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天気予報・雨雲レーダーアプリ開発

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生産者や試験場の方々と話していると、彼らが今の天気、このあとの天気がどうなるかを気にしているのが良く分かります。 そんな彼らにとって使いやすい天気アプリはあるのだろうか?と考えて… もっと読む
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農業に必要な日射量を予測するアプリを公式に公開するまでに学んだこと

日射量予測のWebアプリを会社のプロダクトとして公開しました 「このあとてんき」という、ある意味安直なネーミングですが、日射量のことあとどうなるか?というWebアプリを会社のプロダクトとして公式なページに上げる事が出来ました。 彼らは植物ファーストで行動している 生産者や農業の研究員の方々にインタビューを行っていると、彼らが発する言葉よりも振る舞いそのものの方がが雄弁に物語っている場合があります。 彼らは農作物の生産についてフルコミットしている訳ですから、植物が育ち

日射量予測Webアプリ「このあとてんき」に今後の雨量予測をつけてみました

そもそもなぜこの機能をつけたかったのか 現在のバージョンは0.5.2で、この機能のリリース当初から細かいバグフィックスなどを行っています。 そもそも、なぜこの機能が欲しかったのでしょうか。 私は生産者さんや研究者さんなどにインタビューする時がままあります。 インタビューの最中にも天気が急変しそうになると「すみません、ちょっと席を外していいですか」と中断する事がよくありました。 ビニールハウスの側窓や天窓を閉めに行ったりしていた訳です。 ビニールハウスの管理というのはそ

「このあとてんき」にピンポイントの雨量予測機能を加えている所 某〇〇hooな予報だと当てにならない、という話もあったので、それよりも使える予報にしていく予定 ただ、今日は雨が降らないので、どんなもんか機能を試せないですね 雨量予測についてはAPI化する予定です

Webアプリ「このあとてんき」に日射量予測機能をつけてみました

アナウンスが遅れましたが、タイトル通り私が開発している「このあとてんき」アプリに日射量予測機能をつけてみました。 そもそも日射量予測のアプリを開発していた 対外的に「このあとてんき」はナウキャストのデータを閲覧するためのアプリとなっていますが、実は日射量予測機能の方を先に開発していました。 そう、「このあとてんき」は日射量予測データを閲覧するためのデモアプリとして作成していたんです! それから色々とあって、リリース当初はナウキャストの雨雲レーダーを閲覧する機能のみとし

「雨雲の動き」と「今後の雨」の違いが分からなかったので調べてみました、の修正補足

以前、上記のエントリで ・単位が異なる(雨雲の動きは降水強度(mm/h)、今後の雨は3時間降水量(mm/3h)) という情報を書いていましたが、これは誤りでした。 と言う訳で、雨雲の動きと同じく1時間当たりの(予想)雨量データも取得できる事がわかりました。 しかもこちらの方が20時間以上先まで予想してくれるので使い勝手が良いんじゃないかと思います。 この修正を反映した「このあとてんき」についても0.3.8でリリース済みです。 と言う訳で、天気アプリ開発の情報をまとめ

現在の緯度経度から最寄りのアメダス観測所番号を出力するコードをChatGPTに教えて貰った話

最近の天気アプリ、「このあとてんき」の開発の際に、緯度経度から最寄りのアメダス観測所の番号について知りたいと思いました。 天気情報はアメダス観測所番号で管理されている ご存じかもしれませんが、気象庁で発表されている気象情報はアメダス観測所で観測されたものをベースとしています。 なので、キー項目としてはアメダス観測所番号で、それだと分かりにくいので人間が判断するには観測所番号と紐づいた観測所名(地名)となります。 でも、自分の最寄りの観測所がどこなのか、ぱっと言えますぅ?

GPSの緯度経度情報から気象庁の一次細分区域を導き出した話

ここの所、雨雲レーダーを簡単に見る事の出来るWebアプリ「このあとてんき」を力を入れて開発している所です。 そもそもは現在の天気を表示させたいという話から始まる このアプリの機能の一つとして、「現在の天気がどんなものか」、「これから先どうなるか」という事を表示したいと思います。 画面は現在の天気、このあとの日射量、平年の日射量を画面上部に表示して、下の表にはこのあとの予報データを時系列に数値で表示します。 日射量の予報データというのは、農業などでは日射量のデータが欲しい

気象庁が出しているデータ「雨雲の動き」と「今後の雨」の違いが分からなかったので調べてみました

前の投稿で、気象庁のナウキャストを利用したWebアプリを作りました。 Webアプリ「このあとてんき」の改善活動 今回はこのWebアプリ「このあとてんき」の改善活動という事で、色々と機能を追加して行こうかと思います。 ちなみに、本アプリのナウキャスト(雨雲の動き)の気象庁から発信されている情報のアクセス方法は以下を参考にしています。 DogFoodingとして、この「このあとてんき」アプリを自分でも利用していますが、その中でも雨雲の動きについては詳細な予報として大変助か

ナウキャストを利用したWebアプリ「このあとてんき」を公開してみました

以前に、気象庁の雨雲レーダーと海外の同様のサービスを比較してみた記事を書いたことがあります。 天気の話は意外とコンスタントにアクセスがある 実際に書いたのは2022/7の話ですが、私のnoteでは珍しくずっとアクセスがあります。 ここでふと「天気の話というのは需要があるのでは?」と思いました。 (もっと早く気が付けよ、という話は置いておいて) 現場を見ると、「たった今」と「この後すぐ」の天気は大変気にしている 農業の現場でも今、そしてほんの数十分レベルの近い未来の天

気象庁ナウキャストとRainViewerの雨雲レーダーの違いを見てみる

農業分野では天気予報、というか今の時間に自分の周りでどのように雨が降っているか、という事を把握したいという話がちらほら聞かれる気がします。 過去にアンケートを取った際にも、全員では無いですがその傾向があるようです。 じゃあ雨雲レーダー的なサイトを作ってみようかと仮で作ってみました。 RainViewerというサイトからAPIで取得できるようです。 ただ実際に作ってみると、ちょっと範囲が粗い気もしますね。 ちょっと作って放置してしまったのですが、ちょっと前に気象庁のサイトが