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【岩手県平泉町】みちのくひとり旅5日目 世界遺産の毛越寺参り 23.11.21_08:40

 みちのく一人旅5日目。

 今日は一日徒歩で平泉観光の予定。

 平泉なんて山に囲まれた小さな猫のひたいほどの土地。

 山を削った北上川の東西の川岸が人が住める場所で、川の西側が藤原氏の郷として観光地となっている。

 つまりそこが世界遺産の街だ。

 観光地のど真ん中の武蔵坊という取ってつけたようなホテルに宿泊中なので、最初の目的地の毛越寺までは目と鼻の先。

 昨日のリサーチで、朝食はホテルのバイキングを選択。もっとも、ホテルで済ませないと街でなにか食べられるところはまったくなかった。

 世界遺産の真っ只中に遠慮しているのか、スーパーもコンビニもない。

 どうして生活が成り立っているのか?便利に慣れきった都会人には想像もつかない。50年くらい前の日本が個々にある。

 
 そんな平泉にある毛越寺は世界遺産の構成遺産の一つ。

 天台宗の別格本山だそうだ。

 中尊寺が天台宗の大本山だから、とても近いところに大本山と別格本山が同居していることになる。

 創建は850年。中尊寺と同年に円仁により開山されたことになっている。

 火災で焼失したりしたが、藤原基衡と秀衡が壮大な伽藍を再建した。

 鎌倉時代には幕府に保護されてきたが、戦国時代に兵火で焼失。

 江戸時代になり、伊達政宗の死去に伴い本尊が政宗の菩提寺へ移され毛越寺一帯は水田にされてしまう。
 今の平泉の世界遺産は、江戸時代には大梅水田だったわけだ。

 明治になって史跡指定。昭和になっての発掘調査で移籍を復元、現在にいたり、平生23年に世界遺産に登録された。

 って・・・発掘復元されたのはつい最近のことだ。

 そう言われると、世界遺産であるという重さと現実の軽さが交錯して複雑な思い。

 拝観料は700円。最近、見つけて掘り起こしたにしては高額だ。

 よく見れば浄土庭園と呼ばれる池周りの景観は紅葉の効用もあり見事だけれど、堂宇はいかにも新しい。

 まいったなぁ、この史跡。
 というか、平泉の世界遺産って大概がそんな感じだったのだけれど。

 そして、ついこの間まで水田だったところが天台宗の別格本山って・・・政治的な何かを強く感じる

 あくまで個人の感想です。




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