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幸せな自我とのつきあい方(その2)

昨日の続きです。

最近取り組んでいる、自意識と自我の切り離しについてでした。

意識の成長の一過程である自我やアイデンティティ(自我同一性)の確立ですが、その先の段階が見えてきた、という話です。

意識の成長過程について整理していたところでした。
一部、前記事と重複しますがそこから始めます。


物心つく前、まだ自他の区別がなかったときにも「自分(わたし)」という意識はあります。これが自分そのもの、自意識です。

自意識は、この世で安心してうまく世の中を渡っていけるように、
自我を生みだし確立し、そしてそれと一体化します。
アイデンティティ(自我同一性)の獲得です。

一般的に自我は肥大する傾向があります。
すると、自我と一体化している自意識はだんだんと重苦しくなってきます。

そしてそれが高じると、「素の自分」を見失っていく感覚が生まれます。
肥大していく自我は「素の自分」から離れていくからです。
ここでいう「素の自分」は、物心つく前の自他の区別がつかない意識(普遍意識)に加え必要最小限の自我を合わせたものがイメージされています。

中年期のアイデンティティ危機などと言われることがありますが、このように自我が肥大しすぎて「素の自分」がわからなくなってしまうことを指すのでしょう。


このように肥大した自我は、「本来の自分」の感覚を見失う原因なので、適正に戻しておきたいものです。

自我が肥大化する要因は、周囲や自分からの期待に過度に答えようと自分を大きくみせたり、逆に期待から逃れようと小さく見せること。
または、ストレスフルな環境で自分を守ろうとしたり、役目役割を負いすぎたとき、過去の経験に価値をおいていたり、縛られたりすることなどです。

だから適正に戻すには、経験に基づく自分に関する解釈、思い込みや固定観念、社会常識や教育で無条件で取り入れたこと、未処理の感情やトラウマなどをいったん手放していくことが、その方法です。クリアリングアンラーニングです。

適度な大きさになった自我は、比較的整合して自分の中での矛盾も減るので「自分がわからない」という感覚はなくなります。
イライラも減り、比較的落ち着いて穏やかな気持ちでいることが増えます。
自分らしい暮らしが送れます。

なかなかいい心理状態です。

ここでアガリでもいいのですが、この先の段階があります。
それが、自意識が自我から離れる段階です。

思春期頃(12歳〜22歳)にアイデンティティ(自我同一性)の確立と呼ばれる過程があり、自意識と自我が一体化します。

これは自他の区別が明確になるので必要なことではありますが、同時に自我に囚われてしまいます。とくに自我のニーズに囚われてしまうのが問題です。

自我は分離意識でもあり、安心と安全のニーズから、程度の差こそあれ防御と攻撃のニーズがあります。

だから、自我と自意識が一体化している限り、自意識(「わたし」という意識)は自分を守るために防御と攻撃のニーズから離れられません。防衛のためであれば攻撃が正当化される「正当防衛」という概念はここから生まれたのでしょう。

なので、もし社会が本心からの平和や共存共栄を目指すなら、自意識は自我から離れて、攻撃と防御のニーズを手放す必要があります。


だんだんデリケートな話題に入ってきたので誤解なく説明しようとするとめちゃくちゃ大変そうなので、いったんここまでにします。

わかりにくい文章だったと思いますが、ここまで読んでくれた方はありがとうございました。

まずは、日常生活レベルで自意識と自我を切り分けて切り離すことで、意識がどう変化するか見ていこうと思います。

気づきがあれば、追記または新しい記事を上げるので、興味ある方はフォローしてください☆

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