バブルの忘れ物。ベイブリッジのスカイウォークからクイーンエリザベスを僭越ながら高みの見物。

ベイブリッジに併設されているスカイウォークが客船が入港するタイミングに合わせて公開されることになった。2010年に閉鎖されて以来9年ぶりの公開。

今日はクイーンエリザベスの入港に合わせ大黒ふ頭へのツアーが行われており、山下埠頭から大黒ふ頭まで有料でシャトルバスがピストン輸送してくれている（事前予約1500円の有料だけれども）。

シャトルバスの大黒ふ頭の乗降車場がベイブリッジの真下なので、スカイウォークも見学可能な場所の一つになっている。いつぶりだろう？大黒ふ頭なんて正直不便なところにできたスカイウォークなんていう名前の観光施設はバブルの遺産としか言いようのないもの。

スカイウォークが閉鎖され、もう誰も来ないベイブリッジ下の公園からヨコハマの街を望むのが好きなのだけれども（花火大会のときとかは特等席だった）、スカイウォークの再公開に伴いすっかりきれいに整備されていた。

久しぶりのスカイウォーク。エレベータ付きの観覧施設のくせして無料。以前は有料だったのに、横浜市って太っ腹。もっとも私の住民税がその太っ腹コレステロールの一部を支えていることは事実ですが。っていうか、10年の時を経て、普通に使えるようにメンテしてたのか・・・その費用も私の・・・。

なんかと煙は高いところが好きらしい。
かく言うというか、やっぱりと言うか、私も、ゴッホより普通に高いとこが好き。.ついでに言うなら異性も好きならお酒も好き。
久しぶりに見下ろす港の風景。停泊している女王陛下のエレガントな姿。なるほど見応えがある。

ただ、今日は驚くほどの好天でみなとみらいのビルの間から巨大な富士山が顔をのぞかせている。そうなると、見物の人は大黒ふ頭とは反対の富士山側に殺到。クイーンエリザベス側が閑散としているという主催者の思惑とは異なる結果に。そりゃ何持ってきたって富士山にはかないませんよ。日本人ですから。

富士山は見事でした。見下ろす大黒ふ頭も見応えありましたがちょっと距離があってクイーンエリザベスの巨大な勇姿も若干伝わりにくい。大さん橋やみなとみらいはもっと遠くてそれを見るならスカイウォークじゃなくてマリンタワーだろうという気持ちになる。スカイウォークはベイブリッジの下を通る船を見るにはちょうどいい施設なのかもしれないけれども、早朝や夕刻、客船が港を出入りする時間帯は公開の時間外という残念な設定。
大黒ふ頭まで電車が引けていればいいのだが、バスに乗ってここまでこれを見に来るかと言われるとやっぱりだんだん観光客数が減っていって閉鎖に追い込まれた理由も容易に想像がつく。正直やっぱり微妙な施設だ。