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カーネーションはバラとけんかした

↑ 
というブラジルの童謡があります。

作曲は、日本でも案外有名な

エイトル・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos) 、

当初発表された原曲は随分と荒々しい曲調 ↓ ですが、

一般に知られるものは子供向けにアレンジされたもの ↓ で、
最初の動画の童謡のメロディーだとすぐに分かります。

日本でも、
この曲が収曲された楽譜集 ↓ や、

これが収録されたCD↓も販売されています。


ポルトガル語のタイトルは、

出だしの歌詞である

「O Cravo Brigou com a Rosa」
【ウクラ―ヴ・ブリゴー・コアホーザ】
(カーネーションは薔薇と喧嘩した)

が一般的ですが、

原曲名は、

「 Zangou-se o Cravo com a Rosa」
【ザンゴウスィ・ウクラ―ヴ・コアホーザ】
(カーネーションは薔薇に憤った)

のようで、

単純に

「O Cravo e a Rosa」
【ウクラ―ヴ・イアホーザ】
(カーネーションと薔薇)

             (昼ドラのタイトルっぽいだけあって、
               ブラジルでもまさに「O Cravo e a Rosa」
               というテレビドラマがあったらしい...笑)

となっている場合もあります。

一方、作詞については、
言及されているサイト等が見つかりませんでしたが、

「カーネーション」

「cravo【クラ―ヴ】」、

という男性名詞、

「薔薇」は、

「rosa」

伯葡語:【ホーザ】、欧州葡語:【ローザ】


という女性名詞です。

ブラジル人は「rosa」を【ホーザ】と発音しますが、
英語の「ローズ」のポ語版ということもあり、

日系人の「Rosa」さんには
カタカナ表記は「ローザ」という人が多いようです。

そういえば、
昔のヴァリグ航空のCMソングを歌っていたのも
「Rosa Miyake(ローザ三宅)」さん ↓ でしたね。

さて、歌詞ですが、こんな感じです。

※ 「カーネーション」は長いので、敢えて「クラ―ヴ」と「ローザ」と
  擬人化した訳にしております。

O cravo brigou com a rosa
(クラ―ヴとローザが喧嘩した)

Debaixo de uma sacada
(バルコニーの下で)

O cravo ficou ferido
(クラ―ヴは傷つき)

E a rosa despedaçada
(ローザは打ちのめされた)

*****

O cravo ficou doente
(クラ―ヴが病に倒れ)

A rosa foi visitor
(ローザが見舞いに訪れた)

O cravo teve um desmaio
クラ―ヴが気を失うと

E a rosa pôs-se a chorar
ローザは泣き崩れた


要は、結局は仲がよくて、
「夫婦喧嘩は犬も食わない」的な内容ですね!>笑

思いの外長い記事になってしまいましたが、

本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!



てるてる坊主 カップル

※ 「 てるてる坊主 カップル」はこたつぶとんさんの作品です。


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