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【海外ニュース】5年後のITキャリはどうなるのか?①

2023年11月上旬に米国のソフトウェア会社である
ギットハブ社が開催したイベント「GitHub Universe 2023」の基調講演にて
同社の新サービス「Copilot Workspace(コパイロットワークスペース)」が
発表されると共に、将来的にプログラマーの仕事が、
「プログラムを書くこと」から、
「プログラミングの本質的な理解を行う仕事」に
役務が変わる可能性が示されました。
※詳細は下記よりご覧ください。
日経XTECH「見えてきたプログラマー不要時代、GitHubが生成AI

近年、「AIの進化により現在の仕事が無くなる」などの
記事をよく目にしますが、「5年後のITキャリア」について
考察された海外ニュースをご紹介致します。
※オリジナル記事:「À quoi ressemblera une carrière IT dans 5 ans

5年後のITキャリアはどうなるのか?

”2028 年までに、
「AI を活用する」に留まらず、
「AIがチームメンバー」になる時代になる。”
IT市場アナリストはこのように予測しています。

ITの専門家によれば、
半世紀後にITの仕事に起こるであろう変化がいくつかあるという。
それによると、ITプロフェッショナルは、
「仕事主導」ではなく「タスク主導」の環境で働くようになり、
自動化やAIへの依存度がさらに高まり、
ポータブルで強力なツールがますます使われるようになると言います。

同時に、AIによる自動化では、
プロセスや結果を見直すために
人間の役割が重要
となり、
IT従事者はこれまで以上に、
ソフトスキルが求められるようになると予測されています。

ここでは、近い将来、ITチームが企業内でどのように活動し、コラボレーションしていくかを見ていこうと思います。

創造的な仕事に従事できるために

AIの進歩により、IT業務は今後5年間でますます自動化される見通しです。

Asana の CIO であるサケット スリバスタヴァ氏は、
「IT リーダーは過去 3 年間、職場の大きな変革を経て組織を率いてきましたが、5 年以内にはさらに複雑になります。」と述べています。

一般的な職場の改善
IT プロセスの合理化
IT 生産性の向上
ソフトウェア開発

AIによる自動化は、上記を含むIT のあらゆる分野で
重要な役割を担うと考えられることに起因しています。

AIによる自動化が進む背景には、
人手不足が大きく関係しています。

多くの企業は、
人手不足に加え、技術を有した人材が不足しており、
限られた人数で効率的かつ、スピーディーにプロジェクトを
推し進めるために「作業」と呼ばれる生産性の低いタスクや
ルーティーン・ワークを自動化することで、限りある人材を
創造的な仕事に就かせるために自動化を推し進めています。

前述のスリバスタヴァ氏によれば、
企業は精神的な負担を軽減し、
時間を節約するために、
スキルの低い作業を自動化する必要があると述べています。

ハンスコム・フェデラル・クレジット・ユニオン
CIOジム・フラナガンは、
自然言語処理(NLP)が自動化と連動して、
ITチームが近い将来頼ることになるテクノロジーを
改善すると予測しています。

NLPは、
書かれたテキストや音声の意図、文脈、あいまいさを
見分けることができます。

私たちが提供するカレンダーは、
締切や予想されるタイムスケールなどの変数に基づいて
自動的に私たちの作業日を計画し、私たちの受信トレイは、
送信者のメッセージの感情を考慮して自動的に電子メールを
優先順位付けし、最も重要な電子メールが私たちの都合に合わせて、
受け取ることを可能にしており、集中力を妨げるメールなどの
コミュニケーション手段に邪魔されることなく、
集中して業務を行えるようになります。

また、AIを活用した迷惑メール防止機能によって、
集中したいときにメール受信を無くすことができるほか、
最小限の労力で迅速に返信を書くことができるようにもなります。

AIがIT業務の価値を高める

他の多くの業界専門家と同様、
Skillsoft のテクノロジー製品および開発担当バイスプレジデントである
マイク ヘンドリクソン氏は、
職場における AI の明るい未来を見ています。

しかし、同氏にとって、
コンピューティングにおける AI の将来は、
「IT スタッフ」と「 AI テクノロジー」のコラボレーション
必須になると考えています。

AI によって処理されるタスクが増えるにつれて、
自動化されたプロセスのトラブルシューティングに関しては、
人間の基本的なスキルがこれまで以上に重要になります。

TripActions の CIO である Kim Huffman 氏もこれに同意します。
AI により、人間の介入を必要とする繰り返しの内部サポート
リクエストの数が減り、IT サポートの従業員はより個人的な
やり取りに集中するようになります。

ソフトウェア開発やテスト機能でAIの利用が進み、
これらの従業員の役割は、より高度で個人的な仕事に
シフトしていくでしょう」と、Kim Huffman 氏は述べています。

デロイト・コンサルティングのチーフ・フューチャリスト、
マイク・ベクテル氏は、
ITオペレーションと従業員の生産性を向上させるために
AIを導入するには、テクノロジーに対する新たなレベルの信頼が
必要になると警告しています。

「採用、生産性、学習など、労働力増強の経験は、
同僚であるAIへの信頼度を驚くほど高める可能性があるため、
注目すべきものであることは間違いない」とベクテル氏は述べています。

これは、
AIが正しい分析と洞察を提供しているという確信を持つことが
最も重要になります。


信頼を築くためには、
AIアルゴリズムは可視化され、検証可能で、説明可能でなければならず、
従業員はAIの設計と製造に関与する必要が生じます。

また、組織がこの技術に対する信頼を確立することで、
競争上の利益が達成しやすくなることを認識しているとも述べています。

さらに、クラウドやシステム管理だけでなく、
エントリーレベルのコーディングのようなITサポートや
開発業務へのAIへの依存が高まることで、
ITプロフェッショナルはより難しい分野でのスキルアップを
迫られることになると、Go Cloud CareersのCEO兼創設者である
マイケル・ギブス氏は言う。

人工知能が実践的な技術業務に取って代わる中、
IT従事者は、
- ビジネス感覚、
- リーダーシップスキル、
- コミュニケーションスキル、
- 感情的知性、
- アーキテクチャスキル

これらを向上させる必要があります。
とマイケル・ギブス氏は説明する。

「世界は、新しいテクノロジーをよりうまくつなげて
ビジネス・パフォーマンスを最大化するために、
深いアーキテクチャー経験を持つ人材がより多く求められます。

>>「【海外ニュース】5年後のITキャリはどうなるのか?②」に続く
(目次)
- スキルベースのチームワークとダイナミックな外注
- テレワークの実施
- リモートワークで変わるITプロフィールの予算

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開催場所:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
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