見出し画像

はじめての名品マルジェラ足袋〜サイズ選びとお手頃に買う方法〜

お洒落なファッション業界の方々がこぞって履いている Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)のタビ。好き嫌いが分かれる個性的なデザインで、強いて言えば好きじゃないと言う人の方が多いかもしれない。私自身も、こないだまでそうだった。履きこなしている人を見るとお洒落だなぁと思いつつ、自分のスタイルじゃないし、少しモード過ぎて距離を置いていた。そんな私がつい先日ワードローブにタビを迎え入れた!のだが、その購入までのストーリーに合わせて、自分が購入の際悩みに悩んだサイズ選びや、正規店よりお手頃に購入できたのでその購入方法を、同じように悩んでいる方々に役に立てば、とお伝えしたいと思う。

一生縁がないと思っていた足袋

このタビ。最初は全く魅了されなかった。一生疎遠なんじゃないかと思っていたくらい、自分からは遠い存在だった。なのに本当不思議。少しずつ少しずつ、気になる存在に。「今日のこのシンプルなスタイルにあのタビを履いたら素敵かも」とか、自分が履いているイメージが湧くようになってきたのだ。

ある日、たまたま恵比寿で時間ができて駅周辺を探索していると、Maison Margielaの店舗を見つけた。まだ時間も少しあるし中を少し見ることに。そこにはもちろんマルジェラの名品・タビシリーズも並んでいた。せっかくだから試着をすることに。一番気になっていたブラックのバレエタビをお願いした。履いた瞬間、心がときめいた。その日、上は白のロンTの上に黒の Vネックカットソーを重ね着して、下は黒のスラックスというスタイルだった。タビは想像していたより個性を主張せず、絶妙な主張感だった。スタイルにほど良いモード感、洒落感を加えてくれるとても優秀な子だった。といっても、このタビ10万円ほどの高価なお品。衝動買いはせず、その日は店員さんから今は羊皮だけの販売になったとか最新情報を仕入れて、皮の感じとサイズ感を確かめお店を後にした。

名品は、名品。

結局のところ、「名品は、名品。」なんだと思う。あれだけ敬遠していたタビ。恵比寿の店舗で足を入れた瞬間から、気になって気になってしょうがなくなってしまい、心底欲しくなってしまった。

タビを気になっている人は知っている人も多いと思うが、Maison Margielaの創始者であるマルタン・マルジェラは『確立された形を脱構築して、新しいアイデアを世に出す』をブランドコンセプトとしている。このタビシリーズは彼の代表作の一つで、日本の作業労働用の履きものをもとに生み出された作品だそうだ。マルタン・マルジェラはベルギー出身の世界的なデザイナー。日本人である私にとって、日本の文化からインスパイアされたというのは、日本人であることを誇らして思わせてくれた。それに、ものを買うときストーリーを重視する私にとっては、この高価な子を買うための十分な理由にもなった。

名品には長年愛される理由がある。優れた作り手の想い、哲学、そして歴史、ストーリーがある。このタビも、世界の名品なんだ。年を重ねて、やっとその名品の価値がわかるようになったのだと、自分の成長をも感じさせてくれた。さすがの名品。そう言わずにはいられない。

タビについてもっと知りたい方はこちらの記事がおすすめ
MARGIELAのタビ ブーツが放つ驚異的な魅力

結局のところ、サイズはぴったりがいい?

さて、ワードローブに迎え入れる覚悟は決まった。タビはブーツ、バレエ、ヒールといろいろな型、ナッパーレザー(山羊革または羊革)、硬い和紙のようなポリエステルと他の素材ができている素材と、素材にもいくつか種類がある。私は、初めてのタビは一番使えるであろうブラックレザーのバレエと決めていた。

普段のサイズは23.5で、昔ZOZOMATで計測した所、足長右23.4左23.3で、足幅と足甲の高さは標準的だった。恵比寿の店舗では試着用の靴下をいただき羊皮の37(24)を履いた。気持ち余裕があるほどだった。あまり時間がなかったのでそこではそれ以外のサイズは試せなかった。ちなみに、その時店舗ではハーフサイズは取り扱いがないとのことだった。

買うと決めた日から、サイズ感についてかなり調べた。オンラインで購入するとかなりお手頃とわかっていたから、オンラインでオーダーする前提でウェブでサイズ感を検索した。検索すると記事がいくつか上がっていたし、YouTubeにもサイズ感についてメインに説明しているもの、タビ全体について説明しながらサイズについても少し触れているものなどあった。「伸びるからきついのがいい」「少し余裕があるものがいい」とか、様々な意見があって、調べても結局決めに欠けた。「秋冬靴下の上に履くなら、一つ大きいサイズがいい」という意見も。そういった履くシーンはもちろん、個人の履き感の好みによってベストサイズは異なるし、なんといって素材によって履き感、そして伸び具合が違う。しかも、この個性的なデザイン。親指と他の指が分かれる作りで、これまた親指の人差し指の付け根の当たり具合など、懸念点が一つ多いのだ。

