸村燕)

          Germán Sierra: METAPLASTICITY / ŠUM#12 http://sumrevija.si/en/german-sierra-metaplasticity-sum12/ 一章Fleshdanceの翻訳である。 ジェルマン・シエラはスペイン在住の作家であり、神経科学者である。スペイン語で6冊の小説を執筆し、英語では『The Artifact』と題した1冊を2018年にInside the Castleから出版している。 超越的可塑性 1.

          ジェルマン・シエラ『超越的可塑性』「1肉体舞踏」(訳・幸村燕)

          デイヴィッド・ロデン「エロティックな技術としての侵犯」(訳・櫻井天上火)

          「エロティックな技術としての侵犯」  フェイスブックで友人のChaim Mendelが、欲望と侵犯の関係についての魅力的で良い問いを投稿していた。その問いは最近私を悩ませている。  禁じられたものはなぜ非常にエロティックなのか、欲望の本質の中心となる侵犯とは何なのか。  侵犯や倒錯は、単にエロティックなカテゴリーではない。侵犯や倒錯は、肉体的な行為だけでなく、美的、知的な行為も含み得る非常に幅広い分野だ。例えば、私はポストヒューマニズムがそのあらゆる形態において、本質的

          デイヴィッド・ロデン「エロティックな技術としての侵犯」(訳・櫻井天上火)

          ぬかるみ派について

           加速主義や反出生主義など現在よく語られている現代思想について、批判的な言説はありふれているが、実際参照されている文献の飜訳はあまり進んでいない。そのため、それらの文献にアクセスできる一部の知識人の批判的言説が現代の論壇を席巻しており実際の思想的な本質は不透明なままになっている。我々はこのような状況を不当であると判断し、万人がアクセスできる言論空間を志向する。現代思想の論壇が新たな思想を安易に退け、単なるコンテンツとしてそれらを消費していくのだとすれば、我々は現在ある思想を整

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