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1000日チャレンジ 974日目 浅草公会堂『新春浅草歌舞伎第2部』観劇記録

ゴールまで26日

★BMI:22.9

★先日、浅草公会堂で『新春浅草歌舞伎第2部』を観たので記録に残しておきたい。

★新春浅草歌舞伎第2部
日程】2024年1月2日(火)~26日(金)
会場】浅草公会堂
【演目と配役】
★お年玉〈年始ご挨拶〉
★一谷嫩軍記
一、熊谷陣屋(くまがいじんや)
熊谷直実:中村歌昇
相模:坂東新悟
藤の方:中村莟玉
堤軍次:中村橋之助
源義経:坂東巳之助
二、流星(りゅうせい)
流星:中村 種之助
★河竹黙阿弥 作 新皿屋舗月雨暈
三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
魚屋宗五郎:尾上松也
女房おはま:坂東新悟
小奴三吉:中村種之助
磯部主計之助:中村隼人
菊茶屋娘おしげ:中村莟玉
鳶吉五郎:中村橋之助
召使おなぎ:中村米吉
岩上典蔵:坂東巳之助
浦戸十左衛門:中村歌昇
製作】松竹 

※(以下、公式web site「歌舞伎人」より引用)
「第2部は、『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』で幕が開きます。忠義のために我が子を犠牲にした熊谷直実の苦悩、戦乱の世の無常が心に深く響きます。『流星』は雷夫婦とその子、姑の騒動を一人で踊り分ける軽妙洒脱な舞踊。流星が、雷夫婦の喧嘩の様子を面白おかしく見せます。最後の『新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎』は、江戸の庶民の姿が写実に描かれた、河竹黙阿弥の傑作。家族思いの宗五郎が禁酒の誓いを破って酒を飲んだ理由とは―。出演者そろい踏みの切狂言にご期待ください。
 また、「新春浅草歌舞伎」恒例の『お年玉〈年始ご挨拶〉』が4年ぶりに復活! 開演前に出演俳優が行うご挨拶もお楽しみに。時代物、舞踊、世話物の名作が並び、歌舞伎の魅力が詰まった本公演。大役に挑む若手花形俳優の熱気あふれる舞台をお見逃しなく!」

【感想/熊谷陣屋】

この話、あまり正月向きではない、切なく悲しい物語だ。主君に忖度して敵の武将を助けて、身代わりに自分の息子の首を差し出しちゃう熊谷さん、その首を何も知らずに見せられる奥さん、いくら昔の作品と言っても身勝手すぎやしませんか?この作品は、人形浄瑠璃から移植されたいわゆる義太夫狂言なので、基本的な筋は義太夫の太夫の語りと三味線演奏で進むのだが、残りの役者の台詞部分のざっと半分は、熊谷さん。今回は、中村歌昇さん、そしてその妻を坂東新悟が演じたのだが、この2人が素晴らしかった。これまでも小さな役では見たことがある2人だが、今回のように主要人物としてじっくり拝見するのは初めてだった。特に、坂東新悟さんは、すでにいくつもの賞を受賞している実力派の若手女形(お父さんは、坂東彌十郎さん)。お父さんも背が高いが、坂東新悟さん180cm近くあるらしい。その長身を生かして現代の女形というのにふさわしい美しさをだしている。所作や表情の作り方が素晴らしかった。浅草歌舞伎も今回で松也さんを中心とする座組は最後で来年からは若返るようだが、いよいよ坂東新悟さんも歌舞伎座で大役を任されていくことを期待したい。


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