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今日は雨なので…レインコートと刑事コロンボ

東京は今日も雨なので、レインコートに想いを馳せています。

まず、レインコートの歴史について。

1832年にチャールズ•マッキントッシュがゴム製の防水布を発明し、それを使ったコートがロンドンで流行したのが現在のレインコートの発祥と言われています。
その後、トーマス・バーバリーが雨水をはじくように化学処理をした、先染めの素材で綿ギャバジンのトレンチ・コートを作り出したりと進化していきます。

日本では、古来から蓑という雨具兼防寒具がありましたが、他国との貿易による服飾文化の輸入もあり、明治時代後半にゴム引の防水マントが「カッパ」と呼ばれるようになります。

レインコートといえば、『刑事コロンボ』?!


刑事コロンボは1968年から放送されたアメリカの刑事ドラマ。
わたし自身初期の頃はリアルタイムではないのですが、NHKの再放送で観ていました。
ピーター・フォークのコロンボのキャラクター。
力ではなく、コミュニケーションで容疑者を追い詰めていく戦略が子供ながらに好きだった。
さて、主人公のコンロボがいつも着ているコート。
トレンチコートと思っていたら、レインコートらしいです。
それが、三枚目役者だったピーター・フォークの自前というのが驚き。
確かに、トレンチコートというとクールな刑事のイメージ。
コロンボはクールというよりは愛嬌のあるタイプ。
雨の少ないカリフォルニアでレインコートがシンボルマークというのも頷けます。
話しが逸れますが、『踊る大捜査戦』の青島(織田裕二)もモッズコートというのも主人公のイメージに合っていますね。

コロンボのコート

哀愁漂うコロンボのコート。
ヨレヨレっとした生地感。
コロンボのレインコートは、ほこり避けのダストコートでもあります。
着込んで着込んで、ピーター・フォークはコロンボ用のコートを一切洗わなかったといいます。
親近感、貫禄、洗わないからこそ醸し出される哀愁。

若い頃、リジットデニム(洗いをかけないデニム)を買って洗わずに自分だけの味を出していくことが、かっこいいと思っていました。
Barbourのワックスジャケットなんかも洗えないからかっこいい。
近頃、そのような拘りをすっかり忘れていた。
今になって、そんな拘りが愛おしく思えます。

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