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慧眼(keen insight): 新たな時代のテクニカルターム

村野孝直さんの「お風呂好きな女性は犬好きな男性と高相性!? 進化するマッチングサービス」に触発されて、書いてみました。

混迷深まる現代に於いて、瞬きした瞬間に世界は変わってしまうのではないかと思うくらい激しく世の中は変化しています。

コンピュータの情報の収集、解析の速度や能力がけた違いに上がってきたからでしょう。その影響が、日常の生活に反映されているのでしょうね。

果たして、
そんな世の中に、人と云う存在はこの世の中に必要なのでしょうか?
わたしは、必要だと思います。

でも、村野さんの紹介されたマッチングサービスでは、すでに単純な趣味嗜好を越えた相性の組み合わせを発見しつつあるようです。

けれどもまだ、それが何故そうであるかの意味付けまでは、してくれないようです。入口と出口は分かっているが、中身の関係性にまでは、解明してはくれないのです。他のビッグデータの関係の記事を見てもそんな気がします。回路の配線は、ほとんど自動で行ってくれるのだが、最後の1本の配線がどうしても自動で出来ないのようなものなんでしょうかね。
「最後の1本」
これは、人が行わなければいけないのです。

そのためには、人はどうあるべきか?
見えないものを見る。
これなんだと思います。
つまりは、「慧眼であれ!」と云うことではないでしょうか。

慧眼---けいがん。慧は、恵の旧字体 。物事の本質を鋭く見抜く力。

この言葉に初めて出会ったのは、法事の時のお経にある正信偈(しょうしんげ)の一節でした。お経って、普段云いなれていない言葉が沢山でてきて、よく噛むんですよね。フリガナを振ってある言葉を必死に追いかけるのですが、意味が分かっていないので、ここ、そこで、噛みまくりです。恥ずかしいことこの上ない。。。で、ある時、漢字の方を追って唱えると意外に噛まずに唱えられるんですよ。それで、あぁ~、この字はけいがんと読むんだーと知ったわけです。慧眼。恵まれた眼。同じ物を見ているのに、人とは違う物を見ることができると云う能力。

つまりは、物事の本質に辿り着く能力。
これだけは、機械には真似出来ない能力だと思います。
機械は、決められた道(ロジック)しか通ることができないのです。人のように、本質に向かって、ドンドンとあらゆる思索を張り巡らせるなど適いません。

しかし、まぁ、これはこれで、しんどい事です。
これからは、全ての人に、常に、慧眼であれなどとは。。。
ニュートンが「りんごが木から落ちる」のを見て「万有引力の法則」を発見することと同じことをせよと云うのと同じことなんでねぇ。
因みに、わたしは40代前半の頃に「りんごが...」から、「万有なんちゃら」にハタとこの事に気が付いて、オレ天才wと思っていたら、ネットで検索すると結構な方たちが、すでにご存じのようで。。。非凡などではなくて、ふつーの平凡なおっさんだと知らされましたよ。ははは。

さて、このつまらない投稿をここまで読んでくださった方に感謝を込めて、
二人の慧眼な方々をご紹介するとします。
(お会いしたことも話したこともないのですが。。。^^>)

少し古い記事ですが、この中で、

――値上げすると仮定した場合、その条件は。
「大手牛丼3社とサイゼリヤが値上げすれば、お客さんにも許してもらえるのではないか。外食業界の価格指標はこの4社だ。大手が牛丼の価格を380円に引き上げれば消費者も、外食産業も意識が変わるだろう」

――マクドナルドはどうか。
「マクドナルドは次から次へと新たな策を打っているが、頻繁に価格も上下する。価格についてみれば、消費者はオオカミ少年のような感じを持っているのではないか。中高生など極端に価格に敏感な層には影響があるかもしれないが、外食業全体のプライスリーダーとは言えない」

「外食業界の価格指標は、この4社だ。」とあります。
外食業界の価格指標として牛丼屋とサイゼリアを入れるのに、マクドナルドを外す感性は、凄いです!
価格指標として、データを解析するなら、業界を代表するマクドナルドを外せないはずですが、いともあっさりと切り捨てています。

また、同業種の牛丼屋を3社入れています。
これも、データを解析するなら、通常なら、1社に絞るべきです。
なぜなら、多変量解析とか、データの解析をする方は、よくご存じのことですが、データの重み(ウエイト;Weight)を3倍にすることになるからです。同業種なので、データの動きとしては、同じ動きになるはずなので、同じデータに3倍の価値を付けてしまうのです。
俺の...の坂本社長さんが、そのことに気が付かないはずはないので、きっと、同じデータなどではなく、別々のデータとして見ているのでしょうね。
正に慧眼であります。
わたし自身も業界のデータを過去の新聞から拾って調べたことがあるのですが、新聞に載っているのは、業界全体の指標で全く役に立たず、ある特定の1社のデータが、プライスリーダであることを発見した経験がありますが、それでも、この感性は超絶です。自分には、絶対に届くことのできない高みですね。

以上w

って、二人紹介するって云ってなかったっけ?と思われたあなた。
もう既に紹介しているんですよw

――値上げすると仮定した場合、その条件は。
の質問の後に、

――マクドナルドはどうか。
俺の...の坂本社長さんの答えに対して、え?マクドナルドって、関係ないのか?と。

なぜ、マクドナルドが、価格指標となり得ないのかの答えを引き出した彼もまた慧眼なのです。記者の名前を知りたければ、再度、リンクにゴーですw

俺のリンクの記事は、全体を通して良記事だと思います。
読んでてよかったね!日経!
はははは。


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