smartbb

福岡市で塾講師をしています。担当科目は数学、物理、化学です。元プロ家庭教師です。成績U…

smartbb

福岡市で塾講師をしています。担当科目は数学、物理、化学です。元プロ家庭教師です。成績UPの戦略的な話が好きです。合格実績は、京都大(工)、山口大(医・医)(複数)、鹿児島大(医・医)、産業医科大(医・医)(複数)、宮崎大(農・獣医)、九州大、他は九州の国公立大や福岡大などです。

マガジン

  • デジタル化は、たぶん人をダメにする

  • 医学部関連記事のまとめ

  • 一般入試が終わった世界を考えてみた

  • 多くの人に読んでもらいたい、おススメ記事

  • 私たちがこの30数年で失ったものを問う

    「今」と「30年前」とは何が変わったのか。時の変遷を通して、何がわかるのかを考えていければと思い、記事を作成しています。

最近の記事

日曜日の本棚#39『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子(講談社)【食を通じて描かれる「正しさ」に翻弄される現代人のリアル】

毎週日曜日は、読書感想をUPしています。 前回はこちら。 今回は、第167回(2022年上半期)芥川賞受賞作で、高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』です。 タイトルにもあるように「食」を通じて描かれる、現代人の複雑な感情が織りなす物語です。第167回芥川賞は、候補作すべてが女性作家だったことで話題になりました。純文学こそが時代を最も反映するのであれば、それは当然のことだろうと思います。 なぜなら、時代が生み出す矛盾やしわ寄せは、その大半が女性に襲い掛かる

    • 私が未来の日本の医療が割と明るいと思っている理由【医学部入試の苛烈さが排除しているある人たち】

      先日、知人と話をして感じたことがありました。 それは、若いお医者さんへの高評価です。 私自身も感じていたことで、↓の記事にもしています。 その方と意見が一致したのは、若いお医者さんは、誠実に対応される方が多いということでした。 もちろん、ベテランの先生がそうではないという意味ではないのですが、 ただ、ヒロイズムに毒され、権威主義的なメンタリティーのお医者さんはやはり、ベテラン層に一定数いるというのも、間違いないところでもあります。 医学部の持つ社会的な機能は、権威主義者

      • 二つのニューストピックをつなぐ点と線【急いで求められる衰退局面を前提とした新しい思考を創造できる人材】

        ここのところ、気になっているのが、あるニュースのトピックです。 それは、短大閉校とデパート閉店です。 それについては、↓で記事にしています。 なぜこの2つのニュースが気になるのかというと、衰退局面における「脆さ」です。 と書いたのですが、あまりに数字と結果の因果関係がリンクし過ぎていると感じます。まるでアルゴリズムのような動き。 短大閉校にしても、あまりにあっさりと土俵を割っている印象は否めない。 資本主義が跋扈する時代とはいえ、そんなに簡単に白旗を上げていいもの

        • 九州大理系数学2024年総括&2025年展望【現役生と浪人生では異なる戦略が必要か?】

          2023年のあまりに厳しいセットを踏まえ、易化は規定路線だったとしても、ここまでグレードダウンするのは、想定外でした。 何より驚いたのは、計算量の激減。まともな計算があるのは、[2]と[5](1)くらいでした。 2023年の「まっしろしろすけ」の答案だったとは推測されるとしても、あまりの現実にすっかり弱気になってしまったのでしょうか。 また、共通テスト時代の新しい方向性なのかと思われた「長文問題」は予想通り姿を消しました。これについては、私は方向性を間違えていると思って

        日曜日の本棚#39『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子(講談社)【食を通じて描かれる「正しさ」に翻弄される現代人のリアル】

        • 私が未来の日本の医療が割と明るいと思っている理由【医学部入試の苛烈さが排除しているある人たち】

        • 二つのニューストピックをつなぐ点と線【急いで求められる衰退局面を前提とした新しい思考を創造できる人材】

        • 九州大理系数学2024年総括&2025年展望【現役生と浪人生では異なる戦略が必要か?】

        マガジン

        • デジタル化は、たぶん人をダメにする
          9本
        • 医学部関連記事のまとめ
          18本
        • 一般入試が終わった世界を考えてみた
          7本
        • 多くの人に読んでもらいたい、おススメ記事
          3本
        • 私たちがこの30数年で失ったものを問う
          8本
        • マイナンバーカード問題に潜む恐ろしい「思考」
          9本

