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1000日チャレンジ 408日目 観劇記録『お勢、断行』(まつもと市民芸術館)

ゴールまで592日

★BMI:24.2

★先日、松本にて舞台『お勢、断行』を観てきた。
【原案】江戸川乱歩
【作・演出】倉持 裕
【音楽】斎藤ネコ
【出演】倉科カナ 福本莉子 江口のりこ 池谷のぶえ  堀井新太  粕谷吉洋 千葉雅子 大空ゆうひ 正名僕蔵  梶原 善
【日程】6月12日(日)13:00
【会場】まつもと市民芸術館 主ホール
【主催】一般財団法人松本市芸術文化振興財団

まつもと市民芸術館デジタルサイネージ

(あらすじ)大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に身を寄せた女流作家、 お勢(倉科カナ)がいる。その屋敷には、千代吉の娘(福本莉子)と住み込みの女中(江口のりこ)、そして千代吉と小姑(池谷のぶえ)からの圧力に苦しむ後妻(大空ゆうひ)がいた。ある日、千代吉に屈辱を受けた代議士(梶原善)は、 後妻と結託し、松成家の財産をすべて奪い去ろうと、千代吉を狂人に仕立て上げる計画を練る。女中、精神病院の医院長(正名僕蔵)、貧しい電灯工事夫(堀井新太)らを巻き込み、首尾よく進むかに見えたが、第一の殺人がおき、計画は思わぬ惨劇へと突き進むーーー(世田谷パブリックシアター『お勢、断行』公式siteより引用)

(感想)2020年コロナ禍で上演初日直前に中止になってしまった公演の再演。2時間あまりの上演時間が短く感じるほど、テンポよく進む。時間は行きつ戻りつするが、舞台転換や映像をうまく使った展開で、話に置いて行かれることはない。ある意味、とても映像的な作品だったと思う。それを可能にしていたのが、舞台装置とそれを使った演出だと思う。特に舞台装置。3つのワゴンの出し入れ・組み合わせですべての場面を作っているのだが、素晴らしい!もう、今年の舞台装置大賞決定!という感じ。話は救いがないというか、登場人物みんな悪者。倉科さん、色気もあって、いかにも悪女な感じがぞくぞくした。江口さん、池谷さん、さすが!、掛け合いの間合いも絶品だった。大空さんのお芝居は初めて観たけど、物語では直接描かれていない時間も背負った人物像が体現されていて、素晴らしかった。

松本は大好きな街で、コロナ前は年1回は観劇に合わせて小旅行して、周辺の美術館に行ったり、お気に入りの洋食屋さんに行ったりしていたが、今回は3年ぶりの訪問。いくつかお店が閉店してしまったりして残念だったが、やはり好きだな、この街。アルプスもきれいに見えて、いい休日だった。

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