見出し画像

202401 diary from stuffy-locked up room

1/1
元日。ふるさと納税で頼んだおせちをアテに爆笑ヒットパレード観ながら昼から実家でビール。太田光の「まっちゃん、元気ー?」に芸人が全てを茶化し、洒落に帰す態度を見て心の中で拍手を送る。午後、実家にて揺れ。能登半島地震のニュース。なんたる一年の始まり。Xはジャスティス対ジャスティスの通常運転で辟易。

1/2
久しぶりに妻の親戚が集まる大型新年会へ。総勢25名ほど。和食の店の座敷のフロアで娘はバイオリンを弾きまくり、風船が飛びまくり、キッズ達が叫びまくるというポジティブカオスワールド。羽田空港で飛行機炎上のニュース。旅客機の乗客は無事だったが海保の飛行機では死傷者。昨日に引き続きなんたる年始。夜はビールとお義母さんのお土産の北海道のアイスワインですき焼き。今年の正月は金沢旅行を計画しホテルを2日抑えていたが已む無くキャンセル。キャンセル料は無料になったが、落ち着いたらしっかりと金沢支援を。

1/3
滋賀の友人宅へ。友人家族と琵琶湖湖湾を散歩。小さい頃は滋賀に住んでおり、母親と行ったピクニックや琵琶湖の香りがフラッシュバック。子供の頃の自分や母親、大学の時の友人、そして自分の子供と友人の子供。場所に集うことが、現時点の我々を繋いでいく。共時態と通時態の交点は必ず〈場所〉なので、意識的に〈場所〉に赴くことは必要なことだと心得る。どのような場合でも〈場所〉に行くことが自分を理解することが出来るし、それこそがコミュニティに属す事の第一条件でもある。夜は近江牛のすき焼きを用意してくれる。ショーガツ•ゴーズ•オン。

1/4
滋賀を起点にさせてもらい、京都へ家族で日帰り旅行。金閣寺と竜安寺へ。昼は金閣寺の前のくら寿司でランチ。竜安寺は初めて行ったのだが、石庭が素晴らしく所謂日本の美意識を堪能する。妻に「結局、日本の美意識もエスノセントリズムを逆輸入したような倒錯した西洋からの眼差し(相対的な視点)でしか理解できないのではないか」などと問いかけるも軽くあしらわれ、終了。戻り、滋賀の友人宅でお好み焼きを頂く。ショーガツ•ゴーズ•オン。

1/5
友人に別れを告げ、実家へ。昼は岐阜駅アクティブGで円相くらうど。エリックサウス大好きっ子の私は基本的にイナダシュンスケの飲食におけるスタンスには賛同しかない。逆輸入的に岐阜の地元の食を発見する試み。夜は日本酒飲み放題もあり、今度は夜に行きたい。夕食は王将テイクアウト。オンライン注文が出来なくなっており、電話でオーダー。注文を3回繰り返して確認したのに、不要な回鍋肉が1人前追加されている始末。何故だ。貴殿は王将ではない、歩からやり直せ!と咆哮しつつ帰宅するも、キムチチャーハンも麻婆豆腐めちゃくちゃ美味え。すまん、やっぱり貴殿は王将であった。母親と王将テイクアウトディナーを堪能。ショーガツ•ゴーズ•オン。

1/6
東京へ戻る。車内で地雷屋の天むすでサッポロビール。新横浜駅のベビーカーでのエスカレーターの導線が上手くいかず、迷子に。ベビーカーを押すとターミナル駅は途端にラビリンスへと変貌。帰り際に今年は去年と違う生活にしようと急遽思い立ち、X(旧Twitter)とピクミンブルームのアプリをスマホより削除。変化を楽しむマインド。栄養のない情緒的な情報は要らない。インターネットジャスティスマン達よ、さらばだ。その代わりこのようにひっそりと日記を付けることにする。

1/7
年末年始の暴飲暴食の清算でお馴染みの七草粥ということで、スーパーマーケットで七草セットを買い、調理。茅乃舎の出汁を使う時点である程度約束されているものの粥、マジで美味えぞ。今後もたまに作りたい。その後、中国粥のウェブサイトを徘徊。

1/8
娘とあつもりしたり、部屋を片付けたり、公園で岩山に登ったり。年賀状は一昨年より出すのをやめ、頂いた年賀状には寒中見舞いを返すというソリューションにしている。年末年始に仕事関係のテスト勉強をしなければならなかったのを(知っていながら)寝かしていたので大いに慌てる。3時間睡眠後、朝までサイトで勉強。サマリのペーパーをノートにまとめ直し、模擬問題を解きまくる。受験生か、わしは。明日は仕事はじめである。

