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1000日チャレンジ 820日目 アーティゾン美術館 「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」(2)

ゴールまで180日

★BMI:24.1

★先日、アーティゾン美術館で開催中の「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」を観たので、記録として残しておきたい。

「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」
◎概要
【会期】2023年6月3日[土] - 8月20日[日]
【会場】アーティゾン美術館
【主催】公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
(以下、公式web siteより引用)「19世紀末から第一次世界大戦が勃発するまでの間、フランスが平和と豊かさを享受することが出来たベル・エポックの時代、芸術を生み出す活気と自由な雰囲気に満ち溢れる中、フォーヴィスム、キュビスムなどの新しい美術が芽吹いて花咲き、やがて表現の到達点のひとつとして抽象絵画が目覚めました。その後の抽象絵画の展開は、20世紀の絵画表現を牽引し、その潮流は同時期の日本にも及びました。
この展覧会は、印象派を起点として、世紀初頭の革新的な絵画運動を経て抽象絵画が生まれ、2つの大戦を経てさらに展開していく様子を、おおよそ1960年代まで、フランスを中心としたヨーロッパ、アメリカ、そして日本の動向を中心に展観するものです。
本展では、石橋財団コレクションから新収蔵作品* 95点を含む約150点、国内外の美術館、個人コレクション等から約100点、あわせて約250点の作品を、アーティゾン美術館の全展示室を使ってご紹介いたします。」

「赤い背景のエチュード」(1919年頃)フランティセック・クプカ(František Kupka, 1871- 1957)(石橋財団アーティゾン美術館蔵)
フランティセック・クプカは、オーストリア=ハンガリー帝国領東ボヘミア(現チェコ)生れの画家。ウィーンの美術アカデミーで学ぶ。アプストラクシオン・クレアシオンの主要メンバー。オルフィスムの画家。

赤い背景のエチュード(石橋財団アーティゾン美術館蔵)

★アーティゾン美術館が近年新たに収蔵した作品の一つ。それほど大きな作品ではない(69.5cm x 69.5cm)が、鮮やかな色彩が印象的。今回の展覧会では一推しの作品となった。カンディンスキーやクレーもそうだが、色彩を除いたような行き過ぎた分析的な絵画手法を良しとしなかったんだろうなあと思わせる作品だ。

オルフィスム(Orphisme);「詩人アポリネールの造語。 1911年または 12年ベルリンで R.ドローネーの展覧会が開催された際行われた彼の講演のなかで最初に用いられた。アポリネールはピカソやブラックの初期のキュビスムから構築的性格を継承しつつ,その色彩の限定的使用法と静的画面構成に代えて,印象派の純粋色がつくるダイナミズムと未来派の運動表現を導入し,しかも外界の客観的な再現から自由であるドローネー,F.クプカ,ピカビアらの当時の絵画の新しい動きに対して,ギリシア神話中の音楽の名手オルフェウスの名を冠し,彼らの探究を詩と音楽の営みになぞらえた。この傾向は抽象絵画に先鞭をつけることになった。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 より引用)


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