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【長野県諏訪市】諏訪五ヶ寺参拝 貞松院 22.09.24_13:45

 高島藩の領にある真言宗、臨済宗、曹洞宗、浄土宗、日蓮宗の仏教各宗派筆頭寺院を諏訪五ヶ寺と呼ぶらしい。
 伊那出張の前乗りを諏訪泊まりとして、今日はそんな五ヶ寺をめぐろうと思う。


 五ヶ寺の3寺目は迎冬山貞松院月仙寺。浄土宗の寺院。
 天台宗として草創されたが江戸時代に入る前に浄土宗に改宗。

 高島藩二代藩主諏訪忠恒が母親貞松院の回向のため寺院などを寄進したそう。
 今は、五ヶ寺の日蓮宗高国寺とは隣同士の寺院だ。


 隣同士だけれど、見どころが薄かった高国寺とは打って変わって、貞松院は小さいながらも見どころが満載。

 樹齢400年と言われる枝垂れ桜と松平忠輝の墓がある。

 松平忠輝は庶子とはいえ徳川家康の六男で越後高田に60万国を超える領地を得ていた人物。

 徳川家康とは反りが悪かったという噂で、家康の死去の際、やがて御三家となる息子達と異なり、臨終の面会を許されなかったとか。
 結果、大阪夏の陣の不手際などにより、秀忠により改易。
 
 諸国に流された後、高島藩にお預けとなり生涯を閉じたそうだ。

 そんな忠輝の墓が墓地にひっそりと建つ。

 寺には忠輝ゆかりの「のか勢」と呼ばれる笛が残されているらしいが見ることは叶わなかった。

 徳川綱吉から忠輝の永代供養として30石の寄進を受けて将軍家の菩提寺の一院とり栄えたそう。

 だが、江戸時代、二度の大火にあい全伽藍消失。

 本堂が再建されたのが昭和になってからだとか。

 数奇な寺院です。





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