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リーダーとマネージャーの心構えの違いについての考察~中途採用で管理職はストレス過大~

リーダーとマネージャーの違い

通常の会社組織(株式会社)は、代表取締役社長を筆頭に、役職が段階的に設定されています。正確に言えば、社長や常務と呼ばれる役員(取締役)は、社員ではありません。株主から委託を受け経営を執行する責任を負う人であり、会社の登記簿謄本に登録され、最低でも1年に1度は株主から経営成績について審査をされる人たちです。

これに対して、社員や従業員は会社に対して労働力を提供する対価として給料をもらっており、法律用語で「使用人」とよばれます。使用人のなかでも重要な使命を持っているのが執行役員ですが、役員といっても取締役ではない場合もあります。執行役員以外では、一般社員代表の”長”が部門を代表するのが部長であり、その下に課長、係長等の段階的な役職があります。

管理職は、課長以上のクラスの役職が該当し、いわば役割に責任を持っているため時間ではなく成果で評価されます。管理職は通常、残業しても残業代が支給されません。なのに、その仕事に責任を持っているがため、ついつい四六時中、仕事についていろいろなことを考えてしまうことになります。これを是とするか否とするか、人によって価値観は異なります。

この管理職、つまりマネージャーの立ち位置が非常に難しい。
上からのプレッシャーと下からのプレッシャーの間でも奮起できる人でなければ務まりません。この役職は30代~40代で経験する方が多いのではないでしょうか。

マネージャーに求められる資質は、そのままマネジメント能力です。ざっくりいえば、仕事に関するあらゆる調整をする能力がマネジメントだと私は考えています。

マネージャーは、上司から目標値が与えられ、その目標をいつまでにどのような手段で達成するかを計画して進捗を管理する必要があります。
具体的には、ゴールまでの道筋を描き、日程調整をし、チームで手分けをして仕事を分担し、上司の期待する成果を上げていきます。

マネージャーの上司となる人がリーダー(主に部長)です。
リーダーは、物事を全体的に俯瞰し、どのような方向に舵取りをしようかと常に考えています。
リーダーの関心の的は、ライバルである他社や業界の動向であり、数年後から10年後の業界の未来です。

リーダーは、いつもちょっと遠い目をして先を眺めているので、足元に注意が行き届かない場合が多々あります。そのためマネージャーが足元を照らし、しっかり足場を固めていく必要があるのです。

このリーダーとマネージャーの信頼関係がしっかりできれいれば、各々の役割に特化するためストレスも少ないと思われます。

マネージャーに昇進、昇格した方は、まず上司との信頼関係の構築を今まで以上に図ってみてください。お互いプロパーで入社したもの同士やお互い中途入社同士であれば、この信頼関係は比較的構築しやすいと思われます。

しかし、中途入社で課長職となる人は、上司と部下との信頼関係の構築にしばらく腐心することになります。

体育会系企業では、仲間意識の醸成のため飲み会参加は基本的に断れませんし、上下関係や派閥の争いなどにも巻き込まれるかもしれません。体育会系企業は群れを宿命としているため、おひとり様が好きな方は、これも仕事だと諦めるか自分を変えていく努力を強いられます。

ちなみに、私はおひとり様が好きなタイプであったため、体育会系企業では居心地が悪い思いをたくさんしました。
また、アットホームを会社の売りにしている企業も体育会系と同じような排他性を持っているためどうぞご注意ください。

次回は、外部機関を味方につけた私の過去のエピソードについてお伝えしたいと思います。



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