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自由な人生 4 - 災害からの自由

シリーズ4作目 - 現代社会は、災害のある社会です。トンガに寄付すべきか?と悩んだ時に、論点を整理しました。被災者を支援すべきか?すべきなら何故か?

被災は自己責任か

さて、トンガの火山噴火に、皆さん、どう感じました?

「日本から遠い話で関係ない」
「そもそもトンガってどこ?8,000kmも遠い国のこと関係ある?」
「私の株式トレードの材料にならないので、無視しよう」
トンガ火山への感想

こんな非人道的な感想でも全く構わないです。
むしろ、この感想の方がよほど人間味がありませんか?
そんな人に向けて、この記事を書きました。

実は、これは、私の感想です。日本では、洪水、高潮、津波、土砂崩れなど、典型的な災害があります。しかし、その被災者は、自業自得でなくとも、大半は自己責任です。なぜ?

自治体は、ハザードマップで危険だよ!と周知しているからです。危険地域は、土地や建物が安く、固定資産税も安いです。被災者は、どこに住むか自由があります。敢えて、災害を予見できたにも関わらず、その地域を自ら選んだのです。

被災者はキリギリス、行政資源のフリーライダー

言い方は悪いですが、被災者は、フリーライダーでないですか。災害が予見されていたにも関わらず、その地域に留まった。しかし、災害発生時には、行政に救援を求める。

安全な地域の人からすらば、不公平です。高い土地や建物を使って、固定資産税もたくさん払っています。しかし、災害時には、固定資産税をそこまで払っていない地域に災害対策費が支払われる。

冬に備えて食糧を貯めるアリと、何も準備しないキリギリスの寓話があります。被災者はキリギリスで、フリーライダーでないですか?

トンガは自己責任か?

しかし、その次の瞬間に「あれ?何かおかしい。トンガ火山は、他の災害とは違う。私の大切な信念と矛盾するぞ。」と違和感がありました。なお、その違和感は、「国際貢献」「人道支援」など崇高な理想主義によるものでは決してないです。私は、自由を愛でる者として、曖昧で抽象的な概念で、自分を振り回される人生は送らない、と誓っています。

自由な人生と予見可能性

もっと利己的な信念と矛盾していました。今回、改めて、自由な人生とは、何か考え直しました。皆さんなら、いかに定義しますか。自由な人生の伝道師として、

一人ひとりが、自らの意思により、自分の取れる選択肢を比較した上で、自らの目指したい未来へ行動すること。
Voice Strategy 主義主張を唱えること
Exit Strategy 無理な場合には退却すること
この2つを組み合わせて、より良い未来を勝ち取ること。
すまいる「自由な人生」とは

自由な人生は、そもそも人生に選択肢があることが前提です。しかし、トンガ火山は、事前予告なしに、水道・エネルギー・通信・不動産などインフラを破壊して、トンガの人から、人生の選択肢を奪いました。

トンガの人には、退却の猶予がありませんでした。いかなる合理的判断によってもExit Strategyを取れなかったのです。キリギリスではありません。もし私がトンガ生活者だったら、何も対策できなかったでしょう。

私は、自由な人生の信奉者として、更には、その伝道者として、合理的な判断で避けられない悲劇に遭った人たちは、どうにかしたいものです。

FIREは平時の幻想

昨今、FIRE (Financial Independennt Retire Early) が流行っています。Financially Independentとは、人生を終えるまで、通常シナリオでは、資金不足に陥らない状況です。

現代社会では、平時の経済では、資金があれば、ほぼ全ての悩みは解決します。もう少し正確に言えば、日本は、インフラを過剰供給している国です。生活に必要な物資・サービスは、平時には供給不足に困らない社会です。

ただ、平時でないエッジケースでは、どうでしょうか。金で買えない悩みが生じます。戦争時の平和維持、飢饉時の食糧、疫病時の医療、通信網断絶時の情報・・・などなど平時に当たり前あったものが消え去ります。

緊急時にも、市場主義が生じます。基本は、不足物資を確保せよ。飢饉時には、FIREの人たちも含めて、食糧の確保に向けて、資産をリバランスしなければなりません。リバランスを失敗しては、FIRE状態から脱落しかねません。

FIREといえど、常に資産のリバランスに注視が必要です。

寄付はマネーリテラシーの宝庫

株や仮想通貨のトレードは、マネーリテラシーを上げる格好の方法です。財務諸表、公式統計、オルタナティブデータ、ありとあらゆる情報をもとに、最終的に投資家の判断を求められるからです。

ただ、今回、トンガ火山を経て、寄付も同様に、マネーリテラシーを上げる格好の機会と、はっと初めて気づきました。

どの団体が効率的な資金運用ができそうか

証券投資と同様に、どの寄付先が効率的な資金運用を行うか、税効果上、、最も効率的な資金投入を行うルートか、検討しなければなりません。
このnoteが、よくまとまっていました。

私たちの抱えるリスクの洗い出し

平時にあっては、そもそも、どんなリスクがあるか想定しにくいです。しかし、寄付プロジェクトを眺めるだけで、世の中の種々の課題を一覧できます。

世の中には、知らないことばかり。無知の知を痛感します。常に謙虚に、世の中より半歩でも先を見据えて、リスクコントロールに役立てたいものです。

トンガ寄付: 通信インフラ復旧

私は、情報通信網を通じて、無知の知を解消し続けて、より良い社会を構築できている、と痛感しています。

今回、トンガは、海底光ファイバー網が断絶して、通信状況が著しく悪化しました。トンガは、日本と異なり、たった一本しか海底光ファイバーが通じていません。

私は、インターネットの恩恵にあずかるものとして、トンガの通信インフラ復旧のプロジェクトがあれば、ぜひ寄付したいです。ただ、今のところ、まだ発見できていません。読者の方で、該当するプロジェクトをご存じの方がいらっしゃれば、お教えくださいませ。

Submarine Cable Mapより


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