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教える側が勘違いしている「あるタイプの生徒さん」の特長【どんな生徒さんでもラクはできないのです】

新年度に入り、人の入れ替わりがある時期です。
塾にも新しい生徒を迎えています。

そんな中、ある生徒さんが入塾。医学部を目指しておられるということで、高2ですが、すでに勉強のピッチを上げている様子です。

この生徒さん、とても「素直な方」です。

成績が上がりやすい性格というのは、やはりあって、その一つが「素直である」ことです。

もちろん、素直であれば誰でも成績が上がるわけではないのですが、やはり医学部や難関大に合格する人の中に、素直な方が入りやすいのは経験上、理解させられます。

ところが、塾講師の目線になると、この素直な性格の生徒さんの性質を勘違いする講師がいます。なにせ素直なので、アドバイスをよく聞いてくれます。なので、講師の中には、「御しやすい生徒」だと勘違いする人がでるのです。

それは大きな誤りです。

素直な性格であることと、よく考える人であることは、要素が違うので、素直な人がアドバイスに従って行動したとき、

「このアドバイスは正しいものなのだろうか」のチェックは当然に入ります。そこで、誤ったアドバイスだと判断されると当然厳しい判断が下されます。当たり前のことです。

このことに気がついてない講師は結構多いのではと思います。酷い場合だと、自分のアドバイスによって成績が上がっていると勘違いする場合もあり、案外厄介なものなのです。

なので、アドバイスについては、高める努力を普段からしておかないと、当たり前ですが、信用を失います。場合によっては退塾につながることもありますので、私はその点は普段から注意して対応しています。

素直な性格の方は、塾講師からするとちょっとラクができる生徒さんのように見えてしまいますが、全くそうではありません。

どんな生徒さんでもラクはできないのです。

このことを理解していないと、塾講師はどんどん安きに流れていき、結果の出ない責任を「お客さんである」生徒さんに押し付けていきがちです。

そのとき、順調に推移していれば、そもそも「塾に来ない」という前提を忘れている。
その点も注意しておかないといけないことだと思っています。

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