1/9
仕事へ。テスト無事合格。一安心。寝てないのとレッドブルを飲んだので声ガラガラ且つ、変なテンションで仕事。Miles Davis - On the Connerを聴きながら。睡眠を取るべくベルサッサで帰宅。

1/10
仕事へ。ランチは二階堂で辛タンメン。何故か食券でランチセットのキーマカレーのボタンが押せず、炙りチャーシューマヨ丼へ妥協。ちゃんと店員に言えばキーマカレーだったのにコミュニケーションのめんどくささがQoLを下げる結果に繋がった悪例。まっちゃんのニュースが諸々気になる。立川談志 - 権兵衛狸を聴きながら寝。晩年のマクラのあのムード。ごんべ、ごんべ。

11/11
エアコンをつけっぱなしで寝てしまった為、喉痛く、声ガラガラに。ランチは憩いの木でカレー。店内は高級和食レストランの趣き。カレーはボリュームが少ないながらも丁寧に計算して作られており、前菜のサラダから圧倒的な情報量で最後まで味を楽しめる。試験勉強の為の徹夜から体調下降気味の為、帰宅後、葛根湯、ビタミンC、新ルルAゴールドDX。人情噺が聴きたくなり、柳家さん喬-鼠穴、橘屋文左衛門-子別れを聴きながら寝。あにさ〜。

1/12
今日を持って産休へ入る同僚が居る為、祝儀と俵万智-生まれてバンザイ(歌集)をプレゼント。出産祝いに、生まれてバンザイは鉄板なのでいつも周りで子供が産まれる人がいたら、必ずあげるようにしている。夜は急遽穴埋めで呼ばれた歓送迎会へ。2時ぐらいまでバーで痛飲し、泥酔。デカい声で仕事の熱い話をし、タクシーで帰宅。今年も成長できる気がしない。

1/13
昼過ぎ起床。頭痛。何もない休日。昼は娘と延々とあつ森。夜はピザハットのセットを持ち帰りし、ビール。緩慢を尽くす。妻と宇宙やガリレオの話など。タージマハル旅行団を聴く。

1/14
娘とバイオリン教室へ。その後、お友達のバレエの発表会を観に。お年玉でリカちゃんやハルトくん、Switchのマリオのソフト、カラオケマイクなどをヤマダ電機で爆買い。タクシー帰宅。夜は自宅でSwichを使ってカラオケ大会。いつもの林檎殺人事件などを歌う。柳家権太楼-井戸の茶碗を聴きながら寝。井戸の茶碗にしては笑いの要素強め。この話はもう少し人情噺寄りがよい。

1/15
起きしなに99ANN。完全に風邪の症状。試験勉強の睡眠不足、暴飲が直接的原因、ジョギング、サウナ、筋トレを疎かにしていたことが間接的原因と分析。仕事後、夜は娘とSwitchでスーパーマリオワンダー。あるアイテムを取ると土管がぐにゃぐにゃと曲がったり、画面全体がドリーミーな色彩に変貌し、ステージが驚くレベルの多幸感に。ひたすらコインを取りまくれるステージもあるし、象に変身して水浴びするとコインがザクザク。なんてドラッギーなゲームなんだ…。寝しなに娘に落語の「てんしき」を読み聞かせ。大いにウケる。

1/16
仕事。先日のタクシーでサコッシュと商品券を車内に忘れてきた事が発覚し、タクシー会社へ電話。見つかり一安心。風邪、治らず。寝しなにパブロン。また、去年のクリスマスパーティーのプレゼント交換で貰って以来「めぐリズム」にハマっており、追加購入した「めぐりズム」を装着し就寝。立川談志-金玉医者を聴きながら就寝。マクラの破茶滅茶さもさることながら、落語をメタ的に一人称から語りながらも、観客が見る風景を切らさずにサゲまで辿り着くという前人未到の領域に談志は居た、と改めて。

1/17
ポッドキャスト「a scope」松波龍源の回聴きながら出勤。体調良くない為、ベルサッサ。帰宅後、即風呂、食事からの娘とスーパーマリオワンダー。SwitchBot の設定など。寝しなに葛根湯を飲んだ為、全然寝れず。出川哲郎のオールナイトニッポンで横浜アリーナ還暦祭の後日談聴きつつ、寝たり起きたり。

