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お楽しみ会で「戦闘中」【体育館でサバイバルドッジボール】


小学校教諭のsmyle(スまイル)です。
今年度は6年生を担任していました。


先日の記事で紹介した、
「新しいカギ」×「逃走中」=「学校かくれんぼ」

その続編として、
卒業間際に体育館を貸し切り
最後の最後のお楽しみ会をしました。

その名も、「戦闘中」




⓪「戦闘中」とは?


そもそもみなさん、
「戦闘中」をご存じでしょうか。

「逃走中」×「闘争本能」=「戦闘中」

戦闘中とは、ある「エリア」で、限られた「時間」の中、
「出演者=プレイヤー」が、「ボール=バトルボール」を使って相手を撃破し、
最後まで勝ち残ったプレイヤー1人だけが栄光を手にできる
個人戦のサバイバルゲーム。
生き残りをかけた真剣バトルゲーム
撃つか?撃たれるか?自分以外は全員が敵となる、壮絶な生き残りバトル。
プレイヤーたちはお互いの健闘をたたえ合いながら、
ゲームになれば全身全霊をかけて勝利を掴み取る。
時には正々堂々と、時には知略の限りを尽くし、
真剣にぶつかり合うプレイヤーたち。
そんな瞬間まで一時たりとも目が離せない !!
最強アイテム登場!それが戦闘アンドロイド「忍(シノビ)」
プレイヤーの大きな戦力となるのが、戦闘アンドロイド 「忍 (シノビ)」。
この「忍」を獲得すれば、命令して自在に操り、戦いに役立てることができる。
優れたスピードと射撃力を誇る「忍」は、攻守において絶大な威力を発揮。
“挟み撃ち” “おとり作戦” “援護射撃” など、「忍」をうまく使いこなすことで、
弱いプレイヤーも勝利のチャンスをつかめる。
つまり「忍」はプレイヤーにとって最強の「味方」にも「敵」にもなる存在なのだ。
ゲーム中に登場する様々な仕掛けがプレイヤーたちの心理を惑わす。
ゲーム中には様々な仕掛けも登場!
それによりプレイヤーたちは常に戦略を考えなければならない。
そんな一秒たりとも気を抜けないこのゲームは、
「どうやってバトルボールや忍を使って戦うか」 「どう生き抜くか」
さらには 「名誉のために勝ち残りたい」という
プレイヤーの心の内を見る 極めてリアルな「心理戦闘ゲーム」なのだ。

戦闘中|戦闘中とは? - フジテレビ


つまり、広いフィールドで行う生き残りドッジボールです。
これを、小学校の体育館でできる、
体育館ならではの「戦闘中」にアレンジしました。

というか、子どもたちがアレンジしてくれました。
今回は学級会で話し合う時間が取れなかったので、
ルール作りや運営・進行など
立候補してくれたリーダーに「全任せ」だったのですが、
感心するほど見事なゲーム設定でした。


①会場・ルール設定


【会場】体育館
・跳び箱、カラーコーン、平均台、ボールかごなど、
 体育館倉庫にあるものをランダムに配置する。

安全には留意して

・通常プレイヤーと、「忍」役(ビブスを着る)に分かれる。
 通常プレイヤー約20名に対し、忍は5名前後。
・フィールドは体育館全体(ステージは除く)。
 動き回ったり、跳び箱等の障害物に隠れたりしながら、相手を狙う。
 自分以外全員敵。結託も、裏切りもアリ。
・通常プレイヤーは、ボールを当てられたら牢屋へ。
 「忍」は3発当てられたら消滅。
・頭部はノーカウント。キャッチできたらセーフ。
・忍が全滅、もしくは制限時間(8分間)終了でゲームセット。

・ボールはソフトバレーボール、キャンディボール、スマイルボールなど
 多種多様。ボールで身を守るのもOK。

大きいソフトバレーボールは防御力抜群

・当たった人は牢屋(肋木周辺)に入る。当たった回数を、
 ホワイトボードの自分の番号のところに正の字で書いていく。

ミニコーンに囲まれた範囲が牢屋

・合計3戦で、当てられた回数が少ない人がチャンピオン!!
・当てられたプレイヤーは、牢屋横にある玉入れかごに
 3つ玉を入れたら復活!何度でもフィールドに戻れる。

1個ずつ投げないとダメよ


②2回戦・3回戦の追加ルール


2回戦、3回戦と追加ルールが加えられていきました。
3回戦とも全く同じルールだと飽きが来る可能性もありますが、
ここにアレンジを入れられる発想が素晴らしい。

ちなみに、1回戦の成績上位者に
「枷」となるようなルールを追加する案もあったようですが、
状況を見てやめたようです。
この、用意してきたルールを「やめる」という判断ができるのも、すごい。


2回戦目の追加ルールは、
「ボールは1人1つしか持てない」です。
一見些細な変更のようですが、
これによって戦略は大きく変わります。

1回戦目を見ると、ドッジボールの得意な児童が
複数のボールを確保している姿もまま見られましたが、
この追加ルールにより、ボールが満遍なく行き渡り
より戦況が動くようになりました。


そして3回戦目は、
「『忍』専用ボールの追加」です。

スマイルボール(サッカー)を「忍」専用にしたことで、

「忍」の優位性が高まり、
牢屋に向かうプレイヤーが増え、
戦況がさらに激しく流動的になりました。


また、ここから追加の「忍」として
担任(私)の登場。
それにより最高潮に活気のあるバトルが繰り広げられました。


とてもとても盛り上がった、
学級最後の、小学校最後のお楽しみ会になりました。



「戦闘中」を運営してくれたリーダーたちが
どこまでの展開を見越して
ルール作りをしてくれたのかは分かりませんが、
実に見事な場づくりでした。

きっと、先回の「学校かくれんぼ」のような
イベントをつくり上げてきた経験が生きたのでしょう。

最後の「担任投入」という演出も憎い!
6年生の子どもたちと、卒業間際に全力でドッジボールをしあう時間、
とてもとても豊かでした。


ありがとう。卒業おめでとう。


卒業おめでとう


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