見出し画像

POS×食フェスで”お店と街の元気”は実現できるか?はらぺこCIRCUS運営者対談

2022年より、大阪の花博記念公園鶴見緑地にて毎年開催されている「はらぺこCIRCUS」。”関西人のホンマにウマい!が集まるフードフェス”として、地元密着型の食フェスを展開しています。

第3回目となる今年の開催もGWに控え、今回は当イベント主催の株式会社毎日放送(MBS)の大西 亮さん・赤澤 友基さんと、メインスポンサーである当社の山本代表との対談をお届けします。

はらぺこCIRCUSにかける想いや、過去開催時のエピソード、今後の展望等詳しくお話いただいています。ぜひ最後までご覧ください!


CMよりもっと本質的なコンテンツを

写真左から、スマレジ山本代表、MBS赤澤さん、MBS大西さん

ーーはらぺこCIRCUSは元々どんな経緯で始まったのでしょうか?

(以下、敬称略)
大西:
 
以前山本さんが当社の番組に出演されたことがあって、そのつながりで知り合ったんですよね。その頃ちょうどスマレジさんがテレビCMを始めようとしていたタイミングだったのですが、山本さんが「CMもええんやけど、何かコンテンツを作りたい」とずっとおっしゃっていて。でも「コンテンツってなんや」ってことで、僕の”知恵袋”である赤澤に10個くらい案を考えてもらったんです(笑)。

赤澤:
コンテンツの案として、ラジオ番組とか1坪店舗を応援する企画とか色々あったんですが、最終的に食フェスに落ち着いたんですよね。

山本: 
当時上場資金を使って事業をブーストすべきかなと考え始めてたんですよ。個人的にはあまり広告は好きじゃなかったんですけど、食わず嫌いも良くないなと思って、その時は一度CMに挑戦することにしたんです。

ただ、せっかく同じお金をかけて発信するなら、TV番組に付随するCMではなく、コンテンツ自体を作ってみたいなと思っていて。どうしたら良いか分からずいたところに、ちょうどMBSさんから食フェスの提案を頂きました。

大西:
過去にMBS主催の食フェスの開催実績があったのと、鶴見緑地公園側から「イベント会場として使えますよ」みたいなお話を頂いていたんです。なので、完全0からというわけではなかったですし、実現可能性が高いなと思ってご提案させていただきました。

”知る人ぞ知る”地元の名店を応援する

関西のお店のみが出店しているのも、はらぺこの魅力

ーーはらぺこCIRCUSを企画していく際に、大切にしていた想いなどはありますか?

山本:
現在当社は「お店を元気に、街を元気に!」というコンセプトを掲げていて、あらゆるお店を支える存在でありたいと考えています。

このコンセプトが生まれた頃がコロナ禍だったのもあって、お店が休業するとシャッター街が生まれたり、街の元気がなくなってしまうことを身をもって実感したんですよね。そういった経緯もあって「お店を元気に、街を元気に!」を体現するためのコンテンツとして、食フェスが最もマッチすると思いました。

赤澤: 
「お店を元気に、街を元気に!」のコンセプトは最初からずっとブレてないですね。企画をする際に必ず立ち返るところですし、コンテンツとしてちゃんと残るか店舗の皆さまに喜んでもらえるか、という点は意識しています。 

ーーはらぺこCIRCUSならではの取り組みとして、どんなものがありますか?

大西: 
実は大阪ってゴールデンウィークの期間に食フェスがめちゃくちゃあるんですよ。肉フェスとか、餃子フェスとか。例えばFOOD SONICだと、食べログ4.0 以上みたいな、ちょっと高級店が多かったりするんですけど、僕たちは地元の人たちに愛されていて、”知る人ぞ知る”店こそが、本当にその街を支えてるお店なんだろうと思っていて。

食フェスに出たことがなくても、そういうお店があったら口説きまくります(笑)。閉店時間を待って店長だけになったタイミングで「実はこういう食フェスやってて……」と一軒一軒時間をかけてご依頼しているんですよ。

赤澤:
店舗の選定は毎年悩むところですが、コンセプトから外れないように総合的な観点で選ばせていただいています。いろいろな店舗にチャンスを作りたい想いもあるので、ラインナップの入れ替えも行っています。

トラブルを乗り越え、日本一稼げる食フェスへ

一面芝生で解放感あふれる環境も食フェスにぴったり

ーーイベントの来場者は年々増えているそうですね。

山本:

店舗の皆さんにメリットが合ってほしいなと思っているので「日本で1番稼げる食フェス」を目指しているんですが、集客の面はやっぱりMBSさんの強みですよね。

年々来場者が増えている点もありますけど、実際初年度からすごくて。MBSさんが全力で告知してくれたので、改めてメディアパワーを体感できた一方、初年度はオペレーションが全然追いつかず、SNSでネガティブな意見も出てしまいました。現場も本当にカオスな状況でしたね。

赤澤:
初年度は初日の開始30分で注文が入りすぎて、運営側も本当に「死ぬ〜~」って感じで(笑)。

大西:
注文しても料理が出て来なすぎて、SNS上でも「これがほんまの”腹ペコ”サーカスや」と不名誉な名言も誕生したり……。

山本:
そうそう。レジやモバイルオーダーのシステム上の問題も発生していたので、初日の終了後から2日目あたりまで、エンジニアメンバーが速攻で応急処置してくれたものの、やっぱり根本的には直らなかったんです。

