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1級建築士試験奮闘記 #3 私のカド番本試験

こんにちは!chachaです!
ご覧いただきありがとうございます!

今回はカド番な私の本試験についてお話したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

<令和元年の製図試験について>

まず、私がカド番となった2019年は令和元年という記念すべき年でした。
周囲には令和元年の建築士なんて話のネタになっていいね。
などと言われてました。

そんなこの年の試験日2019年10月13日(日)の前日、
関東、甲信、新潟県、静岡県および東北地方などの地域で記録的な大雨をもたらした台風19号が上陸しました。
そうです。台風19号の上陸により製図試験が延期になったのです。

当時は緊急速報が来るほど大荒れでした。


当時の私は順調に仕上がってきてはいましたが、それでも本番が近づくにつれて不安と恐怖が増してきてました。

そんな感情がピークに達していた私にとって、試験延期は地獄の期間が延びたようなものでした。

すでに解けない課題はないくらいに仕上がっており、すぐにでも試験を受けて終わらせたいという状況でした。

それが延期により変な気の抜け方をしてしまいました。
更に気合を入れ直さなきゃまずい状況なのに。。

なぜなら、通常通り行われた地域の試験問題が当然出回ります。
それを資格学校は分析して延期期間に対策をする。

試験元もそれを見込んで課題を作るため、難易度は当然上がる。
だから油断なんか1ミリもできない状況でした。

そして、試験日が約2ヶ月後の12月8日(日)と正式に発表されました。

<延期された製図試験本番>

12月8日(日)
延期された製図試験本番。
季節は冬となっており、上着が必要な時期でした。

寒い中での本試験は初めてで、ホッカイロをポケットに仕込ませていました。

製図試験は頭を働かせるのも大事ですが、何より読み取りから作図まで6.5時間の間、常にペンを持って何かしら書いてます。

寒さで当然手の動きも鈍るので、手を温めるという初めての経験をした覚えがあります。

そして試験官から課題文一式が配られます。
裏側から微かに透けて見える課題文、何とか読み取ろうする試みは誰もがやると思います。(笑)

そして開始の合図。
延期にならなかった地域の課題文を見ていた事もあり、特段びっくりするような内容はなかったと思います。

強いて言うなら、今や当たり前となった道路斜線・隣地斜線の文言が追加されていましたが、普通に解けば特に問題はなかったです。

特につまづく事もなく、2時間程でエスキスが終わってトイレ休憩へ。
チラ見で周りの状況を確認するも自分の立ち位置は順調だと確信し、いけるんじゃないか!?と思っていました。

今思えばその油断が命取りでした。
要点、作図まで順調に進み、完全に余裕を取り戻していた私は、いつもの欲を出してしまいチェックを簡単に終わらせていました。

そう。自分が間違えるはずがない
早く書き込みまでやって完璧に仕上げたい。と思っていました。

そして試験終了の合図。
文句のない仕上がり(書き込みが)だと思い満足してました。

それでもTwitterでは多目的展示室は1階じゃなきゃダメ
ホワイエは50㎡ジャストじゃなきゃダメ
など様々な意見が飛び交っていて、一喜一憂してました。

そして、採点会で講師からいわれたのは文句なしの「ランクI」とのこと。
なにも保障はないが、やっぱり誰かに採点されて評価されるのは気持ちよかったです。
認められた気分でした。

とにかくうれしくてすぐに上司に報告しました。
とても喜んでくれていたのを覚えてます。

<運命の結果発表の日>

そして結果発表の日が近づいてきます。
採点会では「ランクI」と言われ、自分でもいけると正直思っていました。

そして2020年2月5日 運命の結果発表の日

結果は「ランクIV」


本当に目の前が真っ暗になりました。
死にたくなりました。

実際の通知です。

何度も受験番号を見直したり、他の県の合格番号を見たり、昨年の合格番号を見ているんじゃないかと何度も試験元のHPを更新してみたりしましたが、結果は当然変わりません。

絶望しかなく、もうどうしていいか分かりませんでした。
行き場のない怒りと悲しみと絶望感。
何も考えられない。
この先どうしよう。。

とりあえず、上司に報告してその日は早退させてもらいました。
妻(当時は彼女)に伝えた所、当時は私の家から2時間ほどかかるところに住んでましたが、駆けつけてくれて終電近くまで一緒に居てくれました。

泣いても良いよと言われたが何故か泣けなかったです。
なぜか悲しみよりも、この先どうすれば良いんだという絶望が勝っていたので涙は出なかったです。

ただ、車の中で怒りと悔しさのあまり叫んでいた事は覚えてます。。

<Twitterにて>

Twitterでは次々に合格報告が飛び交ってました。
そんなツイートを眺めてはうらやましさと悔しさの感情を抱いていました。

そして私はTwitterに自分の復元図面をアップして様々な方からアドバイスを頂こうとしました。

当時Twitterに投稿した本試験の復元図面です。

多くの方々にご覧いただき、とても厳しい意見を頂いたり、親身になってアドバイスをくれる方も多くいました。

特に、採点会で指摘されなかったような自分のミスに気付きハッとさせられました。
・吹き抜けに接している扉に「特定防火設備」通称「マル特」漏れ
・階段の表記が間違っている(復元ミスかもしれませんが、無意識に書いていたのならやらかしてるかも)
・4mの片持ち梁
などなど

特にマル特漏れは当然ランクIV・一発アウトです。
当時は全く気付いてませんでした。

気付かないのも罪です。
油断が生んだ結果でした。

チェックしていれば気づけたはずです。
後悔してももう遅く、このステージに戻るためにはまた辛い学科試験を突破しなければいけない状況でした。


と、ついにカド番落ちが確定した私ですが、次回からは再び始まった学科試験勉強についてお話していきたいと思います。

ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
次回もお読みいただければ幸いです。

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