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古賀忠雄 彫刻の森(佐賀城公園)+練馬区立美術館「生誕120年 古賀忠雄展 塑造(像)の楽しみ」 

1月末の佐賀への旅で、偶然にも東京都練馬区で展覧会が開かれている古賀忠雄作品にたくさん出会った。

★古賀忠雄(以下、佐賀県立美術館web siteから引用)
「1903(明治36)年~79(昭和54)年 佐賀市水ヶ江町105番に生まれる。
 幼少より図画、手工、習字などにすぐれ、附属小学校高等科を卒業後、佐賀県立有田工業学校図案絵画科入学。この間、日本画家腹巻丹丘に認められ、東京美術学校彫刻科塑像部本科に入学。在学中、第10回帝展の「仏心」を出品し初入選する。
 昭和14年36歳の時、第3回文展(戦後日展に改称)へ「岬の男」を出品、特選を受賞する。後に第5回文展出品「建つ大東亜」で帝国芸術院賞を受賞し確固たる地位を築く。
 戦後は、日展委員、審査委員、参事等を歴任、昭和42年日本芸術院会員となり日展常務理事、日本彫刻会理事長、陶彫会会長等の要職を務め多忙を極める中、深い情緒性と力強さのあいまった作品を発表し、日本彫刻界をリードした。」

◎古賀忠雄 彫刻の森(佐賀城公園)
佐賀県立博物館・佐賀県立美術館すぐ横の佐賀城公園内屋外に古賀忠雄作品が26作品展示されている。平成6年開園とのこと。

☆古賀忠雄「晴れ間を待つ」(1974年)

晴れ間を待つ

☆古賀忠雄「鶏舎の朝」(1951年)

鶏舎の朝

☆古賀忠雄「漁夫三想」(1954年)

漁夫三想

☆古賀忠雄「農夫」(1937年)

農夫

☆古賀忠雄「シャモと男」(1958年)

シャモと男

◎練馬区立美術館「生誕120年 古賀忠雄展 塑造(像)の楽しみ」展
■会場 練馬区立美術館2階展示室
■会期 2023年11月17日(金)~2024年2月25日(日)
■主催 練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
■助成 公益財団法人 花王芸術・科学財団

☆古賀忠雄「猫」(1944年;練馬区立美術館蔵)

☆古賀忠雄「めばえ(北陸銀行100周年記念文鎮)」(1977年;個人蔵)

めばえ

☆古賀忠雄「森の幻想」(1981年)(東京都練馬区 練馬区立美術館 美術の森緑地に設置)

森の幻想

【感想】これまで練馬区立美術館前の広場に設置されている「森の幻想」は何度も観ていたはずだが、その作家のことを気にしたことは無かった。佐賀県立美術館では多くの作品を所蔵している古賀忠雄の作品。ちょうど、佐賀への週末旅で、佐賀県立美術館の裏手の公園でまとまった数の古賀忠雄を観ることもできた。ここは無料で入ることができるエリアで、これだけのまとまった数の同一作家の作品を無料で見られるというのも贅沢な空間だ。古賀忠雄は鹿児島の西郷公園に立つ西郷隆盛像のような有名人をモデルとした作品もあるようだが、農夫や工夫、猟師など市井の人々をモデルとした作品が多い人のようだ。とても力強い作品が多い印象だ。練馬での展覧会では小さな作品が展示されていたり、制作過程がわかるような展示もあり興味深かった。これから他のところでも、古賀忠雄の作品を探してみたくなった。

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