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「証券会社の社員は、どんな投資をしている?」を解き明かす!〜ベテラン社員編〜

こんにちは。
SMBC日興証券note編集部です。

“証券会社の社員のリアルな資産運用”をテーマに、若手からベテラン社員まで、それぞれの運用方法や投資との向き合い方をインタビューする特別企画。

第1弾:中山さん〜中堅社員編〜

第2弾:幡野さん〜若手社員編〜

最終回となる第3弾は、今回インタビューを行ったメンバーの中で最も社歴・投資経験の長い、加美さんにインタビュー。証券会社のベテラン社員、そして2人のお子さんの父親という目線から、いろんな角度で投資について語っていただきました。


家族の「ライフイベント」を考えて投資する

【加美龍馬】
2007年入社、営業支援部営業支援課 勤務
営業店と本社間の調整を行う業務に従事

― 第3弾ということで、いよいよ最終回となりました。
加美さん、よろしくお願いします!
満を持してベテラン社員の登場ということで、いろいろと期待してます(笑)。

加美:ちょっとプレッシャーをかけないでください(笑)。
私の投資は、米国の個別株と投資信託がメインですね。短期で売買することはなくて、中長期で保有することを見越した銘柄を選んでいます。

もちろん投資なので絶対に安心ということはありませんが、いったん購入した後ある程度は安心して置いておけるかどうか、という点が投資銘柄を選ぶ基準になっていますね。

― 中長期というのは、具体的にはどれくらいの期間を想定しているんですか?

加美:10年単位で考えています。うちには子どもが2人いて、それぞれのライフイベントにあわせて備えておくというのが1つの目的になっています。

例えば、いま長女が10歳なのですが、10年後には20歳になるんですね。息子のほうも、その頃には大学進学を考えているかもしれません。だから、10年後にどうなっているかを常に意識して運用していますね。

― 私も家庭があるので、すごく共感できます。投資の目的として、ライフイベントは重要ですよね。

加美:そうですね、約8年前に米国株への投資を始めたのですが、そんなふうに中長期を見据えていたのは、家族の将来のための備えという目的があったからですね。

― ちなみに、投資対象が米国株というのは、何か理由があるんですか?

加美:先ほどお話した米国株への投資を始める前にも、米ドル建MMF(米ドルで運用する投資信託)に投資していて。やはり、これまでもこれからもアメリカ経済の成長性は高いのではと考えています。

一日の終わりに「リアルタイム」な情報収集

― 加美さんは、日頃からどんなふうに情報収集をしているんですか?

加美:世界経済は24時間動いているので、経済や株式のニュースがリアルタイムで更新されているWebサイトをこまめにチェックしています。海外サイトの場合は、翻訳サイトを使って概要を把握したりとか。

夜になると、その日のニュースがある程度は出揃うので、寝る前にさっと情報に目を通しておけば、翌朝はゆっくり眠れます(笑)。

― 朝早く起きて情報収集する派、朝はゆっくりする派ってありますよね(笑)。

加美:あります(笑)。昔支店で営業を行っていた頃も、担当のお客さまが投資されているものに関係する情報は毎朝精査しつつ、大まかな情報収集は、だいたい夜に済ませておくことが多かったです。

あとは、自社の端末や各種レポート・サービスを通して、経済ニュースや株価チャート、企業情報などを俯瞰して把握するようにしています。

― 株価チャートや企業情報を見る際、特に着目している部分はありますか?

加美:まず確認するのはキャッシュフロー、事業におけるお金の流れですね。ただ、単純に利益の増減だけでは投資の判断ができないので、営業活動や投資活動の内容を見ています。例えば、しっかり本業で利益が出ているのか、設備投資できているのかといった点ですね。

あとは、中長期の目線で見て継続性があるのかどうかもすごく重要ですので、そういった情報とチャートを照合して、株価の動きもチェックしながら総合的にリサーチする、というのが基本的な考え方です。

まずは将来の「ゴール」から逆算してみる

― これはみなさんにも聞いてるのですが、投資リスクとの向き合い方についても教えてください。

加美:やはり、小さな投資からでも、一度経験してみることが大切かなと思うんです。経験したことがないものに資産を預けるというのは、誰でも抵抗がありますよね。

だから、お小遣い程度で投資を始めてみて、その投資先の値動きがどんなふうに上下するのかを体感してみる。投資に関する知識も理解も、実体験から得られるものってすごく大きいので。

― 納得したうえで投資することが大切ですよね。新しいNISAも始まりましたし、今のお話は今後ますます重要になってくると思います。

加美:そもそも、日本では投資の勉強や教育の機会がまだまだ足りないと感じています。私の子どもはまだ小さいのですが、株の仕組みとか金利の考え方について、小学生でもわかるように噛み砕いて説明したりしています。

― 加美さんは入社歴が長く、父親目線でもあるので、これまでとまた違ったお話が聞けました。
最後に投資初心者の方に向けて、一言メッセージをお願いします!

