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★旅の記録★ 大阪古代史の旅③大修羅との再会(大阪府立近つ飛鳥博物館)

大阪の弥生時代~古墳時代の遺跡・博物館を巡った。

★大阪府立近つ飛鳥博物館
「近ちかつ飛鳥」は、『古事記』履中天皇段出ている地名。難波から遠い大和の「遠とおつ飛鳥」と対比された名前だとか。須賀古墳群のある近つ飛鳥風土記の丘に建てられている。古墳時代を中心とした考古歴史博物館。

博物館外観
藤井寺市三ツ塚古墳の周濠から出土した大修羅(5世紀)

★大修羅(重要文化財:藤井寺市三ツ塚古墳:5世紀)
1978(昭和53)年藤井寺市三ツ塚古墳の周濠から発掘された巨大石材などを運ぶために使った”木そり”。大小2つがほぼ完全な形で発見された。全長8.8メートル。アカガシの巨木の二股部分を利用して一木で造り出したもの。頭部と脚部には孔があけられており、修羅を引く綱を通したと考えられている。梃子棒(写真右端)も同時に出土している。

墨書土器(堺市:8世紀)
人物埴輪
大山古墳ジオラマ(展示室内)

【感想】
もともと近鉄の駅からバスで行かなければならない場所なのだが、そのバスを運行していた金剛バスが撤退してしまったため、さらにアクセスが悪くなっている。今回は、近鉄阿部野橋駅から近鉄南大阪線で上ノ太子駅へ。そこから太子町のコミュニティバスに乗せていただいて、博物館から徒歩15分程度の場所まで。そこからはちょっとした山道を徒歩。博物館も山の斜面に作られていて、歳をとるとなかなか行くのはたいへんかもしれない。
今回は、発掘時(年)に現地説明会で見た「大修羅」との再会が訪問の目的。14年もの長い年月を経て保存処理された大修羅は、近くで見るとなかなかの迫力。保存環境の問題なのかもしれないが、古墳の模型より、こっちをメインにどかーんと展示して欲しいような気もする。
修羅以外にも多数の埴輪が展示されていて壮観。安藤忠雄さん設計の建物も安藤さん特有のコンクリート打ちっぱなしの外観と、円形に吹き抜けになった展示場も機能とデザイン性を兼ね備えた建築だった。


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