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縄会ってこんなところ~めがね縄会 編~


2023年6月17日(土)
都内某スタジオで行われためがね縄会に参加させていただきました。
縄会とは緊縛をしたいされたい同好の人たちが集まる会。

このレポートを書いている私自身、緊縛は2023年に入ってから本格的に習い始めたばかりで、縄会は初めての参加になります。
また縄の受け手モデルをしていたヒト科マゾ犬をペットとして飼っており、ペット同伴で参加した様子を、
参加するにはどうしたら良いか?
参加にあたっての注意事項は?
などの入門者目線を交えて書いていきたいと思います。


写真提供・モデル:峯愛さん


・どの縄会に参加したら?

縄会に行きたいと思って、まず最初のハードルとして縄会選びがあります。
SMバーが主催しているもの、個人が主催しているもの、規模の大小も含めると数多く開催されています。
また縄会にコンセプトやテーマを設けている場合もあります。

Twitterを利用して情報発信されている事がほとんどなので、まずは自分のフォロワーと近しい範囲で縄会が開催されていないかをチェックして、可能であれば前回開催の様子など画像が確認できれば尚良いでしょう。

いきなり全く知らない会に参加するよりは、各段に参加しやすいと思います。

私の場合は、緊縛受け手と縛り手をされている峯愛さんのTwitterアカウントをフォローしていて、いつもめがねの似合う美人さんと思っていて、かつイベントの主催もされるエネルギッシュな方だと興味もあり、めがねというコンセプトの縄会がフェチ心に刺さり、今回のめがね縄会への参加を決めました。

どういった縄会に参加するか最終的な判断は個人個人になってしまいますが、
やはり事前の情報収集、これがかなり重要だと思います。 


・参加方法

参加したい日程の縄会の予約空きを確認します。
スペースの都合上、参加枠が極端に多い訳ではありません。
予約が埋まってしまう事もあるので、日程が決まったら早めに予約しましょう。

今回参加させていただいためがね縄会は主催の方へDMを送るという方法でした。


・実際に参加してみた

私はペット同伴で参加。
受付時間を少し回ってからの入室だったのですが、お一人での参加者も、私達のようにパートナーさん連れての参加者もいて、受け手縛り手がバランス良く参加されてた印象です。

ソファに座りながら談笑しつつ、吊り処ではすでに縄を楽しんでらっしゃる方もいました。

吊りで2組、床で2組、8人程度は同時に縛れるスペースは確保されていましたが、ガツガツと我先にという感じではなく、参加者同士コミュニケーションを取りつつ、ゆっくりしていってねという雰囲気。
せっかくの縄床、空けていてももったいないので私が先陣を切らせていただきました。

がっ!

普段の2人きりのプレイや先生が見守る中での講習と違い、周りは縄に慣れた諸先輩がたばかち、その視線が一挙に集中していると思うと、とてつもない緊張が走ります。
縄を掛けはじめてから一気に、早く終わらせて安堵したいという気持ちが先走り、まともに縛る事ができませんでした。
「何とかなれー!」で一気に縛り終わった後手、出来はどうあれ縄会での1縛は何とか終わらせる事ができました。
安心と共にやってくる敗北感。


・主催者のセクシーな縄姿!

そうはいっても縄を楽しむのが縄会の醍醐味、2縛目はそうはならんぞと気持ちを切り替えている最中に主催の愛さんがセクシーなボディスーツに着替えて登場。
あまりの美しさに参加者一同湧き上がります!
恥じらう姿も、また可愛らしい!

愛さんを縛る方も相当なベテランのようで、キツさが見るからに伝わってきます。
床から吊りへも手際が良く、時間による体力低下は最小限に感じ、受け手さんは集中して縄に身を委ねられる事でしょう。

そして響き渡る愛さんの苦悶と甘美なお声。
ショーを見ているようで眼福でございました。


・お道具紹介&外ポル開発ミニ講座

愛さんの1縛が終わる頃には床の方にも動きが。
スタッフさんのお道具紹介と、受け手女性の外ポル開発ミニ講座が始まりました。
縄会という事で、緊縛だけかと思いきや、スペースを占拠しない程度なら、ちょっとしたお遊びも許容範囲とのこと。

せっかくなので実験動物を私が連れてきていることですし、楽しませてもらいましょうという事でスイッチャー女子と一緒に前から後からトントントントンと外側から気持ち良い場所を同時に責めてやると、本当に良い声で鳴く。
ペットも縄会に来て責められるとは思っていなくて、突然気持ちよくさせられて、目を白黒させて喜んでおりました。

その他にも正方形で凹凸のついた肉叩きで軽くスパンキングしたり、手ぬぐい口枷の利便性をプレゼンされたりと、普段の交流の無い方とSM談義に花を咲かせられるのも、こういった場所の良いところの一つだな。と感じた場面でした。


・2縛目はリベンジ!

