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マイ・クラシックの熱情(There is a Song)

『マイ・クラシック -in your ACTION!-』:佐藤隆(1984)


 自分の高校時代、すーっと現れてきた印象だったシンガーソングライターの佐藤隆さん。
 高橋真梨子さんの「桃色吐息」、谷村新司さんの「12番街のキャロル」、中森明菜さんの「AL-MAUJ (アルマージ)」なんかの作曲者としても知られる方です。

 高橋真梨子さんの「桃色吐息」が大ヒットする中、ご自身のシングルもヒットしてたりして、突然現れてきたって感じでした。

 髭を生やした風貌に、粘り気のある歌声
 ちょっと異彩を放ってる感じでした。

 そして、ヒットしてたシングルというのが


『マイ・クラシック -in your ACTION!-』

作詞:大津あきら/作曲:佐藤隆/編曲:チト河内、佐藤隆


 佐藤隆さんの曲って、独特の雰囲気があるんですよね。
 異国を舞台にした、激しさを秘めた熱情のドラマを感じさせます…
 けっしてスマートではないんですが、癖になる感じなのです。

 ただ、思い出してみると、そもそも「マイ・クラシック」ってタイトルが何を表してるのか、よく分からなかったりするのです。

 私の古典?、私の古典クラシック音楽?


 "クラシック" という言葉を調べてみると、もともとは階級を表す「class(クラス)」に由来した ”最高クラス” を指す言葉という事

 なるほど、"マイ・クラシック" ってのは、"私にとっての最高の女性" って感じの意味なんでしょうね。


 作詞は故・大津あきらさん
 中村雅俊さんの「心の色」や渡辺徹さんの「約束」、徳永英明さんの「輝きながら…」など、80年代に活躍した作詞家さんです。

乱れるよりも そのままで
裸足で踊る ステップを
薔薇を噛む人 吐息をなげて
誘惑の糸 切りたがる
セリフを忘れた道化師のように
あなたを見てる 僕なのさ

抱かせて マイ・クラシック
酔わせて ユア・アクション
泣かせて マイ・クラシック
罪恋し

  "裸足で踊るステップ" や "薔薇を嚙む" なんて表現が入っているので、相手の女性は「フラメンコダンサー」みたいな、情熱的な踊り手さんなのでしょうね。

 異国の酒場で、見惚れてしまった踊り手さんを、ただ見つめてるって感じなので、心に秘めた熱情を歌ってるものなのだと思います。


抱かせて マイ・クラシック(私の最高のひと
酔わせて ユア・アクション(貴女の動きで)
泣かせて マイ・クラシック(私の最高のひと

 "マイ・クラシック" の意味が分かると、確かに腑に落ちて、恋焦がれる感じが伝わってきますね。

    何故か急に思い出した曲について考えたことでした。
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何が思い出させたんだ?