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TRIANGLEの伝説(杉“Baby Talk”真理)

=NIAGARA TRIANGLE=
 大滝詠一を中心としたトライアングル企画として、3人のアーティストがそれぞれ曲を持ち寄り制作されたアルバム。
 "Vol.1"(1976年):大瀧詠一、伊藤銀次、山下達郎
 "Vol.2"(1982年):大瀧詠一、佐野元春、杉真理

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 『ナイアガラトライアングル Vol.2』は、自分にとって日本のポップス界のアーティストを知るきっかけとなったドアのようなアルバムです。
 そのアルバムに感謝の気持ちを込めて、参加アーティストさんに関する記事を書いていこうと思います。

 今回は"Vol.2"の参加アーティスト、杉真理さんから”note”していきます。


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 『ナイアガラトライアングル Vol.2』には、「Nobody」「ガールフレンド」「夢みる渚」「Love Her」と、杉真理プロデュースの曲が4曲収録されています。
 正直、他の二人(大瀧詠一さんと佐野元春さん)と比較すると地味に感じるかもしれませんが、ポップソングを歌わせたらやっぱり杉真理さん!って感じで、まったくひけを取っていないのです。

 収録されてる杉さんの曲は、傑作ぞろいなんですよね~。
 もう、大好きでした。
 やっぱ、杉真理さんのポップセンスは抜群なんです。


「Nobody」


「ガールフレンド」


「夢みる渚」


「Love Her」


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 そんなこんなで、ナイアガラトライアングル後も、佐野元春さんと同様に杉真理さんの曲も、かなり聴いていました。 

 特に、中学校から高校の頃、よく聴いたアルバムが2枚あって、そのひとつが、「内気なジュリエット」や「バカンスはいつも雨」が収録されていた『STARGAZER』(1983)と、

「内気なジュリエット」


 そして、もうひとつが、初のコンセプトアルバムとして「時間」をテーマにした『mistone』(1984)でした。

「いとしのテラ」


 この2枚が、ほんと好きだったんですよね~。
 『STARGAZER』の方は総天然色のポップスといった感じで、晴れた日のドライブで流したくなるアルバム。
 また、『mistone』の方は時間をテーマに、いろんなドラマが繰り広げられる映画的な作品で、終盤は賑やかなパーティが終わっていくようなさびしさがあって、こちらは夜にゆっくり聴きたくなるアルバムでした。


 杉真理さんて、そこそこヒットするものの、大ヒットまではいかない感じだったんですよね。
 いい曲が多いのに不思議に思えますが、声質を含めて”ポップさ”が強すぎるのかなって思ったりもします。
 あの頃って、パワフルでロックな感じとか、クールでスマートな感じとか、そういうのが求められる部分があったんですよね。だから、純正のポップスには時代が早すぎたということなのでしょう。

 今回、”note”するにあたって、あらためて、この2枚のアルバムを聴いてみたのですが、サウンドが古びてなくて、2枚とも、すごく完成度が高いアルバムだと感じました。
 本当のポップスは、年月を経ても変わらないものなんだと、しみじみ感じてしまいました。


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 杉真理さんは、ナイアガラトライアングル以外にも、たくさんのユニットを組んでいます。
 松尾清憲さんらと組んだ"BOX"
 同じく松尾清憲さんや、伊豆田洋之さんらとの"ピカデリー・サーカス"
 "須藤薫&杉真理"や、故・村田和人さんとの"アロハ・ブラザーズ"
 ブレバタの岩沢幸矢さんや鈴木雄大さんらと組んだ"サッチャナイツ"

 他にも、バックバンドのコーラスには、竹内まりやさんや安部恭弘さん、楠瀬誠志郎さんなんかもいたりして、ほんと交友関係が広いのです。

 8月に開設された公式チャンネルでも、楽しそうなライブ映像を見せてくれて、嬉しい気持ちになりました。(伊藤銀次さんの姿も見えますね。)

 いつまでも永遠のポップスターでいてもらいたいものです。







※ ちなみに、あのCMでお馴染みの曲も、杉真理さんの曲って知ってましたか?



(関係note)