国語の「読み」についてver1

国語科教員さんのツイートに関連して考えたことをまとめます。

よくある挿絵は小さい帆船な気がします。
ウチで採用されている三省堂には挿絵がありませんでした。

ただ、こういった小さな「気なること」を生徒に見つけさせ、原文から手掛かりを探させて調べるような展開をしたい。

本文を読んで「気になること」を各自の学習のめあてにする方法がベストやけど...単元の目標に則した内容となると難しい。

教科書や指導書に載っているめあてではなく、もっと教科横断的でもっと多様なめあてを考えたい。

毎回出している単元ポスターです。Canvaで作成

それこそ、走れメロスはやりやすい教材であるはず。

「王様は本当に暴君なのか?と思った」
「メロスは真の勇者ではない気がする」
「山賊は王様に命令された?それとも違うのか?気になる」みたいな。

色々な先生方が「発問」とすることを、生徒自身の言葉から拾えるのが理想です。

だからこそ「深い読み」が大切。


情景描写からメロスの心情を読み取らせ、太宰の表現の妙に気づかせ、人物設定とストーリーの時間軸を理解させる必要があります。
この、文章表現の一言一句から読み取る「深い読み」がICTばかりに目が行く授業ではなされていない気がしています。

大学の国語系授業やゼミでは、文章の一言一句を逃さない読みを徹底的に学びました。それこそ、題名だけで1時間以上グループ考察しました。大学4年生が、です。

それでも教授から出てくる「読み」は私たちが考え得ることのない発想ばかりでした。

説明的文章でよくいわれる「批判的読み」を物語ですることが大切になります。

「批判的読み」は兵庫教育大の吉川先生の記事がわかりやすい。

https://tb.sanseido-publ.co.jp/wp-sanseido/wp-content/uploads/2023/05/kotomana17.pdf

もちろん、この方法が入試に直結するかといえばそうではない。学力調査テストなどの結果にも直接は関与しないであろう。

それでも、生徒の自由な読みでは深く深く読むことはできない。適切な声掛けや発問が必要になります。そしてなにより視点を提供することが大切です。 


では、「深く読めたか」はどのように見取るのか。


ここで「振り返り」が真価を発揮します。


振り返りには生徒の読みの変容があり、疑問があります。その変容や疑問を教師は見逃さずにすぐさまフィードバックをするのです。

ここにICTでの提出や相互参照のメリットがあります。

Teamsやpadlet、Canvaなどで♡やコメントなどのリアクションができることがブーストになる。
ここに気づいてる人はどんどん取り入れていますね。

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