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スマートスーツの導入動機

アシストスーツの機能としては、大きく増力化と軽労化に分類することができます。これらは当然、導入目的が異なります。

増力化は文字通り、自分の筋力や持久力などのレベルを高めることです。できないことをできるようにすることが目的となります。
一方、軽労化は、作業(動作)によって身体にかかる負担や疲労を軽減することを目的としています。

しかし、アシストスーツのイメージとして増力化の方がわかりやすいし、インパクトもあるので、本来、軽労化を目的としていたものが、増力化と混同してしまうという場合があります。

スマートスーツも、テレビや雑誌などの取材を受けることがあるのですが、散々、軽労化の説明をした後で、リポーターに重たいものを持たせて「力持ちになりました」などと言わせたりします。

軽労化だと、その効果を認識するのは着用している本人だけで、周りで見ている人はスマートスーツの着用の有無が外見上、全くわからないので結局、増力化と見せてしまうのでしょう。

もちろん、増力化が必要な場面もあるでしょう。
自分が持っている力以上のパワーを発揮するためには、機械的な動力必要になります。そして、増力したパワーは作業者の身体で受けることは危険です。ですから、身体の外側に配置した強固なフレームが必要になります。

当然、装置も複雑かつ大きく、重くなります。動力の制御も必要となるため、価格も高くなります。

軽労化のように身体にかかる負担や疲労を軽減する場合、局所にかかる負担を身体の他の部位に分散します。小さい負荷を分散するので危険は少ないですが、当然ながら大きなパワーを発揮することはできません。

スマートスーツの場合には、腰にかかる負担を肩や胸、太ももに分散するように設計しています。

アシストスーツを導入する際に、現場の作業等で何を期待するのかが明確になっていないと、効果を得ることができません。動機をはっきりとさせて、適切なアシストスーツを選びたいですね。

当社では、お客様の現場の課題をお聞きして、最適な導入方法を提案していますので、お気軽にご連絡ください。