マルセ太郎さんと哲学

芸人のマルセ太郎さんの、東京・狛江の御自宅に何度もお邪魔し、長時間お話を伺った。

生前のマルセ太郎さんは芸人なのに、「哲学書」を読んでいる様な人だった。

マルセさんは言う。

狛江市に「ふれあい広場」という公園が出来た。誰でも自由にいろんな人といろんな事が出来る、「ふれあえる」と思っていた。

しかし、「ふれあい広場」の入口にはこんな事が書かれた看板が立っている。

「ふれあい広場」を利用するには、「狛江市役所の◯◯課」に届け出て、使用許可を貰う必要がある。

「ふれあい広場」の利用時間は午前◯◯時から午後◯◯時までである。

「ふれあい広場」では「球技」を禁じる。

「ふれあい広場」に、ペットを連れて来てはいけない。

こんな「市役所の規則ばかりがある『ふれあい広場』で、どうやって、『人間』と『人間』が『ふれあう事』が出来るのか?」

マルセさんは、「ふれあい広場」のあり様をそう僕に嘆くのである。

全くマルセさんの言う通りである。

「哲学」・・・「生きる事を考える学問」。

「自分の人生」は自分で考えなくてはいけない。

「自分の幸せ」も自分で考えなくてはいけない。

「超過保護な『日本社会』」の中で、どれだけの人がその事をちゃんと考えているのだろう?

ウチには、ちゃんと作動するパソコンが無いので、この文章はスマホで書いている。

何でも『サクサクやってくれるスマホ(特に、日本人が大好きなiPhone)』。

マコトに便利だが、「過保護なツール」であるのは間違いない。「スマホ」に使われる立場になってはいけない。

シリコンバレーでスマホを開発した人々はその「家族」に、「スマホは使わない様に」と言っているらしい。

「自分の脳」を使わないと「バカ」になるから。


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