加美:自分の場合は父親ということもあって「家族の将来のため」という投資の目的があります。これから投資を始める読者のみなさんも、それぞれの目的に応じて「何年後にどのくらいの資産を築いておきたいか」を先に考えておいていただけたらなと思います。

何年後にどうしたいとか、車を買うためとか。ゴールを決めておくと、いくら投資しよう、どう運用しようとか、定まりやすいんですよね。将来の目的と向き合いながら、自分なりにいま投資できる金額を決めたら、ぜひ一度始めてみてください!

編集部あとがき

全3回でお届けした「証券会社社員のリアルな資産運用」は、いかがでしたか?それぞれのスタイルがあって、編集部メンバーにとっても、大変興味深いインタビューとなりました。

3名のお話しを聞きながらふと気付いたのが、「中長期の目線で」とか「小さくコツコツと」といった共通点。「投資のプロでも、少額から無理のない範囲で続けている人が多いんだな」というふうに、今後の投資の参考にしていただけたらうれしく思います。

これからも、読者のみなさんから届く質問や関心事をテーマにした企画を増やしていきたいと思います。ぜひお楽しみに!


NISA制度の主な制度上のご留意事項について

1.同一年においては、お一人様一口座(一金融機関)の開設となります
NISA口座は、金融機関を変更した場合を除き、同一年において一人一口座(一金融機関)しか開設できません。
なお、当社で取り扱うNISA対象商品は以下のとおりです。
成長投資枠:上場株式、ETF、上場REIT、公募株式投資信託、上場新株予約権付社債、上場優先出資証券
つみたて投資枠:公募株式投資信託
2.損益通算・繰越控除はできません
NISA口座の損失は、NISA口座以外(一般口座や特定口座)で保有する有価証券の売買益や配当金等との損益通算はできず、その損失の繰越控除もできません。
3.年間投資枠と非課税保有限度額を設定します
NISA制度では、年間非課税枠(成長投資枠は240万円/つみたて投資枠は120万円)と非課税保有限度額(成長投資枠・つみたて投資枠合わせて1800万円/うち成長投資枠1200万円)の範囲内で購入した上場株式等を売却した場合、当該売却した上場株式等が費消していた非課税保有限度額の分だけ減少し、その翌年以降の年間投資枠の範囲内で再利用することが可能となります。
4.配当金を非課税にするには、株式数比例配分方式のお申し込みが必要です
NISA口座で保有している上場株式等の配当金を非課税にするためには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式(配当金を証券会社のお取引口座で受取る方法)」にする必要があります。「株式数比例配分方式」のお申し込みにあたっては、申請書等に記載の【株式数比例配分方式のお申し込みについてのご留意事項】を十分にご確認ください。
※NISA口座で保有している上場株式等の配当金について非課税措置の適用を受けるためには、株主権利確定日(決算期日または中間決算期日)までに「株式数比例配分方式」に変更する必要があります。
5.投資信託における分配金のうち、元本払戻金は、NISA制度上のメリットを享受できません
投資信託における分配金のうち元本払戻金(特別分配金)は、NISA口座での保有であるかどうかにかかわらず非課税のため、NISA制度上の非課税メリットを享受できません。
なお、当社では、NISA口座で保有する投資信託の分配金を再投資する場合には、NISA口座以外(一般口座や特定口座)で管理されます。
6.基準日における氏名・住所について確認させていただきます
基準経過日(初めてつみたて投資枠を設定した日から10年を経過した日および同日の翌日以後5年を経過した日ごとの日)にお客さまの氏名・住所について確認させていただきます。
確認期間(基準経過日から1年を経過する日までの間)内に確認ができない場合は、NISA口座での買付ができなくなります。
7.出国等により非居住者となる場合は、出国前に手続きが必要となります
NISA口座開設者が国外への出国等により非居住者となる場合は、出国前に当社にて所定の手続きが必要となります。

つみたて投資枠特有のご留意事項について
1.積立契約(累積投資契約)に基づく、定期かつ継続的な方法による買付となります
つみたて投資枠に係る積立契約(累積投資契約)を締結し、同契約に基づき、毎月対象商品の買付を行います。
2.対象商品は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られます
つみたて投資枠で買付可能な商品は長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託であり、当社が選定した銘柄に限ります。
3.投資信託の信託報酬等の概算値を年1回通知いたします
購入いただいた投資信託の信託報酬等の概算値を年1回通知いたします。

成長投資枠特有のご留意事項について
1.対象商品は、NISA制度の目的(安定的な資産形成)に適したものに限ります
成長投資枠での買付可能な商品から、整理・監理銘柄に該当する上場株式、信託期間20年未満またはデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等もしくは毎月分配型の商品を除外します。


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