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★旅の記録★ 大阪古代史の旅④本当は継体天皇陵?~今城塚古墳~(高槻市立今城塚古代歴史館)

大阪の弥生時代~古墳時代の遺跡・博物館を巡った

★今城塚古墳(以下、高槻市web siteより引用)
「史跡今城塚古墳は、三島平野のほぼ中央に位置し、淀川流域では最大級の前方後円墳です。西向きの墳丘の周囲には二重の濠がめぐり、総長約350メートル・総幅約360メートルをはかり、日本最大の家形埴輪や精緻な武人埴輪が発見されています。
今城塚古墳は、531年に没した継体大王の真の陵墓と考えられ、古墳時代の大王陵としては唯一、淀川流域に築かれた古墳です。平成9年度から10カ年にわたる確認調査により、古墳の規模をはじめ、のちの城砦や地震による変形の様子など、貴重な成果が得られています。なかでも平成13・14年度の調査で北側内堤からみつかった埴輪祭祀区(はにわさいし く)は、大王陵での埴輪祭祀の実態を示すものとして大きな注目を集めています。
なお今城塚という名称は、戦国時代に城砦として利用された伝承にもとづくもので、江戸時代の絵図にも今城陵(いまきのみささぎ)などと記されています。」

史跡案内板

★埴輪祭祀場
内堤の北側65mにわたり張出が作られ、塀で区切られた4つの区域に形象埴輪200点以上が配置されていた。

埴輪祭祀場
埴輪祭祀場(再現)
太刀や水鳥の埴輪列
武人や馬の埴輪列
力士の埴輪列
祭祀場や巫女たちの埴輪列
祭殿や楽座の男子などの埴輪列
前方部正面
前方部内濠
南造出し(くびれ部分)

古墳のウエストのくびれ部分に突き出して作られた部分。ここで祭祀が行われていたらしい。

外濠

外濠にはもともと水は張られていなかった。

★今城塚古代歴史館
今城塚古墳に隣接して設置されている博物館。出土品やジオラマ展示が行われている。

墳丘に石を積んでいる人たち(イメージ模型)
円筒埴輪・朝顔型埴輪(今城塚古墳出土)
歴史館外観

【感想】
最近では、建造時の姿を再現した古墳もいくつかできているが、ここ、今城塚古墳は年月を過ぎた古墳、それもおそらく大王の墓に足を踏み入れられる貴重な存在だ。現状保存に力点をおいた整備のため、墳丘内を歩くと、忍び込んでいるような、ちょっと悪いことをしているようなワクワク感があって楽しい。大きさ自体も全国の古墳の中でも上位の大きさで迫力もある。
そして何といっても埴輪のお祭りを再現した屋外展示が素晴らしい。こういうのを小学生の頃に観ていたらきっと、考古学者を目指していたんじゃないかと思う。こういう史跡を維持するのはお金もかかるだろうけど、高槻市さん末永く頑張って!お願いします。

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