        記事

          九州大理系数学2024年解説【[5]積分の形が誘導する「必然性」に従うという思考】

          2024年の九州大学の入試問題の解説をアップしています。 前回はこちら。 [3][4]は文理共通問題でした。こちらをご参照ください。 今回は[5]です。問題はこちら。 これまでの九大だったら[1]でできそうな問題でした。その意味では、重量感のない今年の九大理系数学のセットの象徴的な問題だったのかもしれないですね。 今年も体積は出題がありませんでした。来年こそは・・・ということなんでしょうか。 さて、(1)ですが計算系の積分問題です。 まずは形に注目しましょう。exp(

          九州大理系数学2024年解説【[5]積分の形が誘導する「必然性」に従うという思考】

          教える側が勘違いしている「あるタイプの生徒さん」の特長【どんな生徒さんでもラクはできないのです】

          新年度に入り、人の入れ替わりがある時期です。 塾にも新しい生徒を迎えています。 そんな中、ある生徒さんが入塾。医学部を目指しておられるということで、高2ですが、すでに勉強のピッチを上げている様子です。 この生徒さん、とても「素直な方」です。 成績が上がりやすい性格というのは、やはりあって、その一つが「素直である」ことです。 もちろん、素直であれば誰でも成績が上がるわけではないのですが、やはり医学部や難関大に合格する人の中に、素直な方が入りやすいのは経験上、理解させられ

          教える側が勘違いしている「あるタイプの生徒さん」の特長【どんな生徒さんでもラクはできないのです】

          福岡県宇美町の自治体バス「のるーと」の新しい発想【路線バスの概念を根本から見直すことで生じる新しい需要の可能性】

          2024年の春のダイヤ改正で、西鉄バスは大幅な減便に踏み込みました。 運転士不足が主な理由ですが、労働者不足を背景もあり、今後は今の路線バスの発想では事業を維持することは難しいのかもしれません。 一部のお金持ちの人たちにとっては、どうでもいい話なのかもしれませんが、多くの人にとって、公共交通機関はとても重要な存在です。 私の周辺でもコストの問題で車を持たない選択をしている人は多く、カーシェアリングの活用は合理的な選択である一方で、自分で車の運転ができない、こどもや高齢者

          福岡県宇美町の自治体バス「のるーと」の新しい発想【路線バスの概念を根本から見直すことで生じる新しい需要の可能性】

          『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)が今も尚、おじさんの心をつかむ理由【人生経験の糧が「再発見」を導く格別の面白さ】

          CSのアニメ専門チャンネル「アニマックス」で『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)の再放映が始まっています。 ちょっと観るかという程度の軽いノリで録画したのですが、やっぱり面白いですね(^^) どうして、こんなに面白いのか。 岡田斗司夫さんなど「識者」がいろんな解説をしていますが、やはり、子供時代に熱狂的にみていたお話の中に、大人にならないと理解できない要素があるからなのでしょう。 第2回のシャア・アズナブル少佐の何気ないセリフ、 戦いとは、常に二手三手先を読ん

          『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)が今も尚、おじさんの心をつかむ理由【人生経験の糧が「再発見」を導く格別の面白さ】

          動画付き参考書・問題集は未来を変える力を持つか【授業という「3次元ティーチング」はシームレス化する時代へ】

          私立高校を中心に学校現場へのタブレット端末の貸与(これがちょっといろいろ問題を起こしているようですが・・・)が一般化されたこと、スマートフォンの普及が広がっていることもあり、問題集、参考書を出している各出版社は、映像の活用に動きだしているようですね。 数研出版のチャート式シリーズ(数学)やリードシリーズ(理科)にも解説動画がつくようになりました。背景には、AIの活用などにより、制作コストが劇的に下がったことがあるのではと思います。 そうなると、学校や塾・予備校の生授業との

