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全部入りESP32ボード、T-SIM7080G-S3のまとめ

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LILYGOの開発ボード、T-SIM7080G-S3を手に入れました。 ESP32をベースに、CAT-M1のモデム(SIM7080G)、電力管理ユニット、リチウムイオンバッテリー… もっと読む
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T-SIM7080G-S3の開発環境を整える

これまでLilyGOのT-SIM7080G-S3上での開発を行ってきていますが、開発環境について言及するのを忘れていました。 今回はその事について書いてみようかと思います。 丁度、現場に持って行く用のノートパソコンを入手したので、そこに環境構築する事でインストールの仕方を資料として残せますね。 T-SIM7080G-S3の開発環境は主に二つ 細かい話を言うと、T-SIM7080G-S3上にあるESP32にFreeRTOSというリアルタイムOSを載せるという話もあったり、

AWS IoT Coreで接続/接続断イベントを検知していますが、実運用してみると、この両者のイベントが瞬電みたく同時に起こる事がままあるようです。なので、必ず接続断→接続の処理順となるようにシステムを組む事が大事ですね。ちょっと嵌りました。

T-SIM7080G-S3でADS1115とI2C通信

T-SIM7080G-S3ではIO22ピンが無い アナログ計測をする要件が出来たので、最近使いに使いまくっているT-SIM7080G-S3を利用しようと思い立ちました。 ESP32では、I2C通信で通常利用するピンはIO21, IO22となるようです。 なので、ネット上の情報からI2C通信を行おうとすると、このIO21, 22ピンの利用が前提となります。 ではT-SIM7080G-S3でI2C通信を行おうとすると… 何とIO22がありません! 今回はADコンバータのA

T-SIM7080G-S3が中々繋がらない原因については、新しい基地局に対してネットワーク登録が出来にくいという事っぽい TinyGSMを使った設定で、 modem.setNetworkMode(38); ↓ modem.setNetworkMode(2); に変更すればOK

追加購入したT-SIM7080G-S3にSORACOMのSIM(plan-D)を入れたら、中々ネットワークが認識されなくて焦る 一旦、最初に導入したT-SIM7080G-S3で試すと、問題なくネットワーク接続が出来て、それ以降は追加購入の方でも認識できた 何が違うのだろう?

T-SIM7080G-S3のLiPoバッテリーでどこまで使えるか試してみました

以前の記事でリチウムイオンバッテリー(LiPo)バッテリーについて書きました。今回はその続きになります。 どれぐらいバッテリーだけで持つか気になるところ 標準でLiPo用のバッテリーケースがあれば使ってみたくなるもの。幸いにも手元にはLiPoの生セルがあります。 3450mAhと書かれていて中々高性能ではないかと思います。 (本当にこの値であればですが) 気になったら早速実験 今回の試作機にLiPoバッテリーをセットして実験を開始します。 午後9時過ぎにスタートして、

ESP32に技適マークが無いT-SIM7080G-S3が来た問題。交渉の末、製品に技適マークあるモノとないモノで違いは無いという事に。技適シールを別途送ってもらう事になった。ただ、向こうは今ホリデーらしいので、もうちょっと時間かかりそう。

調子に乗って再度T-SIM7080G-S3を注文したら、今度はESP32に技適マークが無いものが来てしまった! ロットによっては技適が無いものが来る可能性があります。 どうにかならないかLILYGOと交渉中...

T-SIM7080G-S3の電源周りの処理で不満な所

LiPoバッテリーも搭載出来て何でもありのT-SIM7080G-S3ですが、現状の不満点を挙げていきましょう。 と言っても使い始めてからそんなに時間も経っていないので、それほど不満点は無いのですが… バッテリーで動作させた場合、PWRKEYを押す必要がある バッテリー運用する場合のみですが、LiPoバッテリーをセットしてスライドスイッチをON、そしてPWRKEYを長押ししないとボードは起動しません。 届いた当初はWebマニュアルも読まずにLiPoバッテリーをつけても電

T-SIM7080G-S3で使えるLiPoバッテリーについて

今回はT-SIM7080G-S3のリチウムイオンポリマー二次電池(LiPo)について調べてみたことを書いてみます。 そもそもLiPOバッテリーのサイズが微妙に違う T-SIM7080G-S3にはバッテリーホルダーが搭載されていて、ここに18650サイズのリチウムイオンバッテリーを入れる事が出来ます。 18650というのは直径18mmで全長65mmというサイズを示しているそうで、私はそんなに考えずに「どれを買っても変わらないでしょ」と、まるで単三電池を買うような気分でいたの

T-SIM7080G-S3のCAT-M1モデム(SIM7080G)で通信

CAT-M1通信に対応したSIMを使いましょう ここは自分もハマったポイントですが、CAT-M1通信に対応するSIMでないと先に進めません。 数日悩んで結局SORACOMのSIMを購入して解決しました。 TinyGSMライブラリは一部しか使えない? Arduinoでモデム対応と言えば、TinyGSMという便利なモデム通信用のライブラリがあります。TinyGSMライブラリ自体はSIM7080Gに対応しているようでソースコード上にも7080G用の記述があります。 当初は、T

T-SIM7080G-S3開発環境をPlatformIOにする

開発環境はPlatformIOにしようLILYGO製のT-SIM7080G-S3の開発を進めていきます。 GitHubに置いてあるサンプルソースコードはArduino IDEとPlatformIOの両社とも使えるようなっています。Arduino IDE自体がちょっと重いので、自分はPlatformIOを使います。 当方Windows10環境になります。 自分が思いつくPlatformIOのメリットは以下の通りです。 ・動作がキビキビしていて早い ・いつもの環境(VSCode

T-SIM7080G-S3を使う。これだけでESP32とLTE-MとGPS+αの全部入りで便利すぎじゃない?

ちょっと前からX(旧Twitter)でもつぶやいていますが、普段利用しているRaspberryPi、コロナ禍になってからまとまった数が入手しづらくなってきました。 おまけに値上げ幅がエグイ。 ここにWiFiではなくLTEを載せたいのだが、基板だけでも1万円を遥かに超えてしまう事もあり、何か代替手段は無いかと探しています。 そんな中、今年の春先にこれは!という開発ボードを見つけて、試しに購入してみました。 驚異の5000円台で全部入り ESP32ベースでWiFiも使えます