そんなこんなですっかりペットを虐めて普段の調子が戻ってきた私は1縛目のリベンジとばかりに2縛目へ。
先程まで責められてマゾのスイッチの入ったペットと普段の調子が戻った私。
縄も良い具合に噛み合っていきます。

吊り処では、ボディスーツをチェンジした愛さんが別のベテラン縛り手さんに縛られていて、喘ぐ声とスパンキング音が響きます。
共鳴してペットも鳴きはじめ、それはそれは愉しい空間となりました。
あっちがごめんなさいすると、こっちがごめんなさいする。
ごめんなさいの連鎖。
意味が分からないから興奮するよね。
「何が?」って聞いても、分からないって返すので「わからないのに謝ってるの?」って聞くと「ごめんなさい」しか言わないの、謝る事しかできないの惨めで可愛いよね。

という具合に私はペット同伴だったので受け手は常にいるの状態でしたが、他の参加者さんも縛りたい縛られたいという目的が一致している状態なので、「1縛り良いですか?」とカジュアルに声を掛ける姿が見られたのも縄会ならではの光景なのかなと観察していました。

スタッフさんも細かく、あの人縛ったっけ?あの人縛られたっけ?と全体を見てくれていて、やっぱり声を掛けづらいと感じている参加者さんへの配慮も素晴らしいと思いました。

縄床が空くと声を掛け掛けられ、自然と順番に縛り手、受け手が回っていきます。
同好の者同士の阿吽の呼吸というやつでしょうか。
皆さん、好き好きに縛って吊って、各々が縄を楽しんでいる様子が、とても微笑ましく、ついついニコニコしながらペットをボコボコにしてしまいます。


・バニーガール!

さて、そろそろ縄会も後半に突入するような頃合いで、受け手女性と愛さんがバニースーツに着替えて登場。
何とも素晴らしい趣向です。
縄会改め、バニーガール撮影会に早変わり。
ここぞとばかりに貴重なシーンをカメラに収めていました。

参加者も揃いはじめ、お腹も空き始めた頃合いで主催の愛さんから、美味しい焼き鳥も振る舞われ、少し腹ごしらえ。
美味しい焼き鳥、
と、バニーガール、
「ごちそうさまでした!」

と、ここまでで帰宅しないといけない時間となり私のレポートもここまで。

恐らくこの後、バニーガールズの連縛があったのではと思うと、とてもとても残念です。

他の受け手さんも縛ってみたかったという心残りはありますが、縄会の雰囲気を掴むことができたので、また次回への課題として残しておきたいと思います。
はじめての縄会参加、とても楽しく過ごさせていただきました。


縄会での立ち振舞いを考える

最後に、縄会での立ち振舞いについて、思った事を箇条に列挙したいと思います。
今回の縄会の参加者さんは、皆さんマナーが良くてとても快適に過ごせました。

・ある程度の技術習得済みは必須
緊縛の講習会ではないので、誰かが教えてくれるとかはありません。
アドバイスはしてくれる人はいると思います。
全く縄を触った事がない人はまず講習会などで最低限基本的な縛りは覚えてからにしましょう。

・限られたスペースは譲り合って使いましょう
安心安全に縛って欲しいので、ある程度時間は掛けてもらうのは構わないのですが、必要以上に場所を占有しないようにしましょう。

・人に優しく接しましょう
初対面で縛る事も多いでしょうから、今まで縛られた経験や、縛られて違和感を感じた経験が無いか、これからこんな縛りをしますよという心構えを対話しながら縛っていきましょう。
縛りながらも受け手の表情や仕草に変化は無いか観察していきましょう。
観察する事で、異常に瞬時に対応できるだけでなく、責め時や責めどころを発見できるメリットもありますよ。
乱暴な言葉遣いや、不必要なボディタッチは論外。
飽くまで紳士的な態度で接しましょう。

・ちゃんと話そう
縛りたい縛られたいという目的は一致してる場ですが、対話はしっかり行いましょう。
礼に始まり礼に終わる。
人と接するのが苦手な人もいるかもしれませんが、最低限、挨拶だけでもきちんと出来るだけで印象良い感じになります。

・適度に休憩を取りましょう
縛り手も受け手も体力を使います。
特に狭い空間に何人も集まっている訳ですから、しっかりと呼吸を整え、水分を補給しながら健康第一で取り組みましょう。

・安心安全を意識しましょう
物理的な緊縛事故は良く目耳にします。
SMプレイ全般は常にリスクと隣り合わせです。それを念頭に何かあれば慌てず、すぐに対応できるように心構えておいてください。
受け手もされるがまま我慢するだけでなく、サインを送るなど、気を付けて欲しいところですが、何よりも縛り手責め手が、受け手以上に気を付けて向き合って欲しいです。
そして、物理的な事故だけでなく精神的なケアも縛り手は気を掛けて欲しいです。
過去の緊縛事故でトラウマにあった、NGプレイNGワードに触れてしまった場合は、受け手のメンタル面もケアしてあげるのが、良い縛り手責め手の必要条件です。

・撮影OKの場合とNGの場合があります
撮影OKの縄会ばかりではありません。公式カメラマンのみOK、あるいは撮影NGのこともあります。また、受け手さんによっても写真の取り扱いについての希望は異なるので、必ず直接確認してから撮影するようにしましょう。

という感じで縄会の雰囲気が少しでも伝わっていただけたら幸いです。
重ねてになりますが、リスクを孕んだ相手あっての趣味であることを忘れず、楽しんで縛ったり縛られたりしていきましょう。

めがね縄会、主催の峯愛さんはじめスタッフの皆さん、参加者の皆さん、みんな良い方ばかりで最初に参加するをこの縄会に決めて本当に良かったと思います。
また参加させて頂いた際はよろしくお願いします。




ライター:510

イベント主催:峯愛さん、掲載をご快諾&素敵なお写真をいただきありがとうございました!(編集部より)

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