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キャリアの棚卸~知らなければ損するジョブカフェ・ハローワーク活用術(初級編)~

他人の成功体験より失敗体験から学ぶ

前回までのエピソードトークを振り返れば、なんと酷い会社なのかと思いますが、私は様々な経験をさせてくれた会社に対して感謝していますし、前職の同僚とはFacebookで今でも連絡を取り合う人が数人います。

人間の記憶は、ネガティブな出来事ほど強烈で、普段ほっこりするような出来事などはほとんど残らないという性質があるためでしょうか。

ちなみに成功体験としては、私は前職で重要な仕事を任せていただき、昇進・昇格も果たしました。ただ、そのような成功体験は個人のものであって、他人にとって有益な情報ではない場合が多いように思います。

だから、私は転職に関するネガティブ情報もあえてお伝えさせていただきたいと思っています。これを読んでくださっている読者の方には、私と同じような轍を踏まずに、事前にリスクを回避して自分にとって使命と思えるようなやりがいのある仕事を見つけていただきたいと思っています。

ジョブカフェ・ハローワーク活用術(初級編)

そもそも、ジョブカフェ、ハローワークを知っている、利用したことがあるという方はどのぐらいいるのか定かではありません。

もしかするとハローワークは聞いたことあるけど、ジョブカフェは知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私のように常連客(自虐です)になると、こんなサービスが無償であるならみんなもっと利用したらいいのに!と思うことがあります。

「ハローワークに一度も行ったことがない」という方のために簡単に説明すると、会社員にとっては、主にハローワークは離職時に失業給付金支給手続きをする窓口です。支給条件を満たせば、次の就職先が見つかるまでの間、前職の給与をベースに失業給付金が一定期間支給されます。また、ハローワークにあるデータベースから求人情報を検索することができます。

一方、地元の中小企業にとってはハローワークは求人募集をする窓口です。求人票に会社情報、求人内容を記載し、求職者が検索するデータベースに登録してもらいます。
このように、ハローワークは求職者と企業をマッチングするためのサービスを公的機関として無償で提供しています。

また、ジョブカフェは若者を対象にしたハローワークの姉妹版です。いつからジョブカフェが誕生したのか、常連客の私も知らなかったぐらいです。
ジョブカフェは若者が利用しやすいように、オープンスペースがあり明るい色調のインテリアに工夫されています。

ジョブカフェは都道府県ごとにホームページが整備されており、それぞれ特色がありますので、お住いの近くのジョブカフェを検索してみてください。

ハローワークって実をいうと常連客の私でも負のイメージしかないんですよね。オフィスのインテリアというか、ロビーも待合室も昭和かっ!ていうレトロ感満載で、くすんだ色の椅子とか、やたらと注意書きが壁に貼ってあるとか、とにかく気分が下がる一方なんです。

その点、若者向けのジョブカフェは明るい雰囲気で利用しやすいと思います。また、ジョブカフェやハローワークの職員の方は、真面目で親切な方が多いので、気軽に利用しやすいのもいいですね。

さて、このハローワーク、ジョブカフェで活用をお勧めしたいサービスがあります。それは、「キャリア相談」です。

自分の適性がわからない、将来のキャリアプランが描けないという時は、どうしていますか?私の知人は「自分探しの旅」に行った人がいました。旅を通して自分の内面を見つめなおしたり、新たな刺激を受けて何かを再発見出来るのであれば価値はあります。ただし、あくまで自分との対話が中心なので、自分の殻を自分で壊すという創造的破壊ができる天才はごく一部だと思うのです。

やはり、自分の思い込みや自分の殻は他人から指摘してもらう方が、客観的に自分を見直せるきっかけになります。社会経験が少ない若者(30歳以下)であれば、第三者から仕事のアドバイスをしてもらえるのは非常に役に立ちます。
ま、私もそうでしたが、両親から仕事のことをとやかく言われるのは大っ嫌いでしたけど、第三者からアドバイスを受けると素直に聞くことができるのです。

こういうキャリア相談が無償で受けられるのであれば、利用しない手はないです。無駄なキャリア、仕事はないとは思いますが、あれもこれも仕事を試しているうちに自分が何者なのかを見失いますし、転職歴の多い履歴書をみた企業側としてもその人物を評価しにくくなります。

まずは、簡単に自分の適性を知るためにはコチラ↓
興味診断、スキルチェック、価値観診断がウェブで簡単にできます。

もう少し突っ込んで知りたい場合は、コンサルタントに直接相談することも可能です。
ジョブカフェやハローワークでキャリアコンサルタントの資格をもつ担当者からアドバイスを受けることができます。

このサービスを利用するメリットは、中立的な立場で個人の適職やキャリアプランをアドバイスしてくれることです。最近では、転職を希望する時は、リクナビやビズリーチ等の転職サイトから面談をすることが当たり前になりました。このような人材紹介会社は大小様々な業者が乱立し、競争が激化しています。私も何度も利用させていただいているので、これらの業者を悪く言うつもりは毛頭ありませんし、とても感謝しています。

しかし、考えてみてください。
人材紹介会社のサービスは求職者にとっては無償でも、求人元企業から紹介料という形でがっぽり手数料をもらっているのです。手数料は成約した個人の年収の約3割ときいたことがあります。

人材紹介会社の人は、あなたの希望を丁寧に聞いてくれ、あなたの価値を評価してくれ、あなたの希望するふさわしい転職先を紹介してくれます。しかし、これはボランティアはなく営業活動なのです。

人材紹介会社の面談を受けると、自分がとても有能で価値がある人間のように錯覚してしまいます。そして、面談後は次々と求人オファーが入ってきて、現職に不満を抱いている人ほど気分が高揚してしまいます。これは、私の自戒の念を込めて書いています。

これからのキャリアプランを考える際には、中立的な立場で、客観的にあなたの適職を診断し、必要なスキル、能力を磨く方法を提案してくれるサービスをまずは受けてみることをお勧めします。

次は、ジョブカフェ、ハローワーク活用術(中級編)をご紹介します。

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