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医学部は、共通テストが選抜機能となったか?

受験生の出願予定状況が見えてきたようです。

注目されるのは、歯学部出願が伸びているということでしょう。これは、医学部を諦めて歯学部に変更した受験生が多いためと考えられます。

数学の急激な難化にも何とか持ちこたえられた受験生とそうでない受験生との差がくっきりとでていると見るのが自然です。

また、化学も昨年よりも難易度が上がっていることと合わせて、上位層でも数字が削られたことで、
今回の共通テストは、実質、医学部選抜テストとなったと判断できそうです。

医学部を目指す受験生が、今回の共通テスト数学を乗り切れた唯一の手段は、「真の学力だけ」だったのでしょう。

想定されていないことではありますが、定員のある選抜制度である以上、やむを得ない側面があったと言わざるを得ません。

浪人をしてでも医学部へという方はさておき、本年度の受験で何らかの進路を決める必要のある受験生もおられることでしょう。簡単なことではありませんが、何とか折り合いのつく選択肢があることを願いたいと思います。

人間万事塞翁が馬という言葉もあります。
医学部を諦めたその先に、未来があった人もたくさんいます。
可能な限り、前向きに現実と向き合って欲しいなと思います。


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