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外国語授業の導入Kahoot!&オススメアクティビティ【GHOST GAME】


小学校教諭のsmyle(スまイル)です。
今年度は6年生を担任しています。


高学年の「外国語」の授業。
学習指導要領によると、その目標は

 外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

学習指導要領

この目標を達成するには、外国語の音声や語彙・表現に
十分に慣れ親しむことが肝要です。


そのために有効なのが、
英語あそびアクティビティ
楽しみながら、繰り返し英語に触れ、慣れ親しんでいきます。

こんなん、なんぼあってもいいですからね。
ちょっと紹介させていただきます。





授業の導入は毎時間「Kahoot!」


導入は、
Kahoot!を毎時間行いました。

授業前からKahoot!の参加ページを表示させておき、
子どもたちはPINコードの入力など済ませます。
そして「お願いします」の挨拶もなく、
ゲーム開始とともに授業のスタートです。


ねらいは、その単元やその後のアクティビティで扱う
英単語に慣れ親しむこと。
子どもたちは熱狂的に取り組み、次々と英単語に触れていきます。

問題は、こちらの「もっちゃん」さんものを使わせていただいています。
全ての学年の全てのUnitを網羅していて、すごい!!


導入Kahoot!に限らずですが、
毎時間の帯活動・ルーティーンを決めておくことで
どの子も授業の見通しをもちやすくなります。
そして、それがKahoot!であるために
楽しく授業をスタートすることができます。


ちなみに、学習モードは
「宝箱」「3分」でずっと固定していました。

宝箱モードですと、
繰り返し何度も問題を解くことができるので
「英単語に慣れ親しむ」というねらいには一番合っています。
また他のモードの場合、
団体戦が故のギミック等があり、初めに3分に設定しても
それ以上に時間が延びてしまうのですが、
「宝箱」は個人戦なので、きっかり3分で終わるのも良きです。

外国語の授業に限らず、
授業導入でのKahoot!、おススメです!



①GHOST GAME


これは、主にSmall talkのときにやっているアクティビティです。

モトヨシ先生のアイデアを参考にして、
少しアレンジを加えて行いました。


その日の授業で扱いたい、慣れ親しんでほしい構文を題材に
ゲームを行います。

1 ゲームで扱う構文を確認する。
  例:What club do you want to join?   I want to join the ~~~ team.
2 教師が制限時間とゴーストの人数を決めて伝える。
  「Go to sleep.」と言って、目を閉じて机に伏せさせる。
3 教師が教室をぐるりと回り、目を閉じている子どもの肩に触れる。
  触れられた子が、ゴースト。
4 ゴースト役が決定したら、「Wake up.」と言ってゲームスタート。
  子どもたちは教室を歩き回り、どんどん声を掛けて対話を繰り返す。
5 ゴーストでない児童同士であれば、「1」のやり取りを通常通り行う。
  ゴースト役の子は、答えの文に「Ghost」を入れ込む。
  例: I want to join the ”Ghost” team.
6 ゴーストと対話してゴースト役が分かった児童は、
  しれっと他の子と対話を続ける。(「見つけた!」など言わない)
7 制限時間が終わったら、着席させ「Who is the ghost?」と問う。
  ゴースト役を見つけた子は「○○さん、Are you a ghost?」と言う。
8 正解だったら、「Yes, I am a ghost.」、
  不正解だったら「No, I am a not ghost.」と答える。

※:ゴーストの人数は2名以上推奨です。
  なぜなら、最初にゴースト役と対話した子は
  ゴーストを見つけるという目標をすぐに達成してしまうし、
  2名以上いれば、ゴースト役の子も、
  もう1名のゴーストを見つけるという目標が生まれるからです。



②GHOST MOVE GAME


GHOST GAMEの進化版?として、行ったのが
「GHOST MOVE GAME」。

これは、基本的なルールは
上記の「GHOST GAME」と同じなのですが、
違うのは
「ゴースト役と対話したら、ゴースト役を交替する」という点です。

最初に肩ポンされた子が初めのゴーストなのですが、
対話を重ねていくうちにどんどんゴーストが替わっていくので、
最終的に誰がゴーストか分からない、ということです。

さっきはゴーストじゃなかったあの子が、
次対話するときにはゴーストかもしれない。
子どもたちには、「魂が乗り移るよー!」と言っています。

制限時間が終了したときにゴーストだった子は、
その場に立ち、みんなからの質問を浴びてゲーム終了です。


注意点は、ゴーストを回避するために
対話を避ける子が出てくる可能性があるので、
出会ったら、目が合ったら、必ず対話をする、
回避したらその時点で、取り憑かれてゴーストになる、と伝えています。



この2つのGHOST系ゲーム、
今年度受け持った6年生の子どもたちには好評でした。

単に「〇人以上と対話しましょう!」という指示の時よりも
いきいきと対話活動に取り組んでいたようです。



③Group Bomb Game


もう1つは、
英単語などに慣れ親しむためのゲームです。

ポインティングゲーム、キーワードゲーム、ミッシングゲームなど
王道系を取り交ぜていろいろとやっていますが、
単語を何度も繰り返し言わせるために行ったのが
「Group Bomb Game」です。


まず「Bomb Game」というアクティビティがあります。

①爆弾(という名のタイマー)をセットする。秒数はシークレット。
②テーマに沿った構文や単語を、1人ずつ言っていく。
 その際、爆弾(タイマーを入れた小箱など)をどんどんパスしていく。
③爆発(タイマーが鳴った)時に爆弾を持っていた子がアウト!
 アウトの子はその場に立ち、みんなから質問を浴びる。

というものですが、このゲーム
クラスの人数が多かったりすると、なかなか順番が回ってきません。

爆弾の数を増やしたり、爆弾を回す向きを一定にせず
自分の席の前後左右斜め誰でもいいようにランダムにしたりと
色々と試行錯誤したのですが、
単語を言う回数を爆発的に増やせないか、と思い
「Group Bomb Game」というシステムにしてみました。


「Group Bomb Game」
①テーマとなる構文や単語を決める(例:教科の単語)
②3~5人の班で机を合わせる。
③単語であればPicture Dictionaryなどを使い、
 今回扱う単語と、その言う順番を決める。
 例:English→Japanese→math…→P.E.→English→Japanese…
④班の中で、最初に言う子と、右回りに進むか左回りかを決める。
⑤爆弾(タイマー)は教師が持ち、時間をセットする。
 時間は子どもたちには見せない。
⑥スタートの合図で、子どもたちはどんどん単語を言っていく。
 また言う時は立たせることで、爆発時に誰がアウトなのか
 判定が曖昧になりにくい。

まあ要するに、
クラス全体でなく「班」という小さな範囲で
Bomb Gameを行ったということです。

急ぐあまりに言い方が雑になり
何を言っているか分からないのはNGだよ、
また、
単語が読めない子にはそっと教えてあげるんだよ、
ということも伝えました。
あくまで単語に慣れ親しむことがねらいですので。

このゲームは、すぐに自分の番が回ってきて
速い回転数で立ったり座ったりするので、
子どもたちはいきいきと取り組んでいました。



今年度1年間、
試行錯誤しながら外国語の授業に取り組んできました。

「楽しく活動していたら、
いつの間にか単語や表現に習熟していた」
となっていたら最高ですし、
そのためにはKahoot!や各種ゲームはとても有効だと思います。


こんなん、なんぼあってもいいですからね。
Let's do it!

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