          動画付き参考書・問題集は未来を変える力を持つか【授業という「3次元ティーチング」はシームレス化する時代へ】

          本日も、朝から多忙のため記事の投稿はお休みします。 よろしくお願いします🌝

          本日も、朝から多忙のため記事の投稿はお休みします。 よろしくお願いします🌝

          地方で「増殖する」メガソーラーパネルが意味するもの【○○を考えないという現代人の思考】

          長崎県の離島である宇久島に日本最大級のメガソーラー発電所が建設されるのだとか。 宇久島は行政区分上は、長崎県佐世保市になりますが、五島列島の北端にある島です。 九州は日照時間が本州などより長く、太陽光発電に向いている立地だといわれています。事実、九州各地では規模の大小はともかく「こんなところにも?」という感じでソーラーパネルが「群生」しているところがたくさんあります。 今回の宇久島のような地域でのソーラーパネル発電事業は、今後、本格的な「資本流入」が予想されるビジネスで

          地方で「増殖する」メガソーラーパネルが意味するもの【○○を考えないという現代人の思考】

          九州大理系数学2024年解説【[2](1)の活用がカギであるが、それが難しい問題】

          2024年の九州大学の入試問題の解説をアップしています。 前回はこちら。 今回は[2]です。問題はこちら。 複素数平面の問題でした。単独問題として2年連続の出題です。 (1)は論証問題ですが、結論はわかっているので、f(z)の式の変形がとても重要です。 まずは、因数分解ができることに気がつきたいですね。 あとは、それぞれの因数ごとの解を調べ上げていきます。 に気がつくとあとの展開が楽になります。 ちなみに、ここでは割愛しますが、因数分解ができなくても示すことは可

          九州大理系数学2024年解説【[2](1)の活用がカギであるが、それが難しい問題】

          本日は、早朝より多忙のため記事の投稿はお休みします。よろしくお願いします😐

          本日は、早朝より多忙のため記事の投稿はお休みします。よろしくお願いします😐

          九州大理系数学2024年解説【[1]23年のベクトルとのあまりのギャップに震撼する】

          2024年の九州大学の入試問題の解説をアップしています。 間があいてしまいましたが、今回から、理系数学です。 今回は[1]です。問題はこちら。 ベクトルですね。 ベクトルといえば、23年の問題は受験生を地獄に叩き落した問題でした。 なので、受験生には、「今年のベクトルは、標準レベルに落ちつくと思うけど、九大なんで理系は簡単な問題はありえない」とアナウンスしていましたが、まさかの「簡単な問題がありえた」ようです。 あまりの落差に、あまりのギャップに震撼しています。

          九州大理系数学2024年解説【[1]23年のベクトルとのあまりのギャップに震撼する】

          学歴詐称疑惑の政治家の存在を許してきた現実が意味するもの【新聞テレビジャーナリズムと有権者】

          この国のメディアでまともなのは、文春と赤旗だけだという説があります。 これらは、左右の代表的なメディアとも言えますが、その中間に位置するはずの「右でも左でもない」メディア、とりわけ新聞とテレビはその存在意義が揺らぐほどの危機的な状況にあると私は思っています。 今回、文春のメディア(月刊文藝春秋、文春オンラインなど)が小池百合子東京都知事の学歴詐称に関する記事を報じています。 小池百合子氏のカイロ大学卒業(かつては首席卒業とも報じられていた)に関して、長きにわたり問題がく

          学歴詐称疑惑の政治家の存在を許してきた現実が意味するもの【新聞テレビジャーナリズムと有権者】

          文系受験生の戦略について考える(4)【数学は飛び道具。その効果が絶大であるからこそ、身に着けるべき対応力とは?】

          大学受験における文系受験生の戦略について考えています。 今回はその4回目です。 前回はこちら。 今回は、前にお話ししたことですが、文系こそ数学が超絶お得な教科であるという点を踏まえて、文系受験生と数学の関係性について書いてみます。 国公立大文系が第一志望の場合、数学を選択し、アドバンテージをとれるメリットは絶大です。 今回は、なぜここまでメリットが拡大するのかを考えてみると、 多くの文系受験生が数学を諦めている からというのは大きい要因でしょう。 なぜ、諦めてし

          文系受験生の戦略について考える(4)【数学は飛び道具。その効果が絶大であるからこそ、身に着けるべき対応力とは?】