正規店で試着したナッパーレザー。御殿場アウトレットに行った際立ち寄ったアウトレット店の店員さんによると、「履いていると1サイズくらい伸びて大きくなってしまうこともあるため、1サイズくらい下げて購入する人もいる」とか。一方、もともと柔らかい皮のため伸びないからぴったりがという声もあった。
私は主に裸足でピッタリめ、なるべく下敷なしで履きたい。ということで、正規店での試着では靴下ありで37を履いて少し余裕があったため、36.5(23.5)をFARFETCHというオンラインECで購入することにした。(購入方法についてはこのあと説明)

 正規ボックスにメッセージ添えでの梱包

1週間ほどでルーマニアから届き履いてみると、ぴったりのようで気持ち隙間があり歩くとパカパカする感じが。ちなみに下敷きはベージュだ。伸びてしまったら大きくて下敷き入れないと履けなさそう。何度も家の中で試し履きをした。結局決めきれず、すぐハーフサイズ小さめの36(23)も注文した。こちらも1週間ほどで今度はオランダから届いた。

正規ボックスの中身

こちらはきつい。指先もかかともぴったり。ハーフでこんなに違うのかというくらい。

上36.5(23.5) 下36(23)

もしかしたら、悲しいことに私の足の形だと理想のサイズはないのかもしれない。でも、どうしても履きたい。伸びることを信じて履いてみるか、、、この2サイズを交互に何度も試着した。日中、夕方と試着。家の中を何度も歩いた。そして最終思い切って、36(23)にすることにした。思い切って、その外に履いていったのだ。

現時点、4回ほど素足で数時間履いた。2回目は夕方になるにつれ本当に痛くて。初回の靴擦れもあり、かかとが擦れて痛くて痛くて。その時は前に指を押し込んで耐えた。そして4回目。なんと、いい感じになってきたのだ。長さも幅も少し伸びた、馴染んできた感じがある。夕方もきつくて痛い感じはほぼない。ただこれで靴下で履くのは厳しいと思う。けど、このあとも履き続けて伸びるか追記したい。

海外ファッション通販でお得に購入

タビのバレリーナ、正規でのお値段は101,200円。私は、FARFECH(ファーフェッチ)というイギリスのファッションのオンラインECで、36のナッパーレザーのブラックを68,150円で購入した。

普段特に試着をしなくていいものは、なるべく中古で購入するようにしていて、メルカリやラクマ、オフハウス、セカンドストリート(こちらは試着ができるサービスを提供している)、トレージャーファクトリーなどを利用する。が、今回はサイズが合わないリスクがあって、返品ができることが大事だった。海外のファッションECは、簡単に言うと世界のどこかに在庫がある商品をお手頃に購入できて、簡単且つ無料で返品ができたりする。送料も購入金額によっては無料。関税など面倒な支払いも含まれてのお値段になっている。中古販売サイトや海外ファッションECについては、今度別途まとめたいと思う。

ということで、今回タビを海外ファッションECでの購入を前提にして、どう進めたか。まずは基本の商品検索から。

商品名をGoogle検索

Googleで「Maison Margiela tabi ballerina black 36.5」を検索。すると、上記の画像のように「スポンサー」の下にたくさん商品が表示される。右に行けばもっと表示がある。(これはスポンサーリストのため広告なのだが、今回私が欲しい情報であるのでそこは気にしない。)海外ECは在庫の状況によって値段の変動があるのだが、私が今回利用したFARFECHは今も私が購入したときの値段とほぼ同じだ。実際のところ、楽天市場が最安値だが、国内で販売しているものは並行輸入品だったり、本物かの判断が難しかったりする。FARFECHは、ブランド品の正規品保証店。返品保証しているし、さらに信頼できる上場企業である。だから、私はFARFECHから購入することにした。また、今回クーポンも使えて5,000円くらいお値引きもあった。

FARFECHの回し者ではないが、お得に購入できるリンクもせっかくだから共有しておきたい。

注文して1週間ほど、Fedexで商品が届いた。ブランドの箱に丁寧に包装されたタビ36.5(23.5)。やっと我が家にやってきた。早速履いてみると、サイズ感は前に綴ったよう微妙だった。少し大きい気がした。もうハーフサイズ下げた36(23)も履いてから決めたいと思い、そちらも注文することに。この時点で36.5は返品していない。こちらは68,150円。願わくばこちらのサイズが合って、36.5(76,250円)を返品できれば嬉しいという思っていたのだが、幸い望み通りになってお手頃な方を最終手元に置くことができた。結果、今回タビの購入価格は68,150円だ。大変満足。そして、36.5を返品。これまた簡単で、アカウントの履歴から返品リクエストをして集荷の予約をするだけ。36は馴染み、36.5の返品手続きも完了した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?