1/18
仕事。風邪も大分治りかけてきた。Switch botで防犯シャッターをスケジュールする為に設置。どんどんIoT化される我が家。何も聴かずに寝。

1/19
仕事。タスクに追われストレスが蓄積してくのが分かる。夜は早めに子供たちを風呂に入れ、少しだけSwitch。電動シャッターの自動化ソリューションはうまくいってなかったので設定を見直し。寝かしつけた後、久し振りに1人で映画でも観るかと「ダイナソーJr./フリークシーン(字幕版)」。ハードコア/オルタナティブレジェンド達がゲストで出まくっててアガる。ダイナソーjr.ってほんと地味で暗いバンドだよな…。Jが子供が産まれたから人生観が変わった、とインタビューで答えていて、意外に普通なんだなと思う。松本亀吉先生のブログで紹介されていたPodcast令和ロマンのご様子を聴きながら寝。

1/20
恵比寿にんにく屋でroom202新年会。年末年始の状況、今年の進め方など。今年は以下の3つを履行する目標とした。
 1. 4人で新曲を2曲作り、リリース(配信)すること
 2. Moonlight drive東京をやること
 3. BJkanekoWeekenderをやること
2次会はおでん屋に流れ、3次会はだいちゃんのリクエストによりうちの近所のスナックへ移動し果てしなく、泥酔。room202焼酎ボトルを入れる。ママへ桂銀淑-夢おんなをリクエスト。男と女は夢芝居という圧倒的パワーワードに今日も撃たれる。雨が降っていたが傘をスナックへ置き忘れ、何故かずぶ濡れで雨の中帰宅。だいちゃんにウチに泊まっていけば?誘うがきちんとタクシーで帰ると言う。彼はいつも律儀で、キッチリしている。

1/21
二日酔いで起床。妻と娘がバレエの発表会の場当たりやら写真撮影で不在の為、息子と2人でお留守番。寝ている隙にクレイジージャーニーや水ダウなど観。アドベンチャーレースの回。夜はたこ焼きパーティー。毎回1回目は必ず失敗。娘が部屋のお片付けを積極的に行っており、感動。

1/23
通勤電車で母から父の訃報。水曜日に帰ろうとしていたが間に合わなかった。通勤電車から自宅にトンボ帰りし、準備後、即帰省。新幹線でKindleで「喪主になる人の本」を拾い読みしながら。一通り今後の流れと役割を把握。覚悟していたものの、実感がない。帰って対面し、穏やかな顔を見て、父の冷たい手を握る。葬儀屋経由で僧侶を手配し、枕経。線香のいい匂いが部屋に漂う。声を掛けても返事はない。体は冷たいが、そこにある。実感はない。

1/24
通夜・葬儀へ向けた準備。家族葬にするものの誰に知らせるか、何処まで知らせるかを母と詰める。朝と昼に葬儀屋と打ち合わせ。想定見積もり、スケジュール、花関係、即返しの種類、数など諸々詰める。メモリアルフォトを10枚選定してくれとの事でアルバムを見返す時に昔のイケメン写真が何枚も出てきて、皆で笑う。湯灌し、納棺し、19:00より通夜。通夜振る舞いの助六寿司を、父の好きだったアサヒスーパードライでやっつける。夜は会館に泊まり。家族と父と隣で寝る。ねずの番という訳には行かず、24:00まで火と線香を見た。父と川の字になって寝るなんて何年振りだろう。明日には火葬。もうこの顔は見れなくなってしまうと思い、何度も透明のフィルター越しに棺の中の痩せた父の顔を見る。

1/25
葬儀・告別式。大寒波が来ており、朝から大雪。喪主として気丈に振る舞う事を意識して、淡々と履行するよう努める。訃報は絞って展開したものの、父は顔が広く、親戚はもちろん、仕事の元同僚や先輩、友人、地域の知人が多数弔問に訪れ、即返しの数が全然足りず。供花や果物も多数頂く。葬儀、告別式、出棺、火葬、初七日、精進落としまで実施して終会。親戚や友人から喪主への労い、くれぐれも母を支えるようにの言葉を頂く。帰宅し、スーパーへ晩御飯の材料を買い出し。出来合いのスープで鍋を拵え、父の好きだったアサヒスーパードライといいちこで献杯。月曜日から怒涛の3日間。感傷に浸りながら自分が小さい頃の父との写真を見て、色々と思い出し、布団の中で落涙。当たり前の話だが、私の人生において私の父はこの父だけである。父もそうだったように、私もまた終わりがある掛け替えのない生を送っており、それは父が居たからこそである。父と私が存在すること(或いは存在していたこと)は、他の誰でも無い私の固有の生を決定的に基礎付けている。貰ったギフトの大きさに止めどなく熱いものが込み上げてくる。布団の中で静かに泣きじゃくり、鼻を啜りながら眠る。もう言葉が届かないところに私の父は居る。「お父さん、ありがとう」と独り呟く。届く先のない、自分の為だけに発せられる言葉が、ある。

