あおもりの夏
ねぶた祭りが見たい!!!
と思って、ふと青森に行った。
東北といえど、やや暑い夏の夜
目の前を練り歩く力強い山車に
囃子と跳子たちの熱量に
ラッセラー!ラッセラー!の掛け声に
一瞬で心奪われた。
跳子として参加していたら、きっともっと楽しいのだろうなと思うけど、見ているだけで元気をもらえる、そんな時間だった。
近くで警備員のおじさんと跳子をしていた高校生くらいの女の子が話していた。たぶん2人は顔見知りなのだろう。
彼らの早口な津軽弁が妙に心地よく、それと同時に標準語を話すわたしがここにいることがひどく不釣り合いな気がした。
*
*
*
24時間営業の健康ランドで夜を明かした。
少しだけ暑い仮眠室の中
知らない人に挟まれながら目を閉じた。
笛と太鼓のお囃子の音が
ラッセラー!ラッセラー!の掛け声が
2人の津軽弁が
何度も何度も頭の中をよぎった。
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