見出し画像

娘、2回目のwisc-iv検査を受ける

昨年末、娘は、2回目wisc-iv検査を受けた。

検査後の娘の様子が、最近では珍しく、テンションが高く、落ち着きがなく、早口で延々と喋り続け、こちらからの話が届いていない感じで、嫌な予感はしていた。

あまりの様子に、その日は、遅れて学校へ行く予定だったが「このまま学校へ行ってもろくなことないな」と休ませた。

数日後、検査結果に愕然とした。
嫌な予感は的中した。

前回は、発達凸凹は大きいものの、全体的に高いIQがあり、
また、得意不得意なども、娘の個性と一致していて、娘が繰り返し失敗する困り事への対応など非常に助けになったし、
何より、娘の頭の中で何が起きているのか?イメージ出来た事が、私の安心に繋がっていた。

が、しかし、あれから2年半経った今回の検査結果は?と言うと、

まず、IQは、全体的に大幅ダウン。
前回同様、最も苦手なワーキングメモリに至っては、ボーダーラインぎりぎり。

そして、これまで相談してきた方々のほぼ全員が言っていた「凸凹の形(タイプ)は、あまり変わらないと思う」という予想は、大きく外れた。

前回めちゃくちゃ高くて驚いた言語理解が、ガクン!と落ちてる。
逆に、苦手だったはずなのに、意外と持ち堪えているものもある。

そして、どういうわけか、凸凹の差だけは、前回と変わらず。

検査結果を目の当たりにして泣き出す娘。

検査結果を目の当たりにして困惑する母。

落ち込む私達に、全く動じることもなく淡々と医師は言う
「これ以上の検査は必要ない」
「通院も、薬も、療育も、必要ない」

話を終わらそうとする医師に、くらえつくように、普段、自分がどれだけ特性と向き合っているか説明している娘。
それを聞いたところで、結果が変わるわけじゃないのに、何かを取り返そうとしてるようで、見ていて辛かった。

そして、そんな娘にアドバイスとして繰り返し発せられる
「一般論」という言葉。

あぁ、まただ。
また、切り捨てられた。
自分達で何とかしろ。って事だ。
「一般論」って、要するに「普通」って事でしょ?
「普通」が難しくて苦しんでる人に言うかね?普通!

「私達の2年半は、何だったんだろ… こんなに頑張ってきたのに、どこでどう間違えた?」
「二つの検査結果を見たら、まるで別人。これから先の対応は、どうしたら良いのか…」
質問したかったけど、これ以上、娘を傷つけたくなくて、グッと堪えて診察室を出た。

あれから日が経ち、娘はメンタルも回復して穏やかに過ごしているが、私はそうはいかない。

4月から小6になる娘への対応、
新しい担任へのお願い、
中学入学へ向けての準備、
やらなきゃいけない事は山積みなのに、力が湧かない。

あの検査結果を、どう理解したら良いのか?
ずーーっと考えてる。
考え過ぎて身動きが取れないくらい考えてる。

そんな私に夫は言う。
「医者や心理士、玄人の連中が何て言おうが関係ない」
「俺は、この検査結果も、都合良く解釈させてもらう」
「ワーキングメモリが低いのだって、逆手に取ればいい。
こんなに低いんだから、堂々とサポートをお願い出来る!ラッキー!と思えばいい」
「俺もなかなかヤバい子だったけど、仕事して、家庭築いて、家も車も持って、、、だから大丈夫だよ」

「ポジティブ思考な夫。好き!結婚して良かった!」とは思わないよ。全然。

何言ってんだよ。
発達問題を抱える人に、一発目に行われる検査だぞ?
我が子の問題だぞ?
こっちは真剣なんだよ!
中学まで残り1年しかないから焦ってんだよ!
軽々しく言ってくんな!

先日から始まった春休み。
どう対応したら上手くいくのか分からなくなった娘と、ずーーっと一緒。
相談してもどこか他人事な夫も絶賛リモートワーク中。

しんどいなぁ。