1/26
土曜に東京へ戻る為、父の死亡に関わる手続きを母と一気にこなす。年金、各公共料金や電話、インターネットなどの利用サービスの名義、及び支払い方法の変更など。各所に絶えず電話し、前倒しで諸々処理し、今後のタスクをまとめていく。市役所のお悔やみコーナーという死亡に関する手続きを纏めて実施できる窓口の予約が3開庁日以降しか出来ず、スケジュールにハマらない。その為、市役所の中で沢山の窓口を回りまくる覚悟をしていたが、近所のサービスコーナーのおばさんがとても敏腕で市役所との調整をつけつつ、スムーズに処理してくれ、ほとんど片付く。大感謝。殆どの手続きがスムーズだったが、その中で、直接電話した年金事務所の電話窓口対応の担当者の応対レベルだけが異様に低く、印象に残る。話の論理性とホスピタリティが絶望的にない。免許返納後、みんなでマクドナルド食べようとドライブスルーで買うが、自分の分を頼み忘れており、自分だけ焼きそばUFOを啜る羽目に。夜は弟家族も実家へやって来て、近所の韓国料理でサムギョプサル。今回の一連の対応内容や今後についてなど皆で共有。この1週間、自分の息子を見るたびに、父と息子という関係性から、父も私をこのように見つめていたのかと、いつも父を思いだす。

1/27
東京へ戻り。日曜日に娘のバレエの発表会があり、ゲネプロ諸々ある為。母も連れて。遺影は持ち帰るが、お気に入りの父とのツーショットの写真が見当たらず、またの機会にする。新幹線でだるま「純系名古屋コーチンとりめし」をノンアルスーパードライで流し込む。夜はバレエのゲネプロ。長い。胃がつかれているため、帰宅後、うどんすきで夕食。

1/28
朝体調悪く、二度寝。昼は娘のバイオリンレッスン。夕方からは娘のバレエの発表会へ。親子バレエの為、妻も出演。祖母や友人含めて家族総出で鑑賞。3時間強の長丁場をうつらうつら。白鳥の湖のストーリーを知らなかったので調べたらこれはなんというトラジディ…。また、節々に現れるバレエ界の所謂成功譚(海外のバレエ団に留学してうんたらかんたらなど)を相対的な眼差しで見る俺は、所詮はおっさんになろうが、野良犬と改めて自覚する。今日ここでバレエをやれてるだけで、もう既にゴールなんだよな。人生とはそういうことなのだ。何かのためじゃなく、今が最高と転がっていこうぜ。

1/29
仕事再開。リモート。母は夕方前に実家へ戻る。みんな食あたりの症状が出ている事が発覚。韓国料理がほぼクロである。寝る前に娘とピクサーのショートを3本。「風に乗る」はおばあちゃんが孫に自分の人生を託す話で、爽やかな涙を誘う。バトンは渡される。立川談志-鉄拐を聞きながら寝。

1/30
仕事。昼はゴーゴーカレー、夜は博多ラーメンひらさわでライスを付けて、食い散らかす。通勤退勤時に楽しみにしていたZAZEN BOYS-らんどをようやく聴く。ミックス〜マスタリングが1stっぽく、あまりドンシャリザクザクではない音像。スルメ系アルバム。フランクザッパ、ツェッペリン、スミスなどを想起。あまり派手なアルバムじゃないけど、毎度のことながら言葉と演奏の強度がエゲツない。向井さんはほんと唐揚げが好きである。JAGATARA-TANGOの<食いかけのハンバーグ>というフレーズと同じで、食い物の名称になぜがセンチメンタリズムが紛れ込むのは、音楽の仕業である。めぐリズムを装着し、何も聴かずに寝。

1/31
仕事。昼はエスニックレストランでビリヤニ。普通に美味いが、やはりエリックサウスのビリヤニが別格に美味いと改めて思い知る。社内、及び社外関係者が今回の訃報を気遣ってくれ、ありがたい。人に生かされていることを忘れてはいけない。佐久間宣行のオールナイトニッポン-さらば青春の光ゲスト回、伊集院光の深夜の馬鹿力のiMac の箱の話を聴きながら寝。今日からめぐリズムはラベンダーからゆずへ変更。やはり、森林浴の香りが最高だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?