見出し画像

地元を特別好きだと思ったことがない 1/24 [5]

おはよう。
 
今日はどんな一日にしよう。
 


 
わたしの住んでいる喜多方は雪国。
 
今年は暖冬だから降んないね~とか言いながら
 
枝は白くコーティングされてるし
 
外は小麦粉をひっくり返したかのような惨事だし
 
今朝は国道がアイスバーンで運転も肩がこる。
 


 
ここの人は何ゆえにここに住んでいるんだろうと
 
雪国ではない出身のわたしは首をひねる。
 


雪はもともとそんなに好きじゃなかったから、自分で来ることを選んでおいて冬のことを考えるとうんざりだった。



 
住んでみると好きになるのかなと思ったけれどやっぱり好きじゃない。
 
スキーもスノボもわざわざやるほど好きじゃない。


 
 
じゃあ夏が好きなのかというと、夏は夏で盆地の効果で40度近くなる。
 
熱帯夜の寝苦しさが地獄なので、まだ冬のほうが好きなのかもしれない。
 
 

 
じゃあなんでこんなところ住んでいるのかと思うじゃないですか。


なんだろう。
 
 
恋人ができて大事にしたいという気持ちで離れないのがまず大きい。
 
 


 
生まれてこの方、いわき市、福島市、喜多方市と移り住んできましたが、いつだってここが好きだ、この場所に恩返しをしたいという気持ちを持ったことがない。福島県を出てないけど、福島が好きってこともない。
 

 
地元を出たのに地元のよさは分かるけど、じゃあ好きかっていうとそうでもなく。
 

 
「なぜ喜多方に来たの?」って聞かれるから「大学のインターンシップでこちらに来て、喜多方が好きになりました」って答えるけど、喜多方が好きになりましたって、なんだか自分にはしっくりきてない表現だ。薄情者だと思われるかもしれないけど。
 
 

 
なんでわたしが「好き」って気持ちになんないかちょっと考えてみた。

 
多分わたしは自分がやることに興味はあるけど、自分が住む場所のことをあまり意識していないからなんだと思う。

 
地元も単にここに生まれただけ。福島市も大学がここにあっただけ、喜多方市も仕事がここにあっただけ。
 

 
ただそれだけなんだよね。


 
だから、地域おこし協力隊なのに、住んでいる場所に対して恩返しとか、そういうこと思えなくてごめん、って勝手に後ろめたくなっている気持ちもあった。

 
でも、縁があってこの場所を盛り上げたい、この場所で楽しいことしたい、この場所のいいところをまっすぐ伝えたいって気持ちは本当だ。
 
 
それって好きってことかなあやっぱり。
 
 
 
星の王子様が薔薇のことを好きになったのは、薔薇に時間をかけたから。
 

であれば、わたしがここに時間をかけて向き合っていけば、ここが好きって胸張って言えるのかも。
 
 


 
雪は積もっていく。
 
帰りに車を出すの、大変だろうな。

 
でも、みんなで「うわぁ~また降ってるよ、やだなぁ~」って言いながら車掘り起こすの、なんかわくわくするんだよね。

 
田んぼに積もった雪が果てしなく広がっていく景色はかわいくてずっと見てられる。

 
雪にかすむ磐梯山は、時代劇のセットみたいに絵っぽく見えるんだよ。

 
雪にうさぎの足跡がたくさんできるの。うさぎって足跡もかわいいんだ。
 
 
 





 
 
あれ、わたしやっぱり好きなのかな。ここ。
 



 
そいじゃ今日ももりもり食べてビシバシ働こう~
 
ワッハッハ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?