短編小説 一番かわいい

「私が1番かわいいんだから!!」


「ぶりっ子キモっ」 「イタい」
「かわいいと思ってんの?」
今日も聞こえてくる他人の声。でも私は気にしない。
自分の好きな自分でいたいの。何がいけないんだろう。
…羨ましいのかな?。うるさいなぁ。かわいくした髪とネイル、メイク、少しだけアレンジした制服。何回見ても上出来。
「え!その髪型かわいい!私にもやってよ!」
「は?え?」
私に話しかけてくるなんて…驚いた
すごく目をキラキラさせてる…
「いいけど…」

「えー!かわいい!!」
ずっと鏡みてるし…
「私ずっと憧れてたんだよねー!ありがとう!」
「別に…」
「ねぇねぇ!私達、超かわいいね!!」
「!!まぁ…1番かわいいのは私だけどね!」
「そうだったね〜、ってかさ!かわいいって武器にしたらめっっちゃ最強だと思うんだけどさー。難しいよね〜」
「続けてたら…別に、簡単だけど」
「そう!その続けるって事が難しいの!」
「そう?」
「すごいなぁ〜毎日毎日、朝起きるのはやいの?」
「まぁ?そこそこ」
「えー早起きできるの?」
「慣れたら大丈夫」
「そっか〜」
「ねぇ、メイクとか、髪とかこれから教えてくれない?」
「…いいけど、なんで私?」
「えー?かわいいから!」
「?」
「言ったじゃん!ずっと憧れてたんだよねって」
「え?それは、髪型じゃなくて?」
「違うよ!!」
「そうだったんだ…」
「私の理想!」
「…ありがとう」
「可愛い子って何してもかわいいんだねぇ」
「なにそれ」
「あ!なんで笑うの〜!」

学校で始めてできた友達は、明るくて素直で、可愛い子。でも今日も私、1番かわいいまま



-あとがき的なやつ-
かわいいって色々な意味とか種類とかがありますね。あざとい、愛おしい、清楚もギャルも全部「かわいい」で表現できるなぁと最近思いました
努力してる子ってかわいいなより、すごいなぁってなってしまうんですよね。でも時間をかけて自分磨きをして、かわいくなった子は過程からみると1番かわいいのかもしれないですね。元から可愛い子ももちろんかわいい。
なんか自分、かわいいに異常な執着?みたいなものを持っているのできもいです。

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