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カンボジアから考える、日本・韓国・中国

みなさん、こんにちは。カンボジアの国際協力NGO CBBにてインターンをしております。北海道教育大学の松田です。


カンボジアに来てから4ヶ月。
村にはテレビ、ラジオがありませんので得られるのはスマホ、パソコン等のネットの情報のみです。

今、日本で何が起こっていて、どのような情勢なのかというものをよく分かっておりません。

ネットのニュースを見るようにはしていますが、やはり気になるのは自分の興味関心があるもので、それ以外のニュースは時間があれば見るとなっているので、私が見聞きするニュースには偏りがあります。


今、日本のニュースでもよく話題に上がっている「韓国との関係」。

日本と韓国、それに加えて中国の関係は歴史、政治が複雑に絡んでいて、何が良くて何が悪いのかというのを見極めることも、考えていくのも難しいと思います。

そんな今日は、カンボジアで生活をしている今だからこそ分かる、カンボジアと日本、韓国、中国の関係について、私なりに感じたことを書いていこうと思います。


●日本🇯🇵

日本はカンボジアに対して、「小学校建設」と「井戸建設」そして、「バスの普及」をメインに行なっているように思います。

私が住んでいる農村地域にある小学校には、よく日本語の文字が書かれており、
小学校を建設された日本人方の名前が分かります。

以前、住み込みスタッフを探しにバイクで1時間30分程離れた村(プノンペンからは3時間くらい)に行った際、その村に唯一あった学校が日本人が建てられたもので、2011年建設なのにも関わらず、建てられたばかりなのかな?と感じるほどとても綺麗な状態だったため驚いたことがあります。

プノンペンから離れた農村にまで届いている日本の力はとても素敵で、素晴らしいことだと思います。

●韓国🇰🇷** **


カンボジアでは、ハイエースバンの外装に韓国語で文字が書かれている車をよく見かけます。
韓国で以前使われていた車が海を越えてカンボジアで使われているだと思います。

カンボジアでは、電車やバスが発達していないので、長距離移動をするときはバンを使うのが一般的です。
そこで使われているバンが、韓国からやってきた車が多いです。


また、飲み物なども韓国からやってきているものがいくつかあります。

ポカリスエット(포카리스위트 )やエナジードリンク(박카스)などがよく売られています。


私が住んでいる地域から首都プノンペンに向かうまでの道にバティエイという場所があるのですが、そこにはKOICAが建てた病院や、学校などもあります。

●中国🇨🇳

カンボジアの女の人は、18歳になると工場に働きに行く人がほとんどです。

住み込みスタッフ探しで村を訪れてもみんな工場に働きにいっており、なかなか女の子に出会うことができません。

その工場というのが、中国企業のものです。
他の外国籍企業の工場もあるとは思いますが、カンボジアにある多くの工場が中国企業の工場だと聞いています。

工場では、靴や鞄などを作っているそうです。

毎朝トラックの荷台に乗って出勤し、
朝7時から夕方5時まで、週6日働いて、
月に貰えるお金は150ドル。

日本では、8時間働けば2日で稼げる金額です。

毎月150ドルを貰うために、多くのカンボジア人が工場で働いています。
帰宅時間は、ドームのコンサートとは比にならないほどの人で溢れかえっています。

何万人という人を収容することができる工場をいくつも作ることができる中国。
中国資本は凄いと思います。


また、カンボジアには中国人の方がとても多いです。

シハヌークビルという観光名所は、最近中国の方々がたくさん移り住んでいるという話を聞いたことがあります。

首都プノンペンにも中国企業、中国のデパート等がたくさんあり、中国語が飛び交っています。



日本、韓国、中国の3カ国とカンボジアの関係を改めてみていくと、
位置的には中心部からの距離が近い場所に中国、遠いところには日本、そしてその間に韓国がいるような気がします。

介入の仕方は、
援助が日本、経済が中国、その間が韓国といったような感じだと思います。


どの方法が良くて、悪いというものはなく、それぞれの国の関わり方があって、今のカンボジアができていると思います。


カンボジアにいるお陰で、自分の国、またアジア周辺国を違った視点で見ることができました。

こういった、色々な角度から物事を見ていく、視点を変えてみるのもいいなと思うことができました。