やれることに限界はあるので、2年目はシステム上に待ち人数を表示したり、注文の受付状況を柔軟に変更するなど、そもそも行列ができないようにオペレーションをアップデートしました。当社としても、イベントやポップアップでのオペレーションやシステムのあり方を見直すことができたのでとても勉強になりましたね。

赤澤:
その他にも、来場者数と提供できる食数が見合ってない点も踏まえ、 2年目は出店数も増やしたんですよね”めっちゃ並んで待って食べられる”というのも食フェスの醍醐味だったりするんですが、並ぶ時間を有効活用できる点でお客様にも優しいフェスなのかなと。

例えば家族で遊びに行っても、お父さんがひたすら並んで子どもと母親に料理を供給するだけの”つばめの親”みたいになりがちじゃないですか(笑)。今年はモバイルオーダーレーンを設けるので、より快適になると思いますよ。

大西:
そうですね。ただ、一方でモバイルオーダーを使ってくれる人がまだまだ少ないのも実状で。やっぱり「並んだ方が確実にもらえるんちゃうか」って、皆さんまだちょっと疑ってるところがあるんだと思います。

僕たちからすると、モバイルオーダーの方が絶対に楽なので、是非とも使っていただきたいですね。

赤澤:
今年は3回目なので、リピーターの人たちは上手く使ってくれるんじゃないかなとは期待してるんですけどね。便利さが伝わればいいなと思います。

大阪発の企業とTV局で、地元を盛り上げる!

ーーはらぺこCIRCUSには、スマレジのシステムを導入していただいていますが、運営目線でどんな点にメリットを感じますでしょうか?

大西:
キャッシュレス対応できる点は、店舗にとってもお客様にとっても便利ですよね。あとは、頭を使ってシステムを使いこなせば、かなり稼げる仕組みが整っていると思います。実際、モバイルオーダーを上手に使いこなした店舗の売り上げがめっちゃ上がっている、みたいな定量効果も出てきているんですよ。

山本:
あとは、スマレジのシステム上で店舗の売上集計ができるので、本部側も全体のサマリーを簡単に確認できます。店舗の締め作業もかなり簡略化されますね。

ーーPOSとフェスはとても相性が良さそうですね。食フェス以外も含め、今後大型フェスを通じた展開は見込まれていますか?

山本:
フェスって結構大変なんですよ(笑)。レジ機器を準備するだけじゃなくて、電波の問題があるので。実際、大型のフェスでも電波が悪すぎて決済できなかったみたいなトラブルが起きてますよね。そういったインフラ面の問題が克服できるなら、やってみたいなとは思います。

POSシステムを活かしたフェス展開には、いろいろと可能性があると思いますが、その一方でやっぱり地元大阪へのこだわりもあります。スマレジは本社が大阪なので、やっぱり「街を元気にする」となると優先されるのは大阪。その点、はらぺこCIRCUSは地元のメディアであるMBSさん主催ですし、出店店舗も関西のお店さんが集まってくれているので、直接街を盛り上げることに貢献できているのかなと思います。

大西:
実際、出店いただいた店舗の皆さんもめちゃくちゃ喜んでくださってて、「次回も出たい」と言っていただけることは多いですね。

ーーありがとうございます。最後に、今年の開催もいよいよ間近、改めてはらぺこCIRCUSへの意気込みをお願いいたします!

大西:
スマレジさんの「お店を元気に、街を元気に!」のコンセプトは、まさに僕たちのミッションも体現しているワードだなと思っていて。地域に根ざしたTV局である以上、やっぱり地元関西が元気にならないと意味がないんですよね。

なので、MBSの看板番組とコラボしたメニューを出すとか、僕たちも前面に出てMBSの全社イベントとして育てていきたいと思っています。もっともっと多くの人にはらぺこCIRCUSを知っていただきたいですし、スマレジさんと一緒に盛り上げていきたいですね。

はらぺこCIRCUSってすごく一体感のあるイベントなんです。毎朝皆でラジオ体操するとか、そんなところも好きだったりします(笑)。

山本: 
当社はシステム会社なので、はらぺこCIRCUSはお客様と直接関われる貴重な機会です。なので当社のスタッフにとっても現場での接客経験やホスピタリティを磨く場として、とても良いなと思っています。

もちろん食中毒のような事故やクレームはなくしたいですし、こちらの不手際でお客様につまらない想いをしていただきたくないので、とにかく満足して帰っていただけるように頑張りたいです。

赤澤:
僕たち運営サイドは年々経験を積んで、慣れてきているところもありますが、初出店の店舗様も多いので、丁寧にサポートしていきたいですね。本当に想像以上に売れると思うので、店舗の皆さんは仕込みからいろいろと大変だと思いますが、誰もが楽しめるイベントにしていきたいです。


はらぺこCIRCUSの詳細は下記よりご確認いただけます!
めっちゃ関西!なフードフェスをぜひ体感してみてくださいね(^^)

▽イベントページ

▽過去の出店店舗インタビュー