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1000日チャレンジ 850日目 池袋シアターウエスト 劇団時間制作「哀を腐せ」観劇記録(一部ネタバレあり)

ゴールまで150日

★BMI:23.7

◎先日、池袋シアターウエストで劇団時間制作「哀を腐せ」を観劇したので記録に残したい

公演リーフレット(劇団web siteより)

劇団時間制作10周年記念公演「哀を腐せ」
【作・演出】谷碧仁
【出演】岡本夏美、青柳尊哉、安西慎太郎、松田るか、鬼頭典子、杉本凌士、長内映里香、山口まゆ、佐々木道成、太田将熙
【会場】東京芸術劇場 シアターウエスト
【公演期間】2023年8月17日(木)~8月27日(日)
【あらすじ】(公式siteより引用)
「多くの犠牲者を生んだ一件のバス事故
刑事裁判も民事裁判も、被害者の会が望む形で終結した
しかし終わった事で始まった対話により
腐る事ない哀しみが襲い掛かる
解散か。存続か。それとも…
禁断の後日談が幕を開ける
‘‘哀しみ‘‘で繋がっていたはずだった」

【感想】うーん。こんなに苦しい観劇体験は初めてだと思う。1時間50分の会話劇。ずっとつらかった。哀しみや苦しみは共有できるのか?同じ事故の被害者といっても、子供を目の前で亡くした母親とその夫、大けがをして身障者になった娘とその母親、同乗していた父親を亡くした息子とその面倒を見ることになった被害者の弟、母親が植物状態になった2人の娘と父親、婚約者を失った男、被害者の会という絆で結ばれているようでもあった人々が、裁判の終結とともに気づき始めること。
もちろん、今回の観劇の苦しさは、このテーマにあるのだけれども、それだけでもない。狭い空間で大きな声を立てる人物、同時に話し始める人物、論理的に話せない人物、論理的に話しているような感じを出そうとする人物、聞いていていたたまれない。劇中にのまれてしまっているのか、思わず登場人物たちの会話に割って入ってしまいそうになる感覚。不快な感じが見終わった後も続く体験だった。
役者さんは皆さん熱演だった。ここまで引き込ませる力はすごいのだと思う。


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